嘘から出た誠・・・なのだろうか?
Israel is ישראל בת 64 / 64
昼寝ネコは、古代イスラエルの時代に エルサレムで生を受け、はるか昔の時代に 日本に渡ってきたのである、と「虚構」をでっちあげ、 あれこれ、アホなことを書いてきました。 でもね、えっ!? と思うことがあったんです。 昨日、山下公園のベンチに座り、氷川丸の勇姿を ぼんやりと眺めていました。 日射しも和らぎ、海風が心地良いひとときでした。 子どもを連れた家族や、楽しそうに手をつないでいるカップル。 どこにでもある風景でした。 なんとなく視線を感じ、海から目をそらすと、 長く白い髭をたくわえた年長の男性が、私を見ているんです。 ちょっと薄気味が悪かったので視線をそらし、 また、海に顔を向けました。 湾内のディナー・クルージングのメニューはどんなだろう、と とりとめのないことを考えているうちに いつしか眠気が襲ってきて、うつらうつらしてしまいました。 何か寒気を感じて目が覚めると 誰もいなかったはずのベンチの少し離れた隣に、 いつの間にか、あの白髭の年長者が黙って座っているんです。 何も言わず、前方に視線を向けたまま。 私は席を立つことにしました。すると、 「シャローム」 ただひと言そういうと、一枚の紙切れを手渡し、 とうとう視線を合わせないまま、彼は立ち去っていきました。 ん? 見ると、名刺四枚分ぐらいの紙切れでした。 もう一度、彼の背中を見てから、紙切れに目を移しました。 上部に大きく「君が代の本当の意味」と書かれた白い紙でした。 文章は三段に分かれ、左から 日本語・ヘブライ語・ヘブライ語の意味、と書かれています。 つまり、日本の国歌の歌詞を耳で聞くと、 それはほとんどそのまま、ヘブライ語に置き換えられ 意味を持つ、と説明されています。 君が代の歌詞が、そのままヘブライ語に 置き換えられるというのです。 さらに、こう付記されていました。 「君が代」の原型は、「古今和歌集」の「わがきみは」で、 これが「和漢朗詠集」の「きみがよは」に作りかえられたが いずれも詠み人知らずだ、というのです。 日本の国歌を、イスラエルの人たちが聞くと このような意味になると書かれていました。 立ち上がれ、神を讃えよ! 神の選民 シオンの民! 選民として 喜べ! 人類に救いが訪れ! 神の預言が成就する! 全地あまねく 宣べ伝えよ! 私は、大きな衝撃を受けました。 冗談だろうと思ったのですが、 どうやらその通りのようなんです。 日本に人間が住むようになった、約2,000年前 イスラエルから移り住んだ人がいたらしいとか、 神社の鳥居、御神輿などが旧約時代の イスラエルの習慣と酷似し、出雲大社だかの 神社の灯籠に、ダビデの星が刻まれている・・・ 昨日から今日にかけて、私の記憶は 逆流するように、忘れ去ったはずの過去を 遡るべきだという、静かな衝動を覚えています。 やはり私は、古代イスラエルの時代から すっと生き続けているネコだったんだ。 徐々にそのような確信が、心の中に拡がっています。 ・・・とまあですね、その紙切れをもらったのは 実話なんですよ。手許にあります。 でもね、まさか私が本物の昼寝ネコだなんて そんなアホ話しを信用しないでくださいね。 ん〜、でももしかしたら、そうだったりして。 そんな疑念が湧き上がってしまっています。 なので、本当に単純な私は、とうとう ヘブライ語の勉強に手を出してしまいました。 22の子音だけのアレフベート(アルファベット)。 右から左に向かって読む・・・昨日はそこまででした。 自分でも自分のアホさ加減に ほとほと呆れています。 でもね、とても楽しい妄想でもあるんですよ。 来年の今頃は、エルサレム・ツアーに参加しているかも しれませんね。 最後までお付き合いくださったあなた、 あなたも相当物好きな方ですね。 個性的で良き感性をお持ちであると認定してあげます。
by hirune-neko
| 2012-09-11 00:38
| 創作への道
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Comments(6)
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寿司母
at 2012-09-14 15:38
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とっても、不思議で楽しい話ですね。 (^^)b
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hirune-neko at 2012-09-14 22:28
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papabubure at 2012-09-15 00:07
どこまでが本当の話しですか?
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hirune-neko at 2012-09-15 15:13
papabubureさん
紙切れをもらい、君が代の件は実話ですよ。 お神輿は旧約聖書に出て来る、契約の箱と一緒ですし、 神社の灯籠などに、ダビデの星が刻印されているのも 以前から聞いています。 私の出自ないついては、もうすでに 数千年経っていますので、記憶は曖昧になりました。 でも、おそらくそうなんだろうという気がする昨今です。
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HM
at 2012-10-22 00:34
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hirune-neko at 2012-10-22 01:02
HMさん
ようこそいらっしゃいました。 伊勢神宮の件はずっと以前、聞いたことがあります。 実存主義って、最近の方には耳なじみがないでしょうね。 アホな話しばかりですが、またどうぞ お越しください。
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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