このまま、大樹の陰には寄らないままで
Bill Evans - When I Fall In Love
2011年の後半は、かなり仕事に没頭した印象が強い。 振り返ってみて、個人的な趣味がずいぶん犠牲になったなと思う。 今さら反省してみても仕方がないのだけれど。 ちょっと人生が空虚な感じで、虚脱感に包まれている。 そこで、今年は個人の三大目標を立ててみた。 1)将棋の三段免状を取得する 2)英語で自分の意見を伝えられるようになる 3)フランス語で基本的な意思を伝えられるようになる 将棋は、生まれて初めて詰め将棋ではなく 「必至」問題に取り組んでいる。 全然勝手が違い、愕然としているが そのうち馴れるだろうと思っている。 寝付けないので、床についてから7手詰めの詰め将棋問題を 睡眠導入剤代わりに解いているが、 中には難しい問題もあり、頭を酷使する。 だから、余計に眠れなくなっているのかもしれない。 英語は、NPO法人が運営する英語塾の生徒に登録し 授業を受け始めている。 アメリカの大学にある専用サイトにアクセスし アメリカ人の学生が教師を務めている。 日本時間は午後10時30分だが、 現地時間は早朝の6時だったかな? モニターに表示される英文スピーチ原稿を読み 先生からの質問を受けるが、こちらも質問できる なかなか便利な仕組みだ。 Adobe Connectというシステムで skype用のヘッドセットとウエブカメラで 対面授業が行われる。 1クラスの定員は6人だそうだが、ここ2回は 生徒が私ひとりだけで、採算が心配だ。 フランス語は、過去に何度もチャレンジしているが ことごとく挫折している。 仕事でフランスに短期間住んだことがあるが 同居の新婚夫婦が英語を話したので フランス語は全然使わなかったのが悔やまれる。 日本には、フランス語を話す人の絶対数が少ないようで 実際に話す機会が持てないというのが 致命的なのではないかと思っている。 そういえば、事務所が神保町にあったとき 日仏学院に入学したことがある。 授業には1回だけ出席したのだが あまりにも生徒数が多く、それっきりの根性無し。 最近は年齢のせいか、日本の良さと欠点の両方が目につく。 視野を広く持ち、自分の思想と意思を大事にしたいので 少し不自由な目でも、もう少し本を読みたいと思う。 たとえ、無名な存在であったとしても 受け売りではなく、そして大樹の陰に隠れず 自己主張できる・・・今もしているつもりだが、 自分のポリシーを粗末にせず、前進したいと希望している。 久しぶりにビル・エヴァンスの演奏を聴いてみた。 虚脱したままの、あるがままの精神状態で聴けるのは とても有難いことだ。
by hirune-neko
| 2012-01-17 21:26
| 心の中のできごと
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Comments(6)
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papabubure at 2012-01-18 02:09
是非!私とカトリ~ヌに英語を教えてください。
先日、電車内でイヤホンから大音響漏れの外国人が いました。やんわりと注意したかったけど、頭の中で こう言うのか?ああ言うのか?と英語を模索していたら その女性は降車してしまいました。あ~情けない。
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hirune-neko at 2012-01-18 13:23
papabubureさん
えっ?お二人とも、英語が堪能だと聞いていますが。 電車内の騒音は、相手が日本人だったとしても なんて言えばいいのか、難しいですよね。 それと、外国人だとしても、英語を理解するのか フランス語だけなのか、外見で判断できませんので。 しゃあないから、自分の耳を指さして 両方の人差し指でバツ印を作り、 あとはもう、相手が何語で何を言おうが 構わずに、「おめえ、うるせえぞ」と にこやかに言えば通じるのではないでしょうか。
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hirune-neko at 2012-01-19 23:33
shi,shiさん
そうですね。 確かに英語の方が浸透していると思います。 フランス語を話すネイティブの方が 日本には多くいらっしゃらないと思います。 実際に使わなければ上達しませんので SKYPEを使って教えてくれる先生を 見つけたいなと考えています。
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日本晴れ
at 2016-04-04 22:10
x
2016年 4月4日より、こんばんは。 お疲れ様です。 空の旅も無事終えられたようで、一安心です。
ビル・エヴァンス、いいですね。 エレガントで、凛としていて、流麗で、メロディとハーモニーとリズムがこの上なく溶け合わさって、ひんやりとした独特のクールネスと温もりのようなものがなぜか同居したような... 個人的にはスローなバラッドが特に好きです。 リラックスしまくったので、また 2012 昼寝ネコの旅に戻ります。
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hirune-neko at 2016-04-04 23:50
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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