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昼寝ネコの雑記帳

冬の旅もやがて終わろうとしている



日本ではバブルが崩壊して金融情勢が悪化。
その数年後には、湾岸戦争でアメリカ経済が悪化。
神保町の事務所を引き払ってからは
随分長い冬の旅を歩いてきたものだと思う。
今月末が、序盤戦・・・とてつもなく長い
序盤戦だったが・・・最後の難関だった。
果たして乗り越えられるかと懸念していたが、
今日、実にあっけなく打開策が与えられた。
途中、音楽を受け付けないほどのひどい
精神状態もあったし、あれこれ模索して
欧米を頻繁に往来して活路を見いだそうと
もがいてもみたが、結局は既存のメディアではなく
自分で書いた文章を商品化し、
それが7年かかったものの、ようやく
コマーシャルベースになりつつある。
分母は小さいが、7年間連続して
受注量が対前年比プラスで推移してきた。
徐々に加速度も付き、おそらくは
ごく近い将来、堰を切ったようになるだろう。

不安や恐れ、罪悪感、自信喪失、挫折感、
厭世・・・自分の感受性を極力鈍くすることで
心身への負担を軽くした。
自己防衛本能が働いたのだと思う。

シューベルトの冬の旅・・・初めて
ドイツ歌曲を教わったのが、この「あふるる涙」。
ドイツ語は全然読めなかったし、暗い曲想ばかりで
気が滅入ったが、今ではしっくり聴くことができる。
結局は徒労に終わったが、アメリカ一辺倒だった
仕事の座標軸をヨーロッパにも移し、
とくにロンドンとパリで音楽や出版に携わる
人たちと接する機会があったことは、今でも
良き経験だったと思っている。
今では無謀と思えるような飛び込み営業ばかりで
取り引き先を確保したが、大都会の昼間の表情と
夜の隠微に媚びる表情が、そのまま
人間の二重構造として映って見え、ごく一部ではあっても
現実というものに直面したような気がする。

再び欧米の主要都市を訪れる機会があるかどうか分からないが、
仕事だと、空港とホテルと取り引き先の会社しか
記憶に残らないので、もっともっと創作意欲を刺激されるような
場所に、ゆっくりと滞在したいなと考えている。

仕事が辛くて涙があふれる、ということはなかったが、
何かに感動して涙腺が緩むことは、幾度となくあった。
この、感動するという感情体験は、是非とも
多くの方々と共有したいと願っている。
by hirune-neko | 2010-08-24 01:00 | 心の中のできごと | Comments(2)
Commented by 静御前 at 2010-08-24 17:20 x
そろそろ終りますか
地道な努力が 実を結んだということですね

ご苦労様の言葉を贈ります

次回は 春の光を浴びながら 
周りの景色をのんびり眺めながゆく
ご自分の為の旅に 出掛けられるといいですね



ただ一言 お疲れ様の言葉を贈ります



Commented by hirune-neko at 2010-08-24 17:46
>静御前さん

有難うございます。
気力と集中力が落ちないよう
引き続き、気を引き締めます。
旅行に行けるといいですね。
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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