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昼寝ネコの雑記帳

我忘的女流鍵盤演奏師



門外漢を自覚しているので、
クラシック音楽について書くのはまずい、
という思いが、あるのだけど、
先刻、内田光子さんが自ら指揮し、
小編成のオーケストラと、モーツァルトの
ピアノ協奏曲(20番で楽章は?)を演奏するのを拝聴した。
ほらほら、もうすでに「小編成のオーケストラ」
なんていう表現を使ってしまったが
おそらく、演奏家の間では
なんたらという専門用語があるのだろう。
だから、音楽的に無知な分野のことは
本当は書くのがためらわれる。

で、おお、こりゃ聴けるぞ、と思って
自分でも静かに驚いたものだ。
つまり、クラシック音楽に対しては
極端に好き嫌いがあって、
演奏家がいかに熱演していようが
途中で醒めてしまうのであるぞよ。
ん〜、やっぱり駄目でね、
途中からは、へえ、もしここで音を切ってしまい
内田光子さんがピアノの前で
まるで夢遊病者のように、目は虚ろ
口は半開きで、両手が宙をさ迷うのを
彼女が誰かを知らない人が見たら、
どんな印象をもつだろうかと、
そんな程度に非音楽的であり、
しかも天下の内田光子さんに対して冒涜的な
イメージを持ってしまった。ああ、自己嫌悪。
でも、そう感じたのは事実であり
それが私の、なんというか
貧弱な感性なので仕方がない。

で、今度は上原彩子さんの演奏を見つけて
たまたまある時期、ショパンの練習曲を
何度も何度も繰り返し聴いていたものだから
とても懐かしくてずっと聴いてみた。
あるピアニストが以前、ショパンの練習曲の
全曲演奏なんて勘弁して欲しいというのを
聞いたことがあったので、興味があったし。
それと、この演奏スタイルはとても、ある意味では
大人の演奏で、ほどほどに自制が感じられるが
もう少し若い頃の演奏で、文字通り、おっそろしく全身で
表現しているのを観たことがあるので、余計好奇心が湧いた。

私にとっての音楽は、いいか悪いか、うまいか下手か、
という基準は関係なく、好きか嫌いかしかない。
その意味で、やはり演奏家の表情を観ながら
演奏を鑑賞できるのは、大変有難い。

乏しい記憶を辿ってみたら、
かなり高齢の、ミシェル・ルグラン夫人が
ハープを演奏していた時の表情がとても良かった。
それと
やはりこれも、かなり高齢の部類だと
勝手に決め込んでいるのだが
フランスの女流ピアニストで
ダニエル・ラヴァルという方がおいでになる。
この方の演奏も、いいなと聴き惚れてしまう。

音楽とは別次元の、エレガントな個性、
人格的な魅力、それまでの人生の薫り、
そういう総合的な魅力を持つ演奏家に
私は魅力を感じるのだろうと思う。

ことクラシック音楽に関しては
こんなお粗末なことしか書けないので
迷ったのだが、まあいいや
なんといわれても、感じたことしか書けないや。

というわけで、どれか音楽を紹介したいのだが
珍しく非常に迷っている。
今日ばかりは、ためらいと恥じらいの選曲である。
内田さん、上原さん、お許しあれ。
クラシック音楽演奏家の皆さん
お見逃しくだされ。
by hirune-neko | 2011-07-19 20:47 | 音楽・映画・本の世界 | Comments(2)
Commented by shi,shi at 2011-07-20 02:41 x
はからずも、此の番組何年?か前にテレビで観ました。
音楽はどんな分野でも、自分の好きな作曲家や演奏家がいれば聴>で
良いのではないかと私は思います。
Commented by hirune-neko at 2011-07-20 12:44
shi,shiさん

これはテレビ番組だったんですね。

ごくわずかですが、好きな作曲家、演奏家がいますので
とても幸せなことだと思います。
救われてもいます。
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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