昼寝ネコの雑記帳

退院おめでとう、まあやちゃん。よかったね。


La Bohème

いつもクリックを有難うございます。励みになっています。

 日曜日に、まだゼロ歳児のまあやちゃんがけいれんを起こして、意識不明になった。今日、無事に退院したと連絡があった。私の一番小さい孫よりもまだ小さい女の子なので、ずっと心配していた。両親はさぞかし不安で心配な時間を過ごしただろうと思う。お見舞いメッセージには、会うといつも私がまあやちゃんのほっぺをいじるので、それが原因ではないかと反省している、と書いて送った。無事に退院してきたら、顔中を舐め回したいとも書いた。今日は退院したと聞いたので、退院祝いに私の代わりにまあやちゃんの顔を、ペロペロ舐め回してほしいと書いた。想像しただけで、口からヨダレが溢れてきたとも書いた。その都度、お母さんからはスヌーピーや犬が笑っているイラストが送られてきた。親として、最も辛い時期に笑うことができて、元気をもらったとも書かれていた。やれやれである。

c0115242_00341740.jpg
c0115242_00343811.jpg


 今日ばかりは各駅停車のスローペースで過ごそうと思った。しかし、昨日依頼を受けた案件をなんとか仕上げようと思い、作業を進めた。
 しばらくして、ブログ読者の方からメールが入った。さる全国新聞社の、新規事業室長の方に資料を渡してくださったが、提携の検討をしてくださるとのことだった。
 またしばらくして、同じブログ読者の方が同行してくださり面談した、ある大手企業の方から連絡があった。経営戦略室の室長から連絡が行くから、という内容だった。5分も経たないうちに、その室長さんから電話があり、来週お会いいただくことになった。

 人生を各駅停車のペースで進もうかと考えていたのだが、どうやら準急でも間に合わず快速でもだめで、特急電車程度にスピードアップしなければいけない情勢になってきたようだ。
 紹介者の方は、一連の絵本事業とファミリー・インテリジェンスサービス構想が、社会的にとても有益だと評価してくださっており、私の余命が尽きて事業が存続しなくなると、勿体ないと考えて応援してくださっている。有難いことではないか。

 まだ私の心肺機能はかろうじてなんとかなっている。ちゃんと生きている。しかし不思議なことなのだが、魂は地上と霊界を往来しているような、妙な非現実感に包まれることがある。ある意味では、俗世間のことに対する執着が徐々に希薄になり、霊界銀行の貸金庫に少しずつ大切なものを保管しているような、そんなイメージがある。
 
 40年来の旧知の男性が、何も不具合がなく健康診断に行ったら、即入院で10時間におよぶ心臓の手術を受けたそうだ。私は健康診断なんて、過去10数年以上受けていない。行くべきだとは思うのだが、とんでもない病気が見つかるのが怖い。酷い臆病者だ。それと、三男には悪いが正直に言うと、西洋医学に対する不信感がある。本当に困ったものだ。自分で自分をもてあましている。かと思うと、あるサプリメントが肺がんを誘発することが分かったとか。何に信頼を置けばいいか、確信の持てない不安な時代である。
 そんなことを言っているが、身体に不調と不安を感じたら、おそらくはすぐに病院に行くだろうと思っている。

 そういえば、トランプ大統領は韓国で無事に過ごしていらっしゃるのだろうか。晩餐会には「従軍慰安婦」が招待され、トランプ大統領とのハグを強いたようだ。メニューには独島エビが出されたとか。素人考えではあるが、最近、親北、従中色を鮮明にしている文在寅大統領に対する、トランプ大統領の不信感は最高潮に達しているのではないだろうか。とにかく、アジア歴訪を無事に終えて帰国していただきたい。日本滞在中に、トランプ大統領から将棋対局の申し込みがあるかと思い待機していたが、お誘いはなかった。・・・あるわけがない。


いつもクリックを有難うございます。励みになっています。

[PR]
# by hirune-neko | 2017-11-09 00:35 | 心の中のできごと | Comments(0)

童心に返ろうと思っていたのに、それどころではなかった


The Tango - Scent of a Woman (4/8) Movie CLIP (1992) HD

いつもクリックを有難うございます。励みになっています。

 何か選曲しようと思ってYouTubeを開いたら、「あなたへのおすすめ」として、カルロス・ガルデルの歌が推薦されていた。聴くと、ああ、あの映画のダンスシーンで使われていた曲だ、と思い出した。何年も前にブログで紹介したら、コロンビア在住だった故・福岡貞夫さんがコメントで、この曲はカルロス・ガルデルの作品だと教えてくれた。

 で、その映画のタイトルがすぐに出てこない。最近はよく起きる現象だ。しかし10秒以内には思い出すことができた。映画のタイトルはScent of a Woman(女性の香り)で、盲目役のロバート・デ・ニーロがレストランで女性の香水の香りを嗅ぎ分け、同席していた、確か甥に様子を訊いて、その女性にダンスを申し込む・・・そのシーンは鮮明に憶えているのだが、映画全体のストーリーは全く記憶にない。

 故・福岡貞夫さんは、自称ガルデルオタクだった。私は今日に至るまで、カルロス・ガルデルには興味を持てず、従って鑑賞する機会もなかった。しかし折角の偶然なので、下部にそのカルロス・ガルデルの歌をご紹介する。

 今日はあまりコンディションが良くなかった。無理せず、早めに休もうと思っていたのだが、福祉団体の事務長から電話があり長話になってしまった。ある案件の依頼文を試作し、サイトに公開ページを作り、申請フォームを設置するよう依頼を受けた。その瞬間、脳内が戦闘モードが切り替わり、フォーム作成以外は数時間で仕上げた。

 不調の一日だったにも拘わらず、メールでの問い合わせが何件も入った。お客様からなので、即対応である。製作依頼をしたのにまだ絵本が届かないというクレームの場合は、散々調べても見つからず、なんと迷惑メールフォルダに80日ほど眠っていた。全てが迷惑メールだと判断しての、一括削除ができないことになる。なかなか手がかかる。

 本当は、小学校低学年までを対象とした、子ども向けの短編創作にチャンレンジするつもりだった。子ども向けの短編は、これまでに一度も手がけたことがない。しかし、まだ純真な魂の子どもたちに向けて、何かメッセージやイメージを伝えたいなと思った。大人向けには、それなりに陰影のある屁理屈を伴った短編を書いているが、まあおそらくは少なくとも50歳以上の方にしか受けないと思っている。

 残念ながら、今日は最後の最後まで仕事一色だったので、子ども向けの短編は幻の迷作になってしまった。興味が湧いている分野なので、いつか時間に余裕ができて自閉的な気質の時に、チャレンジしてみようと思う。

 なかなか早い時間に床につくことができなくて、困ったものだ。知人のゼロ歳児の女の子が、けいれんから意識不明になったと聞いて心配している。日曜日の話で、その夜には意識が回復したと連絡があったものの、まだ入院中だそうだ。第一子なので、ご両親の心配は手に取るように分かる。可愛い子なので、見かけるといつもほっぺを触らせてもらっていた。無事に退院したら顔中を舐め回したいと思っているが、嫌がる表情が目に浮かぶ。お母さんにそう伝えたら、大笑いしていた。
Por una Cabeza (Original) - Tango - Carlos Gardel

いつもクリックを有難うございます。励みになっています。

[PR]
# by hirune-neko | 2017-11-08 01:18 | 創作への道 | Comments(0)

韓国〜トランプ氏の訪韓前にテロ警戒を最低レベルに引き下げ?


Astor Piazzolla - Soledad

いつもクリックを有難うございます。励みになっています。


 以下は2017/11/02付の韓国・東亜日報の記事である。インターネットに掲載されているものの、本当なのかと目を疑っている。一部を以下に転載させていただく。

(東亜日報の記事転載開始)
「トランプ氏の訪韓前に…政府がテロ警戒レベルを引き下げ」

 トランプ米大統領の初の訪韓を控え、政府がテロ警戒レベルを最も低いレベルに引き下げたことが確認された。北朝鮮の脅威の中、警戒態勢を高めてもいい時に監視の手綱を緩めたため、その背景をめぐって錯綜した観測が流れている。
 1日、首相室対テロセンターによると、国家安保室や国家情報院、外交部など21の関係機関が参加した先月24日のテロ対策実務委員会で、テロ警戒レベルが「注意」から最も低い「関心」に下方修正された。テロ警戒レベルは、「関心→主義→警戒→深刻」の4レベル。最も低い「関心」は、テロの可能性が低いという判断で発令される。空港・港湾の検閲が15%から10%に下がる。
 政府は、過激派組織「イスラム国」(IS)による2015年11月のパリのテロ後、2年間「注意」を維持してきたが、トランプ氏の訪韓を約10日後に控え、突然警戒レベルを引き下げたのだ。首相室関係者は、「具体的なテロの疑いがない。長期間『注意』レベルを維持し、(該当機関の)疲労がたまっている。平昌(ピョンチャン)五輪を控え、しばらく休もうと考えている」と説明した
(東亜日報の記事転載終了)

 最初は「東亜日報」を青森県の県紙である「東奥日報」と読み違え、一体何が起きたのかと不思議に思っていた。やがて韓国の「東亜日報」であることを認識したのだが、脳内の妄想領域が刺激されてしまった。

 今日、来日早々のトランプ大統領が、安倍総理とゴルフ対談をしたと報じられていた。フジテレビのクルーが、コースを眺望できる民家の屋根に上り、撮影したとも報じられていた。思わずジャック・バウアーの厳しい怒声が聞こえたような気がした。まさにスナイパーが狙撃できる場所ではないか。

 アメリカ大統領には、随行軍人が核攻撃を指示する暗号帳のようなものを携行していることは良く知られている。同行しているであろうシークレットサービスも、狙撃可能な場所には眼を光らせていただろうと思う。もちろん日本の警察も注意を払っていたに違いない。

 別の記事では、「金正恩謎の50日の沈黙」というタイトルが目に留まった。さらには韓国の情報院の報告として、北朝鮮のミサイル基地で数日前から、活発な動きがあるとされ、ミサイル発射の兆候とも考えられているようだ。

 さて、トランプ大統領を敵視する金正恩氏にとっては、そのトランプ大統領が目と鼻の先であるソウルを訪れるというのは、まさに千載一遇のチャンスと考えて当然なのではないだろうか。親北・従北といわれる韓国の文在寅大統領と、金正恩氏の間で、トランプ大統領暗殺の密約が取り交わされているのではないかと妄想している。

 具体的なことは一切推測すらできない。しかし、多くの北の工作員が潜伏しているであろう韓国は、北朝鮮にとって、いうなればホームグラウンドである。北のミサイルの射程距離内でもある。いくら装甲車のような頑丈な大統領専用車を使用しても、防ぎきれるものではないだろう。最悪の事態が発生しても、「具体的なテロの疑いがない。長期間『注意』レベルを維持し、(該当機関の)疲労がたまっている。平昌(ピョンチャン)五輪を控え、しばらく休もうと考えている」状況だったことを理由に、韓国政府は自己弁護に終始し、形式的に北朝鮮を非難して済ませる考えなのではないだろうか。

 私のような一般人ですら、そのような懸念を持つのだから、ましてや韓国不信といわれるトランプ大統領は、敵地に乗り込む覚悟とともに、あらゆるテロ攻撃を想定して対応するよう、軍部やCIAに命じていることだろう。偵察衛星は北朝鮮のミサイル基地を24時間体制で監視し、ソウルに向けてミサイル発射の兆候があったら、空軍が迎撃し艦船からも徹底的な攻撃を加えるだろう。世界中の誰が見ても、アメリカ大統領に対する暗殺行動には非難が集中し、国際世論を味方に引き寄せることができる。

 トランプ大統領の補佐官であり、お嬢さんでもあるイヴァンカさんから離日前に、糸電話による内々の連絡があった。CIAが北朝鮮と韓国両政府の共謀による、トランプ大統領およびイヴァンカさんの暗殺計画があることを察知したため、トランプ大統領の緊急指示で、イヴァンカさんは韓国には立ち寄らず、急遽アメリカに帰国することになったそうだ。
 ゴルフに興じるトランプ大統領と安倍総理の近くで、目立たないように寝そべっていたネコには、高感度の集音装置が埋め込まれており、私は聞き耳を立てていた。短い時間だったが、トランプ大統領は安倍総理の耳許で、CIAが暗殺計画を察知したことと、綿密な対応策を命じていることを告げていた。場合によっては、米軍が北朝鮮に侵攻し、その後に韓国政府に対しても厳格な対応をするので協力を頼む、と述べていた。

 あらら、どうやら本当に脳内の妄想領域が刺激されたようで、とんでもないストーリーが思い浮かんでしまった。長い読者の皆さんは、私の妄想癖には辟易とされていると思うが、思い浮かんだことは書かずにいられないので、悪い冗談だと思って聞き流していただきたい。

 トランプ大統領が韓国訪問日程を無事にこなし、アジア歴訪を続けられることを願っている。


いつもクリックを有難うございます。励みになっています。

[PR]
# by hirune-neko | 2017-11-07 00:50 | インテリジェンス | Comments(0)

愚考〜人間にも具わっている帰巣本能


Bill Evans Trio With Symphony Orchestra - Valse

いつもクリックを有難うございます。励みになっています。


 渡り鳥は毎年、何千キロも離れた同じ場所に飛来するそうだ。家から何百キロも離れた場所に車で家族旅行し、一緒に連れて行った犬が迷子になってしまった。いくら探しても見つからず、後ろ髪を引かれる思いで家に帰った。そしてその数ヶ月後、見るも無惨にみすぼらしく痩せこけた愛犬が、玄関に辿り着いているのを目にした、という話を聞いた。

 自慢にならないが、私は極端な方向音痴である。普段あまり訪れない場所で運転していると、完全に方向感覚を失ってしまう。周囲がまるで映画の一シーンであるかのように、現実感を喪失した景観になってしまい、軽いめまいを覚える。

 人間にとっての帰巣本能には、単に目指す場所に正しく到達できる能力以上の意味があるのではないだろうか。単に地理上の目的地なのではなく、人生で生きる方向に迷ったとき、生きる気力や目的が希薄になったとき、人はそこからどのようにして次の一歩の方向を見出すだろうか。あるいはしばし停滞し、場合によっては後退するのだろうか。

 生き方や生きる動機というのは、ある意味では複雑であり、同時に単純でもあると思う。

 ある人にとっては、損得や利害という数字が基準であり、別の人にとっては、たとえ金銭的な損失を伴っても、自分の理念や哲学を優先し貫くかもしれない。自分の理念や哲学を大切にする人にはきっと、目に見えない領域が見え、心の中に生じる達成感、使命感、充足感を優先する感性が備わっているのではないかと想像している。

 他人の犠牲を踏み越えて自分の欲望を満たすか、逆に他人の痛みを無視せず、自分の時間や労力あるいは金銭を差し出して、相手の苦痛を和らげることに達成感や歓びを持てるか・・・生き方の違いである。

 昨晩から早朝にかけて、かなり長時間のリアルな夢を見た。夢の中には現実に知っている人が登場したし、使い慣れたパソコンがいつの間にか他社製のものに変わってしまい、操作方法が分からなくなったり・・・もうすでに記憶は曖昧になってしまったが、思うようにいかず必死に解決策を考え続けていたことは憶えている。

 そのせいか、朝、目覚めたときに脳が膨張しているかのような違和感があり、脳内が飽和状態になって思考力が半減以下になった感じがした。気のせいか、意識が少し希薄になっているようにも感じた。
 昨晩眠りに落ちるまで、次男から読むようにいわれ、贈ってもらった「腹筋を割る」というタイトルの本を読んだ。腹筋を鍛えることと、脳の活性化・判断力の強化には密接な関係がある、という著者の考えに引き込まれて読んだ。
 仕事上の必要に迫られ、脳内に雑多な知識を詰め込もうとして飽和状態になっていることは自覚している。自由時間が乏しいため、どうしてもパソコンの前に座りっぱなしで、身体を動かす時間は絶対的に短い。遅延案件にまだ手が届かないため、自信喪失、自己嫌悪の気分に包まれてもいる。

 92歳まで、現役でアメリカ政府の軍事顧問を務めたアンドリュー・マーシャルは、つくづく化け物だと思う。しかし、そのような目標とすべき人物が実在することは大きな励みになる。

 私の帰巣本能を吟味すると、方向性に迷いはない。最終到達目標を直視しているのも間違いない。しかし、ときどき森永のチョコウェハースや亀屋万年堂のこしあん大福、紀の国屋の黒糖饅頭、などの誘惑に幻惑されてしまうことがあるのは、恥ずかしながら事実である。その度に反省はするものの、また繰り返してしまうのも事実である。

 アンドリュー・マーシャルは、一体どんな嗜好だったのだろうか。あらゆる誘惑を退けるだけの強靱な意志を持つ人物なのだろうと思う。
 そういえば、昨晩読んだ「腹筋を割る」の目次には、「甘い物は厳禁だ」という記述があった。いよいよ私も「暖冬宣言」・・・ではなかった、「断糖宣言」をすることになるのかもしれない。想像しただけで、口の中と脳内が寂しくなってしまう。


いつもクリックを有難うございます。励みになっています。

[PR]
# by hirune-neko | 2017-11-06 00:11 | 心の中のできごと | Comments(0)

妄想娯楽創作〜MITとNSA共同開発の人工知能搭載ロボット

NEW YORK VOICES "on a clear Day" at Java Jazz Festival

いつもクリックを有難うございます。励みになっています。


 先月、アメリカ在住の旧友からメールが届いた。 なんでもマサチューセッツ工科大学(MIT)と国家安全保障局(NSA)が共同で開発した、最先端の人工知能を搭載した精神分析ロボットがあるという。多言語実験のため誰か日本人に診断を受けてほしいらしい。ただし、重要な国家機密プロジェクトなので公募するわけにいかず、旧友である私に引き受けてほしいという依頼だった。よく読むと、精神分析というよりは、相手の表情や声の調子、目の動き、脈拍、脳波などを精密に分析する、いわゆる高度な嘘発見器らしい。いろいろ質問する私に対し、彼はしぶしぶと打ち明けた。どうやら、テロリスト対策の一環で、怪しい容疑者を拘束し、尋問する目的のようだ。もともと私は好奇心が強いし、旧友のたつて頼みなので、引き受けることにした。

 一週間ほど前、アメリカ大使館の職員だと名乗る男性と帝国ホテルのロビーで待ち合わせた。その男は私に免許証の提示を求め、確認するとホテルの別館にある一室の部屋番号を伝えた。その部屋で人工知能搭載のロボットが待機しているから、すぐに行ってほしいと言う。どんなロボットなのだろうかと興味が湧いた。スター・ウォーズに出てくるR2D2のように、ずんぐりむっくりの形状なのだろうかと、あれこれ想像巡らしながら目指す部屋のドアの前に立った。

 一呼吸置いてドアをノックした。しばらく待ったが反応がないので、もう一度ノックしようとしたらドアが少し開き、金髪の女性が立っていた。一瞬、英語で挨拶をすべきなのか、あるいはそのまま日本語でいいのか躊躇してしまった。彼女は「昼寝ネコさんですか?」と、完璧な日本語で話しかけてきた。「はい、大使館の職員の方からこの部屋に来るように言われた、昼寝ネコです」と答えた。彼女はニーナ・マイヤーだと名乗り手を差し出した。冷たい手だった。

 招き入れられた部屋は、どうやらセミスイートのようで応接用のソファーとテーブルが並んでいた。彼女は私にソファーに座るよう勧めてくれた。あたりを見回したがロボットらしき物体が見当たらない。様々な測定機器や監視装置も見当たらない。どうも不審な雰囲気で、何かの陰謀か罠なのではないかと嫌な予感がした。

 「こちらでロボットから診断を受けるよう言われてきたのですが、ロボットは隣の部屋なんですか?」と質問した。彼女は私の目を直視し、少し微笑みながら向かい側のソファーに腰かけた。彼女は落ち着いた声で説明を始めた。その時の私は、おそらく口が半開きになっていたに違いない。

 「驚かれるかもしれませんが、私がロボットなのです。何年もかけて開発されたロボットなのですが、できるだけ人間に見えるよう工夫を重ねてきました。ご存知かもしれませんが、国家安全保障局ではすでに人間型の戦闘ロボットや、市街戦を制圧する警察ロボットを開発しています。私は、相手に人間として接し安心感を与え、正確な情報を引き出すためのロボットとして開発されました」

 あまりにも人間そのものなので、旧友が何か別の目的があって金髪女性を送ってきたと思い込んだ。そこでいくつか質問してみた。ロボットだというからには、人間では到底不可能な機能をたくさん持っているはずだ。まず最初に語学力をテストしてみた。少し長めの日本語を話すので、それを英語、フランス語、ロシア語、韓国語、中国語、ヘブライ語、スウェーデン語、スワヒリ語で話してみてほしいと言った。彼女は余裕の笑みを浮かべ、どうぞおっしゃってくださいと言った。あまりにも自信に満ちた表情なのであっけに取られたが、思い浮かんだ日本語を話してみた。

 「隣の客はよく柿食う客だ。坊主が上手に屏風に坊主の絵を描いた」

 なんと驚くなかれ。彼女は私の目を直視したまま、すらすらと各国語で翻訳を終えた。もちろん私にはすべての言語を認識できるはずがないが、それらしいアクセントで話を終えた。とても驚いたが、そんな程度で信用するわけにはいかない。もう一つ質問してみた。仮に相手が凶悪な容疑者だった場合、暴力を振るわれたらどのように対応するのか、と訊いてみた。すると気のせいか彼女の表情が一瞬引き締まり、ソファーの横に立ち上がった。そこで彼女は目にも止まらない早業で、左右両足の回し蹴り、空手やボクシングのような技を披露した。完全に人間の動きではないことを認めざるを得なかったた。

 ソファーに戻った彼女は、私に向かってこう言った。「昼寝ネコさんは、とても慎重で用心深いんですね。さすがTWENTY FOURを観ているだけありますね」えっ!と驚く私に向かって、彼女は微笑みながら続けた。私の個人ファイルには生まれた時からの様々なデータが保存されているという。そんなバカなと思ったが、もう忘れ去っていた小さい頃の出来事、中学生や高校生だった頃の失敗談、特に学校行事をサボってデパートの食堂にいた時、クラスメイト共々補導員につかまってしまったことを指摘された。出張先のロンドンで滞在したホテルの名前、ピカデリー広場の日本食堂でラーメンを食べたこと、次々と暴かれる私の過去を耳にし、呆然としてしまった。これはもう精巧に造られたロボットであることを認めざるを得なかった。その時になってようやく、ニーナ・マイヤーがTWENTY FOURの登場人物の一人の名であることを思い出した。

 実験台として、一通りの質疑応答を終えた。しかし、どうしても引っかかることがあったので、彼女に質問してみた。ロボットの格闘能力が高い事は理解した。戦闘ロボットとか警察ロボットという表現があったが、例えば体内に生物化学兵器や毒ガス、あるいは小型の高性能爆弾を秘匿し、敵国に潜入して暗殺活動をすることが可能なのではないかと質問してみた。彼女の表情が一瞬固まり、厳しい目で私を見つめた。旧友からは、おそらく昼寝ネコがそのような質問をするだろうと言われていたそうだ。協力してくれたお礼に、それが事実であることを認めて良いと言われていたそうだ。しかし、どの国の誰にどのようなタイミングで行動を起こすかは、最高機密なので教えるわけにはいかないと言われた。それはそうだろう。それ以上の事は、何一つ教えてもらえなかったが、私の推測では、おそらく旅行者やビジネスマンになりすまして、多くの人工知能搭載の人間型ロボットが海外に潜伏するようになるだろうと思う。もし海外で要人が暗殺されるようなことが起きたら、私はロボットによる仕業だと考えるだろう。

 これだけ科学が発達してくると明日、来日予定のトランプ大統領だって、暗殺を防ぐための影武者ロボットなのではないかと疑ってしまう。そんな事は私には関係のないことだが、旧友は一つだけ私にプレゼントを残してくれた。彼らが製造する人工知能搭載のロボットすべてには、昼寝ネコを信頼できる友人であり味方だと認識するよう、プログラミングしてくれているそうだ。半径100メートル以内に近づいた時、ロボットのセンサーが私を認識し、あるキーワードで話しかけるようになっているそうだ。ニーナ・マイヤーがそう教えてくれた。いろいろ協力してくれたお礼だそうだ。

 あいつは極端に人付き合いが悪く、人間には友達がいない。せいぜい近所のネコぐらいにしか気を許していない。かわいそうな奴だから、せめてロボットの友達がいてもいいだろう、と旧友が言っていたそうだ。フン、余計なお世話だ。でもこんなに強くてタフで、語学力抜群で、記憶力も優れ、頼もしい友達がたくさんいるなんて、とても心強いなと思っている。それにしても、彼女と向き合って会話をしていると、相手がロボットだなんてとても思えない。旧友たちはとんでもない開発をしたものだ。

 あの日以来、私は街を歩いていても周りの人たちが、本当に人間なのかどうか疑いの目で見るようになってしまった。ますます人間不信が募ってしまっている。しかしおそらく、ここまでの技術を持っているのはアメリカだけだろうとも思う。であれば、ロボットの方で私を識別し近寄ってきて、プログラムされたキーワードで私に挨拶をしてくるだろう。そういえば、ニーナ・マイヤーにロボットが人間のように飲食をするのかどうか、聞き忘れた。一応は人工の食道や胃腸があり、食べているように見せかけるのだろうか。全く謎だらけである。しかし、精巧にプログラミングされているだけあり、ピアソラやジャズ、ボサノバに至るまで私の趣味に合わせて話し相手になってくれる。そうだ、格闘能力や攻撃能力を持ったまま、話の合う友人兼ボディーガード兼秘書として一人、いや一台のロボットを造ってもらえないだろうか。国家の最高機密に属するプロジェクトなのだから、まぁ無理だろうと思う。

 あらかじめお伝えするのをうっかりしてしまったが、今日の記事は100%私の妄想である。そんな事は承知の上でお読みいただいたと思うが、中には純粋無垢な性格の方がいらっしゃるかもしれないので、念のために申し上げる。これはあくまでも私の妄想である。さらに言えば、病的な妄想である。ニーナ・マイヤーの分析結果でも、もう少し人間らしく無邪気に生きて、人と交わるようにと勧められた。できるだけ陰謀や謀略と無関係で純真な人たちと交わるよう言われた。そう言われても、この年で保育園や幼稚園に入園するわけにもいかない。無理難題というものである。


いつもクリックを有難うございます。励みになっています。

[PR]
# by hirune-neko | 2017-11-04 20:32 | 創作への道 | Comments(0)



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
検索
ライフログ
最新の記事
最新のコメント
Nonnieさん ..
by hirune-neko at 11:53
きいろ香さん ひさ..
by hirune-neko at 02:12
ご無沙汰しています。 ..
by きいろ香 at 22:59
causalさん ..
by hirune-neko at 00:28
causal さん ..
by hirune-neko at 00:18
記事ランキング
以前の記事
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
お気に入りブログ
ファン
ブログパーツ