昼寝ネコの雑記帳

人生の傍観者ネコ・・・昼寝ネコの旧友です

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長い間生きていれば、誰にだって楽もあれば苦もあるんだろうから、最初から最後までひとつの苦労もなく、幸せな人生ということはあり得ないだろうね。昨日、選挙があったね。知人が熱心に応援していた候補者が落選してしまい、今日その知人から電話があって少し話したんだけど、どうやら目標の得票数には到達したらしいんだね。だけど落選したそうだ。なぜだと思う?

その候補者の背後には、支援する宗教団体があって基礎票がしっかりあるんだよ。だから常に一定の得票数を維持しているんだね。でも、いつもは棄権している有権者の気が変わり、投票所に行って投票率がわずか数パーセント上がるだけでも、基礎票で当選していた候補者が落選するっていうことを誰かが言っていたけど、今回はまさにそんな現象だったんじゃないのかな?落選した候補者は気の毒だったけど、でもね、投票率がどんどん上がるということは、政治的な無関心や不信感が薄れて、いろいろな考えの人が政策や候補者に関心を持つことになり、それは極めて健全な社会現象だろうと思うんだよ。その結果、落選してしまった人は、残念だけれど「民意」で選ばれなかったんだから、ある意味では仕方がないだろうね。

それと、今度の選挙で指摘されているのは、マスコミの選挙に対する姿勢だね。純粋な政策や国益に関する論争を避けて、政権側の不手際をことさら強調し、有権者の視野を本質からそらせたと指摘する人も多い。つまり、マスコミになんらかの意図が働いていたということであり、問題はその源泉なんじゃないのかな?ジャーナリストとしての使命感を持っているのならまだしも、特定の外国政府あるいは海外メディアと協調して、それら諸外国を利する意図をもってのことなら、良識ある国民として行使できる最大の権利は、そういうメディアを買わない「不買運動」を実行することだろうね。現に最近は某大手新聞の購読部数が激減していると聞く。その新聞は、例えば「従軍慰安婦問題」や「南京虐殺事件」もねつ造し、中国が問題にしていないのにキャンペーンを張り、中国に進言して政治問題化したと聞くものね。だとすると、購読しない人が増えてもそれは仕方がないだろうと思うよ。自業自得だもの。インターネット上の情報は、注意深く吟味しないと真実もねつ造もごちゃまぜだからね。自分の眼を養うしかないよね。でも、マスメディアでは紹介されない実態を知るツールとしては、貴重な手段だと思うよ。

思想と人種や宗教による対立は根深いものだから、簡単には解決しないんだろうね。で、「知略に長けた政治家」たちは、そういう対立を解決するよりも政治的に利用しようとするから、余計に世の中がややこしくなってしまうんだよね。

そういう私自身、なかなか政治的な参加そのものに情熱が持てなくてね。いっそのこと、野良ネコも含め、日本に居住するネコ全部に参政権が与えられたら、ちょっとは考えてもいいかなと思うぐらいなんだよ。

ん?私の名前?
本名はね、フリードリッヒ・ラインハルト、みんなはね「フレッド」って呼んでるよ。ワーグナーが好きでユダヤ人からは嫌われた時期もあるんだよ。

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# by hirune-neko | 2007-07-30 19:22 | 心の中のできごと | Comments(2)

やあ、昼寝ネコのおじちゃん、久しぶりだね

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オイラのこと、覚えてるかい?覚えてない?ひでえなあ。
オイラのことは一生忘れないって言ってたのにさ。
それともなにかい?オイラがすっかりアカ抜けちゃったから、
思い出せないんじゃないの?
なんたって、昔からセンスがいいからね、オイラ。

どこで会ったか、だって?本当に覚えてないのかい?
この北海道アクセントのフランス訛りを聞いても、
まだ思い出せないの?
おじちゃん、もうボケちゃったんじゃないの?

マルセイユに入港したイスラエル船籍の船にさ・・・
ほら、もともとは室蘭の港が縄張りだったんだけど、
外国船が珍しくて甲板をウロウロして居眠りしてたら、
いつの間にか船が出航しちまってさ、
着いたところがなんとフランスのマルセイユ。
いやあ、あんときはおったまげたよ。
おまけに検疫官に密航ネコだって言われてさ、
それを見てた昼寝ネコのおじちゃんが、
「こいつはジャポンから遊びに来た、俺の甥っ子だぞ、ムッシュ」
って言ってくれたから逮捕されなかったけど、
いやあ、さすがのオイラも心細かったよ。

で、昼寝ネコのおじちゃんは
チーズの選び方と穴場のパン屋を教えてくれて、
おまけに美人フランス語家庭教師の、
イボンヌまで紹介してくれてさ、
オイラもすぐに粋なフランスネコもどきに
なっちゃったんだよ。

おじちゃんが姿を消してから、
ずいぶんいろんなことがあったんだよ。
あのイボンヌね、フランス語を教えながら、
雌ネコの扱い方まで教えてくれてね、
そいですっかりオイラに夢中になっちまったんだよ。
いやあ、室蘭でもてる男は、
インターナショナルに通用してもてるもんなんだと
すっかり自信を持っちゃったなあオイラ。
イボンヌもね、最初はオイラを見つめて
「Je vous aime!」ってささやいてたんだけどさ、
三日後には「Je t'aime!」って、すっかり夢中になってね、
今にして思えば、あれがオイラ人生の
絶頂期だったのかもしれないなぁ。
だってね、パリ行きのツアーに紛れ込んで
一週間留守にすることになったのさ。
イボンヌったら、「一週間もアンタと離れていたら、
わたしゃ気が狂ってしまうよ。」
だなんてかわいいことを言うんだよ。
だからね、寂しい思いをさせちゃあかわいそうだと考えてね、
サンジェルマンのクロワッサンをひと袋かついで、
三日後にイボンヌの部屋に帰ったんだよ。
そしたらさ、そこに雄ネコがいたんだよ。
お父様?叔父様?どなた様?・・・そしたらたったひと言。
「あら、早かったのね。こちら元彼。久しぶりに来てくれたから
アンタ、あと四日経ったらまた戻ってきて」
いやあ、オイラなんにも言えなくてね。
あれがいわゆる「カルチャーショック」なんだろうね。

しばらくはフランスのあちこちを流れ歩いたんだけどさ、
やっぱり室蘭の仲間に会いたくてね、
うまいこと船にもぐりこんで戻って来ちゃったんだよ。
横浜に着いたら地元のネコが歓迎してくれてね、
川崎にフランス語をしゃべる変わったネコがいるって聞いたから
もしやと思って来てみたんだよ。
いやあおじちゃん、かなり老け込んだね。
耳は聞こえてるの?眼は見えるの?


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# by hirune-neko | 2007-07-26 23:00 | 創作への道 | Comments(8)

はじめまして、ムッシュ昼寝ネコ・・・

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「Enchante´, Monsieur Hirune-neko.
(はじめまして、昼寝ネコさん)
Je me pre´sente, je m'appelle Genevie`ve. 」
(自己紹介させていただきます。わたくしジュヌビエーブと申します)

・・・ここから先はフランス語を記載するのが大変なので、日本語訳だけにさせていただきます・・・。

「ん? ジュヌビエーブ?・・・あんた、もしかしてフランスから来たのかね? ジュヌビエーブ・・・? ふむ、申し訳ないが思い出せないんだな。そんなにじっと見つめんでくださいよ。フランス製の化粧品や香水だったら、悪いけど買う気はないよ。」
「ムッシュ。あなたはずっと以前、マルセル・サンバに住んでいらっしゃいませんでしたか?ブローニュの近くの。」
「・・・おお、ずいぶん昔だけどね。確かにマルセル・サンバにいたことがある。ああ、思い出したよ。甘いもの好きの仲間たちと、ブローニュの森を突っ切ってはるばるパリ市内の『虎屋』まで遠征し、フランス菓子と和菓子のどっちがおいしいか、大激論したことがある。うん、そうだった・・・で、君は?ジュヌビエーブ、君はマルセル・サンバから来たのかね?」
「小さい頃は住んでいました。今はパリ市内に住んでいるんです。」
「おお、そうかね。ん〜、確かにパリの香りが漂っているよ。懐かしいなあ。」
「ムッシュ。」
「ん?・・・なにかね?」
「アントワーヌ・・・という名前の女性を覚えていますか?」
「・・・・・・」
「わたし、アントワーヌの娘なんです。」
「アントワーヌ・・・の娘さん。」
「そうです。母のことを・・・アントワーヌを覚えていらっしゃいますか?」
「・・・ん。覚えているさ。よく覚えているよ。・・・忘れてはいないさ。」
「よかった。・・・母は、よくムッシュのことを話してくれました。飼い主と一緒にニューヨークからパリに越してきたとき、芝生から見上げたら隣の塀の上でムッシュが昼寝をしていたって。とても変人そうだったけど、新入りの自分をみんなに紹介してくれて、とっても優しい方だったって・・。」
「で、アントワーヌ、いや、お母さんはお元気なのかな?」
「・・・母は今年の2月に、肺炎をこじらせて亡くなりました。」
「・・・ああ、アントワーヌが、亡くなったのか・・・そうか。」

そのとき、昼寝ネコには・・・空耳なのだが・・・アズナブールの歌う「帰りこぬ青春」が聞こえていた。
Hier encore
J'avais vingt ans
Je caressais le temps
Et jouais de la vie
Comme on joue de l'amour
Et je vivais la nuit
Sans compter sur mes jours
Qui fuyaient dans le temps
(Paroles et Musique: Charles Aznavour)

「それで、ご兄弟やご家族は?・・・ご一緒なの?」
「いいえ。みんな離ればなれなんです。・・・私が生まれたとき、すでに父はいませんでした。母はずっと独りで暮らしたんです。・・・私と一緒にですけど。・・・母は、父の名前を教えてくれませんでした。・・・でも、『もしいつか、自分の父親に会ってみたいと思ったら・・・どこに住んでいるかはわからないけれど・・・いつも昼寝ばかりしているネコを探して、それと、こしあんドーナツが大好きな方だから、すぐに分かると思うので・・・その方にお会いして、あなたの父親のことを尋ねてご覧なさい。その方とあなたのお父様は大の親友だから』・・・母は、いつもそう言っていました。母が亡くなりましたので、思い切ってgoogleで「昼寝ネコ」を検索してみました。で、ムッシュのお名前を見つけ、出版社に電話してここを教えていただいたんです。」
「お母さんは、そういったんだね?君のお父さんと私が大親友だって・・・。そうなんだよ。彼と私は大親友でね・・・。」
「あの、父の名前はなんていうんでしょうか?」
「えっ?君のお父さんの名前?・・・え〜とね、そうそう、ジャン・ピエールだよ。みんなはピエールって呼んでいたっけ。ピエールはね、アントワーヌのことを深く愛していたんだよ。でもね、飼い主が、野良猫同然だったピエールを毛嫌いしてね。悲観したピエールは、アルジェリアの砂漠に駐屯する兵隊のトラックに乗って、一緒に行ってしまったんだよ。それっきりだった。誰にも消息は分からないんだ。・・・で、君のお父さんはね、旅立つ前に私にいい残して行ったんだ。『もし自分の身に何かがあったら、そしてアントワーヌが本当に困ったときには、ぼくの代わりに相談にのってやってほしい』ってね。でもまさか、アントワーヌのお腹の中に君がいたとは、ピエールも知らなかったんだよ。」
「そうだったんですか。・・・ムッシュは、父の写真をお持ちですか?」
「えっ?お父さんの写真?・・・うーん、シャイな奴だったからね。写真に撮させるのが嫌いだったから、ちょっと記憶にないんだ。申し訳ないね。」
「そうですか・・・。でも、こうして父をよくご存知の、昔の大親友・ムッシュにお会いできただけでも、なぜが父に会えたような気がします。また日本に来ることがあったらお訪ねしてもいいですか?ご迷惑でなければ・・・。」
「迷惑だなんて、滅相もない。大歓迎だよ。いつでもいらっしゃい。遠慮することはないさ。」

ジュヌビエーブを見送った昼寝ネコは、突然訪れた彼方からの記憶に戸惑い、アントワーヌの若かりし頃の姿が幾重にも目に浮かぶ思いだった。
「ああ、もうこんな時間だ。」
昼寝ネコは隣室に通じるドアを開けると、病床の老妻に声をかけた。
「何か食べられそう?気分は?」
何百回も声をかけたが、ずっと反応のない日々が続いていた。
「さっきね、アントワーヌの娘だといって、女性が尋ねてきたよ。ジュヌビエーブという名前だそうだ。そうなんだ、君と知り合う前のことだよ。覚えているだろう?あれ以来ずっと独り暮らしで・・・ジュヌビエーブと二人で暮らして・・・今年亡くなったそうだ。まさかお腹の中に子どもがいただなんて、突然のことで頭の中が混乱してね。いや、これでよかったんだよ。現実の父親に対面するより、母親の言葉を通じてずっと抱いてきた父親のイメージは、そのまま大事にしておいた方がいいんだよ。何か力になれることがあったとしても、父親の親友という立場でできることだしね。・・・何か食べられそう?気分は?」

会話のない対話は、今日も続いている。マルセル・サンバの、あの食料品店はまだあるのだろうか・・・。昼寝ネコは、昔に戻って自分の人生をやり直せたら、と考えてみたが、すぐさまきっぱりと追い払った。考えてもどうにもならないことは、いくら考えても意味のないことだから。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日、「昼寝ネコの雑記帳」の画の作者から、8枚の新しい画が速達で届きました。開けてみると、様々な個性のネコたちでした。スキャナーで取り込み、灰色がかった白地の部分をphotoshopで消し込む細かい作業をしながら、どれか1枚を選び、浮かんだイメージを文章にしようと考えました。ちょうどフランス在住のromarinさんと、フランス語を勉強されているPu-chaさんがマイミクに加わってくれたせいか、妄想はいつの間にかパリ郊外のマルセル・サンバ(Marcel Sembat)に飛びました。ラ・デフォンスに小さな事務所を開く前に、何回か訪れた町です。ちょうど、youtubeに保存しておいたアズナブールの「帰りこぬ青春」(Hier encore)を聞きながら、そろそろこの画のイメージストーリーを終わりたいと思います。いつもお読みくださるあなたに、お礼申し上げます。久しぶりに、自分自身の帰りこぬ青春を思い出し、なんとなくセンチメンタルな気分に浸っています。


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# by hirune-neko | 2007-07-24 18:20 | 心の中のできごと | Comments(8)

たまには放電状態ですわい

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人前で話す。人と会って話を聴く。人の家を訪問する。シロの寝過ぎを心配する。面識のない人がマイミクに加わる。拙著への批評文を送ってくれた方に、礼状を書く。月末の支払いを心配する・・・エトセトラ、エトセトラ。

たまには私も放電状態になることがあります。どうすれば効率的に充電できるか?う〜ん、それが難しいところです。最近、名古屋の知人が名古屋名物の、こしあんのお菓子の銘柄を知らせてくれました。そうなんです。血糖値さえ気にならなければ、和菓子かこしあんドーナツをパクつき、DVDを10枚ぐらい借りてきて映画を観放題・・・一日もあれば元気になれそうです。ただしその際は、ジャンルが問題です。どちらかというと、頭を使わなくて済むハードボイルド、刑事物、アクション、サスペンス、ミステリーがいいですね。

さもなければ、湘南を車でドライブもいいですね。途中、鎌倉の商店街で揚げたてのコロッケをパクつき・・・ああそうだ。たまには鳩サブレもいいですね。ん〜、どうしてこうも食べ物にだけ神経が行ってしまうんでしょうか。放電状態の時は間違っても、プッチーニのオペラを聴くとか、ドストエフスキーを読むとか、そういう気にはなれないんですよ。要は思いっきり俗人になって、緊張感をリセットしたいんです。

そんなわけで、本日は放電中につき、本当の駄文ですがお許しください。でも、横目ではSunrise, Sunsetの歌詞を読んでいます。日本語と英語の歌詞が併記されています。もしかしたら結婚するかもしれない息子に、式で歌いたいと冗談をいったら、是非、ということになってしまいました。焦っていますが、ちょっと嬉しくもあります。娘の結婚式では感極まって、絶対に歌えないと思っていますが、息子の結婚というのは「万感胸に迫る思い」なんてありませんので、少しは気楽に歌えるかもしれません。

Is this the little girl I carried?
     いつもおんぶしてた
Is this the little boy at play?
     かわいい小さな子
I don't remember growing older,
     いつか大きくなった
When they grow?
     二人

When did they get to be a beauty?
     こんなにきれいになって
When did they grow to be so tall?
     りっぱになったのか
Wasn't it yesterday when they were small?
     きのうまでは小さな子が

Sunrise, sunset,
     日は昇り
Sunrise, sunset,
     また沈み
Swiftly flow the days,
     時移る
Seedlings turn overnight to sunflowers,
     やがて朝が来れば
Blossoming even as we gaze.
     花もすぐ開く

(作詞  Sheldon Harnick 訳詞 若谷和子、滝弘太郎)

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# by hirune-neko | 2007-07-23 01:50 | 心の中のできごと | Comments(8)

私家版創作小説「車椅子のバレリーナ」 プロローグ

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・まえがき

私には娘が一人いる。つい先日まである劇団に所属して舞台に立っていたが、退団して充電中である。次の目標に向かい、毎日凄い形相でトレーニングに励んでいる。

劇団の団員が何十人あるいは何百人ともなると、一人一人の才能や資質を見抜くのも大変な作業なのだろうと思う。私は二十数年前から娘と向かい合い・・・当たり前の話だが・・・性格も資質もそれなりに理解しているつもりだ。そんな娘を見ていて、娘らしい、つまりある程度無理をしなくても演じられるキャラクターを想定した「独り芝居」用の脚本を書いてみたいと思い始め、かれこれ数ヶ月になる。頭の中ではほぼストーリーが完結したのだが、このままだと徐々に記憶の彼方に埋もれてしまいそうなので、記録に残そうと考えた。ただ設定が舞台だと、場面転換やらの制約があるので、表現上の自由度が高い「創作小説」の形で仕上げる方がいいのではないかと思い始め、ブログ上に掲載させていただこうと決めた。

最終シーンは、候補として少なくとも二通りのイメージがある。いわゆるアメリカ風のハッピーエンド、そしてもうひとつはフランス風の、いくぶん悲劇的な結末。個人的にはフランス風の終わらせ方が好みなのだが・・・たとえばフランソワ・トリュフォー監督、ジェラール・ドパルデュー主演の「隣の女」のように・・・。だがしかし、脳裏をかすめるのはキャシー・ベイツが主演した「ミザリー」だ。ご覧になった方はご理解くださると思うが・・・。ある作家が自動車事故で怪我をし、たまたま彼の作品の熱狂的フアンだった元看護師がその場に遭遇。雪深い山村だったため、とりあえず自分の家まで担いで行き、手当をする。やがて彼女は彼の書類鞄の中から作品の最終章の未発表原稿を見つけ、好奇心を抑えられず読み始めるが・・・その結末に彼女は激怒し、暴力によって書き直させようとする・・・とまあ、簡単にいうとこのような筋立てになっている。

あくまでも架空の世界のできごとなので、現実との区別をちゃんとわきまえればなんの問題もないはずだ。なのに「どうしてこんな、悲劇的な結末なの!娘さんがかわいそう!」と詰め寄ってくる方はいらっしゃらないと思うが、一抹の不安がないでもない。だが、明らかに娘に献呈しようと思って書くので、書いている当人が娘の不幸を願っているような誤解を与えるのも不本意だ。だがしかし、とりあえずは私家版の創作小説ということで、ある程度は大目に見ていただき、もし実際に舞台用の脚本にするときがきたら、改めて結末について推敲することにしようと思う。

こうしてもったいぶった、たいそうな前書きを書いてしまうと、読まれた方の期待をふくらませてしまうことになると思うが、かなり割り引いて読む心の準備をしておいていただきたい。あらかじめの弁解である。・・・といいつつも、仕事に時間をとられてズルズルと遅延することも心配している。困ったものだ。

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# by hirune-neko | 2007-07-21 14:28 | 創作への道 | Comments(2)



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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