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昼寝ネコの雑記帳

所蔵本のない図書館が開館した

ASTOR PIAZZOLLA "ADIOS NONINO" [HQ]


どうやら、アホな症状がますます悪化しているようで、
とうとう図書館を開設してしまうという、
きわめて重篤な状態になってしまったようです。
この際ですから、恥も外聞もなく、ありのままに
公表してしまいたいと思います。

告示:文部科学省図書館設置省令とやらにはお構いなしに・・・

Welcome to Astor Piazzolla Sound Library
 「ピアソラ音の出る図書館」を開設しましたので
謹んでご案内させていただきます。
・図書館所在場所 http://www.piazzolla-library.com

 サイト上のヴァーチャルなピアソラ図書館は、妄想の世界に封じ込められていた架空の構想でしたが、出版社クロスロードのサイトに間借りできることになりましたので、現実化することにしました。中国には「嘘も100回いい続ければ、真実になる」という諺があるそうです。昼寝ネコ社会には、「妄想も数回公言すれば、現実化することもある」という諺が新たに加わりました。

 ここはアストール・ピアソラと、その周辺の資料を収集して提供するのが目的の図書館です。したがって、コンテンツは基本項目と思われる、下記の内容でスタートしたいと思っています。もちろん「音の出る図書館」ですので、著作権を侵害しないように配慮しながら、YouTube などの「資産」をお借りして、活字と音楽が融合した図書館機能にしたいと考えています。

当面のコンテンツ(ゼロからのスタートです)
・ピアソラの生涯
・ピアソラの作品
・ピアソラ作品収録CD
・ピアソラ作曲担当映画   
・ピアソラと共演した演奏家
・ ピアソラリンク情報
・参考文献

 図書館をサイト上に設置する作業に着手したとき、ひとつの検討課題が頭に浮かびました。一般の公共図書館であれば、誰にでも開かれているのですが、ピアソラ図書館も同様に公開サイトにするべきか、それともピアソラを必要とする感性を持つ方、そしてまだピアソラと遭遇してはいないものの、ピアソラを受け容れる感性をお持ちの方だけが「入館」できる、いわゆる会員制の図書館にすべきか、迷いました。

 結論が出ました。会員登録してご利用いただく、「非公開の図書館」とさせていただくことにしました。一斉送信メールやレターメールをお送りできますし、フォーラムを設置することでサイト上での情報交換もしていただけます。ですから、感性をお持ちのアーティストの皆さんにご活用いただけるよう、段階的にいろいろなコンテンツも追加していきたいと「妄想」しています。入会に制限はありません。国籍、年齢、性別、性格、容姿、体型は一向に気にしません・・・決して人のことをいえるような立場ではありませんので。感性をお持ちの方であれば、要件を満たします。
 入会金・年会費・維持費は一切いただきませんが、ただ一点だけわがままをいわせていただきたいのです。誰でも会員になれるのではなく、会員の紹介がある方に限定させていただきたいのです。全然見知らぬ方ではなく、会員の方のお知り合いを安心してお迎えしたいと希望しています。

「ピアソラ音の出る図書館」の沿革と、開設に至る屁理屈のご紹介
・名誉館長 アストール・ピアソラ(勝手に妄想)
・顧  問 オラシオ・フェレール(だったらいいなあ)  
      ロベルト・ゴジェネチェ(だったら嬉しいなあ)
・館  長 昼寝ネコ
・司  書 不存在
・入会資格 国籍・年齢・性別・収入・資産・社会的地位・性格の善し悪し・体型・容姿・友達の数・ネコが好きかどうか、などによる制限は一切なく、ピアソラの作品を聴いて安心して落ち込めるなぁ、という感性さえあれば誰でも入会できる。ただし、会員一人からの紹介を必要とする(なので、いわゆるご縁のあった方しか入会できないことになるが、偏屈な館長のいかにもネコ的な発想なのでご容赦いただきたい)
・公  開  図書館にしては珍しく、公開されていない。完全に会員制の非公開図書館
・設  立 2012年11月12日に妄想の世界から突如顕在化
・設立主旨(長くて済みません) 人間は誰しも生きるために働く。では、人を生かす源泉は何だろうか、という根源的な問いかけから誕生したのでもなんでもなく、ただ単にピアソラの曲想に秘められた、魂を揺さぶる力の源泉を辿りたく、とりあえずあれこれ資料を収拾してみようと思い立った。

 しかし、諸資料を自分だけのものとして秘匿財産化するのはいささか後ろめたい気がしたので、ピアソラを好む感性を持つかもしれない方々にも共有していただこうと、図書館化することを決めた。

 さりとて、「リアルな図書館」にするとなると、土地購入費、建物建造費、資料購入費、司書人件費、光熱費、固定資産税、それと必要がどうかは知らないものの役所相手の許認可申請、それに伴う煩雑な人間関係での折衝などなど、館長が最も不得意とすることばかりなので、はなから眼中にはなかった。

 なので「リアルな図書館」ではなく「ヴァーチャルな図書館」ならば、すべて自己完結するし、妄想の中でアストール・ピアソラを名誉館長に任命しようが、オラシオ・フェレールやロベルト・ゴジェネチェに顧問になってもらおうが、そんなことは自由好き勝手なことなので、一気に・・・正確にいうと睡眠時間を入れても、ほぼ24時間でエントランスまで建造することができた。

 ときに、数ある創作芸術の中でも、文芸作品は目で文字を追う。音楽作品は耳で音を聴く。いずれも映像化された情報は皆無なので、感性と想像力によってのみ鑑賞できるのではないかと思っている。伝統的形式論理学の発想によれば、「感性」という言葉を聞いて共有できる「外延概念」は、所詮は曖昧なものであり、突き詰めたところに存在すべき「内包概念」にしても、結局は目に見えない世界に存在するものなので、物質的に構築することはできない。「想像力」あるいはそこに隣接する「洞察力」に至っては、人間として生きた数十年の歳月をもって、ようやく習得しうる、しかも個体差のある産物なので、これも短時日で構築できるものではない。

 目に見えるものを見て判断することが当たり前の世の中で、目に見えない領域に存在する、しかも「感覚的にしか感得しえない」要素を、どのように顕在化するのか。手法としては決して容易ではないが、古代イスラエル時代から数千年にわたって培ってきた・・・乏しいながらも多少は持ち続けている・・・知恵と経験を拠出して、「選民」の皆さんに集合していただきたい、というのが図書館設立の本旨だと、今ようやく思いついた次第だ。

 ピアソラの音楽的遺産を活用させていただき、会員になってくださった皆さんが有形無形の資産を形成される「種・seed」を、ご自身で、ご自身の人生に蒔いていただくお手伝いができれば、これに勝る達成感はないと考えている。

 ご質問、ご要望、クレームなどは、ご遠慮なく館長までお申し出下さい。

2012年11月12日 定礎の日
初代館長・昼寝ネコ
by hirune-neko | 2012-11-14 20:00 | 音楽・映画・本の世界 | Comments(6)
Commented by romarin at 2012-11-14 22:33 x
思い切って開館してしまってよかったですね!
すでに豊富なピアソラ情報を持っていらっしゃる昼寝ネコさんの右に出る人はいないんじゃないですか?
楽しみに閲覧させていただきます。
Commented by hirune-neko at 2012-11-14 23:07
romarinさん

ご声援を有難うございます。
大変心強く思います。
単に情報の網羅に留まらず・・・それだったら誰にもできるでしょうから。
私はちょっと欲張って、ピアソラと対話できたと思えるような
経験ができることを期待しています。
行き詰まったときには、ご助言を宜しくお願いいたします。
Commented by El bohemio at 2012-11-22 01:14 x
素晴らしいアイデアですね。ピアソラ音の図書館の会員に是非入会したい。よろしく
Commented by hirune-neko at 2012-11-22 10:31
El bohemio様

大歓迎ですので、お待ちしています。
お手数ですが下記URLのお越し下さい。

http://www.piazzolla-library.com
ログイン欄下の、新規登録ボタンをクリックして
申請なさってください。
紹介者欄には「昼寝ネコ」とご記入下さい。

有難うございます。大変光栄に思います。
Commented by El bohemio at 2012-11-23 02:55 x
昼寝猫さん、ピアソラ音の出る図書館への入会ご招待ありがとうございます。早速トライしてみます。
Commented by hirune-neko at 2012-11-23 13:33
El bohemio様

登録申請でご不明の点は、メールでお尋ねください。
hirune-neko@crossroads.co.jo
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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