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昼寝ネコの雑記帳

早朝の不思議な夢

Quiet Eyes by Takayoshi Watanabe a.k.a. EDISON

He composed sound track of Japanese Samurai movie " Tori-Sashi" 2010 as EDISON.
映画「必死剣 鳥刺し」藤沢周平原作

奇妙な夢だった。

画面には、藤沢周平作品のタイトルが
一覧できるように、ずらっと並んでいる。
その、どれかひとつをクリックすると、
作品の舞台となっている情景が展開する。
それだけではない。
実際に、その時代、その場所に足を踏み入れることができる。

なので私は、いつしか江戸時代の街並みを歩いていた。
料理屋に入ると、まげを結った町人や商人。
まさしく、私は江戸に実在し、そこの空気を吸った。
薄茶色の羽織をまとった男性が、何やら話しかけてくる。

目覚めたときは、まだ記憶は鮮明だった。
カーテンの隙間から、少し白んだ外の様子が
透けて見え、江戸の街は次第に霞んでいった。

そこで、何が起きたわけでもなく
ストーリーがあったわけでもない。
しかし、堀沿いに繁茂する草の感触と
そこで生活する人々の表情は、生々しい記憶だった。

おそらく、自分の内面で
生身の人間との接触を避け、架空世界を指向する
ある種の病的な心象が進行しているのではないかと
ふと、思い当たった。
ある種の閉塞感が、息苦しさを伴って
じわじわと迫ってきているような・・・。
by hirune-neko | 2012-01-09 15:45 | 創作への道 | Comments(8)
Commented by romarin at 2012-01-09 18:10 x
藤沢周平の世界に入っていけるのはなんだか魅力ですね。
それを生々しく体験できたのはすごい!
夢といえどもこれは体験といえるのでしょうね。
Commented by shi;shi at 2012-01-09 18:14 x
2012年になり早9日に。。。遅ればせながら  新年おめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。 私はクリスマス後に、転んで肋骨にひびが入りしばらく
安静を余儀なくされていました。大分生活する事に障害が減ってきましたが未だ痛み止め
の薬を飲みながらです。
Commented by ダイアリィー at 2012-01-09 18:54 x
新年おめでとうございます。
江戸時代に侵入されましたか~ 美味なる女人に巡り会われましたか?
おまえさん わっちと夫婦に~ なんてそこでパチリとお目覚めでしたか?
夢を見られるなんて健康な証拠ですよ!
Commented by hirune-neko at 2012-01-09 22:30
romarinさん

本当に不思議な体験でした。
でもリアルでしたよ。
これはきっと、藤沢作品もどきを書けという
天からの指針なのだと思い
改めて江戸に関する資料に目を通そうと考える
単純な私がおりました。
Commented by hirune-neko at 2012-01-09 22:33
shi;shiさん

おめでとうございます。
こちらこそ宜しくお願いいたします。

けがをされたんですね。
ご不自由な生活だったと思います。
早く治癒されますよう願っています。
無理をされませんように。
Commented by hirune-neko at 2012-01-09 22:36
ダイアリィーさん

お久しぶりですね、お元気ですか?

夢は健康の証拠なんですか?
昨年の後半は無理がたたって、不調でした。
でも、ようやくピークを過ぎて復調しつつあります。

江戸で女性には縁がなかったですね。
どんな感じなのか、想像もつきませんので
今度また夢で江戸に行く機会があったら
積極的に女性に声をかけてみます。
Commented by shishi at 2012-01-10 05:48 x
私は此の数年日本の時代小説を読んでますが、自分が江戸時代にタイムスリップ
した夢を見た事ありません。藤沢周平氏の本は約100パーセント読んでますが
現実の体験で無い<夢> を体験したいです、したがって私は小股の切れ上がった粋な
三味線の弾き流しって役の<夢>を見たいです。
Commented by hirune-neko at 2012-01-10 13:16
shishiさん

藤沢周平は、低い視点から物語を構築していると思います。
単純なヒーロー物語ではなく、人知れず呻吟し苦悩する
市井の人々を視野に入れ、愛情を持って文中で生命を吹き込む。
その手法に大いに共感を持っています。
それは、ピアソラの曲想にも通じる部分でもあり
私にとっては、大変な作業なのですが
時代小説を書いてみたいという動機になっています。
舞台脚本の構想があるのですが、主役は我が家のアホ娘、
語り部は数十年来の演劇仲間・・・と揃っており
あとは脚本なんですが、まあ、いつのことになりますか。
でも、イメージはある程度具体的になっているんですよ。
そのうち、そのうち・・・と思っている間に
時間だけが経過しています。
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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