昼寝ネコの雑記帳

絶望の闇に射す光筋を求めて

Gustav Mahler - "Ich bin der Welt abhanden gekommen" (Rückert) - Fischer-Dieskau


ドゥーヴィルに住む、姪ネコのクレモンティーヌが、
「世界最新情勢概要書」なるレポートを送ってきた。
ネコネットに寄せられた、世界中の情報を分析した結果らしい。
「おじさん、ちゃんと読んでね」とのメッセージが添えられている。

そんなにページ数は多くないのだが、
読み終えて虚脱感に襲われるだけでなく、
情けなさと空しさに、眼から涙が溢れそうになっている。

もし仮に、数千兆円規模の資金を自在に動かし、
世界中の軍隊に主要な武器を供給し、
ほとんどの国の政権に影響力を有し、
豊富な地下エネルギー供給力を保有し、
巨大な宗教団体を陰で操り、合法的に
国々の巨額の国家予算を拠出させることができる、
・・・そのような組織が実在するとすれば、
一体誰が、その企みを阻止できるというのだろうか。

柔らかな陽射しが降り注ぐ街には、
無垢の多くの市民が、無意識のうちに
「明日」がやって来ることを信じ、子どもたちも
無邪気に戯れている。
そんな街に、殺戮の暗い影が音もなく
忍び寄っていることなど、一体誰が予期できるだろう。

世界は、悪意に満ちた一握りの人々に支配されている。
事実なのかそうではないのか、私に検証する力などない。
圧倒的な絶望感と無力感に押し潰されている。

しかしよく考えてみれば、このような事態は
昼寝ネコ一族が発祥した、古代から予知されていたはずだ。
なので、力に対しては力で対峙するのではなく、
非力で無力な人間でも、自力で災厄から逃れられる方法を
見いだす方法が備えられているのではないだろうか。

クレモンティーヌは、
なんの意味があってか知らないが、
リュッケルトの詩にマーラーが作曲した
「私はこの世に忘れ去られて」
(Ich bin der Welt abhanden gekommen)
という曲を送ってきた。
あまり好きではないフィッシャー・ディカウが歌っているが
この演奏は悪くないなと思って聴いている。
でまたひと言、余計なコメントが書き添えられている。

「おじさんは、この世に忘れ去られていませんよ」

生意気で遠慮のないやつだが、憎めない子だ。
そして、最後にこのような内容で終わっている。

「おじさん、次の駐日アメリカ大使として、
キャロライン・ケネディが赴任してきたら、
事態が彼らの予定通りに進展してると思ってね。
彼女はケネディ一族で、故・ケネディ大統領の娘なの。」

*これはあくまでも、想像によるフィクションです。
 たまたまネット上で読んだ記事に着想を得て
 いつものように妄想したアホ話ですので
 決して真面目にお考えにならず、
 深刻に対応方法を研究なさってください。

(参照先ブログはこちらです)
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by hirune-neko | 2013-04-06 17:52 | 現実的なお話し | Comments(0)
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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