昼寝ネコの雑記帳

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大山鳴動ネズミ一匹〜やれやれ疲労困憊の脱力


Astor Piazzolla -- Loving - Kronos Quartet - Leonor Fini.

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今朝、私にとっては熟睡している時間帯に
電話で起こされてしまった。
なので睡眠不足のまま、一日が始まった。

夜帰宅して、iPhoneが無いことに気づいた。
布製の2ポケットのケースをベルトに固定し、
iPhoneとブラックベリー+予備電源を入れている。

携帯電話を使った記憶がないので、
置き忘れたり、落とすはずがない。
部屋のどこかにあるかもしれないと考え
iPhoneを呼び出したら、電源が入っていないという。

そういえば、「iPhoneを探す」という機能が
あったことを思い出し、あれこれ試してみた。
iPadとiMacは画面上の地図に表示されるし、
サウンド再生を指定したところ、音が出る。
しかしiPhoneは全く無反応だった。

駐車場代わりに車を置かせてもらった
セブンイレブンに電話したが、落とし物として
届いていないという。念のため立ち寄り先に
戻って調べてみたが、どこにもない。

ほぼ100%諦めの境地で、駐車場に行き
3度目の家捜しをしたが、見つからない。

保険に入っているので、数千円で新しいのを
入手するしかないと考えた。
薄れる記憶の中で、今日の訪問先が初めてで
カーナビを見ながら、いよいよ迷ったら
電話しようと思ったことを思い出し、
シートの下とか横とか、ドアポケットとか、
あらゆる場所を探したが、もう諦めようと決心した。

こんなとき、小さな子どもだったらどうするのだろう。
お祈りでもするのだろうか、とふと思った。
お祈りをしたら失せものが戻るのなら、
お祈りしてみようか。まさに苦しいときの神頼みだ。

そう考えながら、左手を無意識のうちに座席の横の
ティッシュペーパーの箱に差し入れていた。
ん?何やら固いものが手に触れた。

あっけない幕切れだったが、iPhoneはなんと、
ティッシュペーパーの箱の中に隠れていた。

やれやれ。こんな大騒ぎは久しくなかったことだ。
今はもう、iPhoneの位置情報を発信する機能を
オンに設定したので、次回からはこんな騒ぎには
ならないだろうと思う。

寝不足の重い頭で、朦朧としながら推理したが、
結局はまるでiPhoneにかくれんぼの相手を
させられたようなものだった。
なので今は、安堵感と脱力感が仲良く同居している。


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by hirune-neko | 2014-06-29 21:23 | Comments(0)

苦難の人生を望む人はいない

Astor Piazzolla - Bandoneon (9 - CD2)

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苦難の人生を望む人はいない

自ら進んで、苦難の人生を望むような人を
見たことも聞いたこともない。
余程病的に自虐的な人でない限り、
人は誰でも平安で満ち足りた人生を望むものだ。

ある程度生きてくれば、子どもたちが独立し
やがては孫が生まれ、さらに生きていれば
ひ孫を膝に抱く人もいるだろう。
自分の子孫には、自分以上に平安と安全、
そして健康を願うのは親の常だと思う。

苦難の人生を望む人はいない。
しかし、60数年を生きてきて改めて考えてみた。
確かに、自ら進んで苦難を求める人はいないだろう。
では、苦難がまったくない極めて「順風満帆」な人生を
・・・これが「じゅんぷうまんぱん」と読むのだと
知ったのは、大人になってからだったと思う・・・
何不自由なく、辛い思いも悲しい思いも、
大切な人を失う苦しみも、誤解を弁明できず
白眼視されたり、自らの過ちで自分を責めたりなど、
そのようなことが全くない人生が、果たして
佳き人生といえるのだろうか、と今は思う。

周りには、結婚を望んで努力しても、まだ独身の女性、
結婚して年数が経つが、子どもに恵まれない夫婦、
出産直前に子どもが天使になった夫婦、
子どもに精神的障がいがあり、社会に適応できない家庭、
離婚を選択して、独りで子育てと仕事をしている母親、
何人も小さな子どもを抱えて失業してしまった家庭、
子どもに先立たれた老夫婦・・・数え上げればきりがない。

苦難はそこにあるし、ここにもあそこにもあり、
どこにでもある。そんな彼らは、
そして私たちは不幸な人間なのだろうか。

忘れてはいけないことがあると思う。
人生は、終わりを迎えるまでは、
いつでも途中だということ。
人間には人生を変えられる可能性が具わっていること。
人間の価値は、過去によって固定化されず、あるいは
現在の姿だけを切り取って判断されるべきではなく、
どのように変容し、どこに向かおうとしているかを見て
評価されるべきではないかと思う。

そう考えると、常に「順風満帆」な人生を歩む人は、
いつどこで、人間として生きる筋力を鍛えるのだろうかと
ふと疑問に思えるようになった。

逆境や苦難を経験しない人は、いつどこで、
周りで苦しみ嘆き、悲しむ人を本当に理解し、
憐れみの心を持つ慈悲と寛容さを
身につけるのだろうかと、
そう思うようになった。

私たち夫婦には、来年高校生になる男の子を筆頭に、
今日現在まだ815グラムの胎児まで、何人かの孫がいる。
もし彼らの人生で、苦難や失望、悲嘆が避けられない
訓練の機会として与えられるのならば、そのときには
人間としての品性を失わず、努力して乗り越えられる
意思力と、前向きに生きる筋力を与えてほしいと、
そのように願っている。

私?私はずいぶん辛酸を舐めた方ではないかと思う。
その私が辿り着いた結論なのだから、間違いない。
苦難の人生を受け入れ、そこから這い上がる人には
心からの声援と、できる限りの支援を送りたいと思う。


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by hirune-neko | 2014-06-28 17:37 | 心の中のできごと | Comments(0)

ブログの異変に気づいた


Stjepan Hauser - Ave Maria (Astor Piazzolla)

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ブログの異変に気づいた


こちらがぼんやりしている間に、ソフトウェアは
勝手にどんどん進化する。

2013年の9月までの受注データを、excelから
4Dというデータベース・プログラムに移行したが、
それ以降は忙しさに紛れて、ほったらかしになっていた。
一応はexcelとして保存されているので、危機感は無かった。

ところがいざ4Dに移し替えようとしたら、動かない。
正確にいうと、約3万少しのデータのうち、3万近くは
移行できたのだが、どうしても数百データが
エラーになってしまう。もちろん原因不明だ。

結論は、重複を許さない受注番号と絵本番号に
たくさんの重複があったからだ。
excelだと、重複も何もかもお構いなしに入力できる。
しかし、4Dはすこぶるお利口なので、瞬時に拒絶する。

この原因特定が実に大作業となってしまった。
excelで3万行以上のデータを、キーワードで並べ替え、
次に「exact」という関数で、隣り合っているデータ値が
重複していないかどうかの判定を行った。
とにかく、ほぼ丸一日の時間をかけても、
1週間以上はかかったのではないだろうか。

なので昨晩、データ移行ボタンをクリックし、
しばらく待たされたが、100%移行されたという
表示を見て、とても嬉しかった。

すぐにまた、遅延している案件にとりかからなくては
いけないので、脳内は常にオーバーヒート状態だ。
なので、じっくりとブログ記事を更新する余裕がなかった。
もともとブログランキングの順位やアクセス数などは
さして気に留めていないのだが、ある日どのキーワードで
検索して、このブログにいらっしゃったかを
調べてみて大変に驚いた。

なんと「余命3年時事日記」と検索していらっしゃる方が
毎日60%前後にもなっているのが分かった。
過去に、「余命3年時事日記」を紹介した記事は3本。
新しい順番に並べると

3:余命3年時事日記、全記事を印刷してみた

2:余命3年時事日記〜余命0年時事日記

1:心からの敬意を表し、皆さまにご紹介します

そして本家本元の「余命3年時事日記」は
ブログ主が逝去されてもなお、スタッフの皆さんの手で
継続している

オリジナル本家・余命3年時事日記

今年の5月に、国内外の情勢に興味があるという方に
その時点の全文を印刷して1冊のファイルにして贈呈した。
「A4判にぎっしりレイアウトしても、
全部で410ページになった。」
と記録している。

その後、忙中閑なし状態がずっと続いており、
私自身は残念ながら記事の内容を精査できていない。
しかし、「余命3年時事日記」を専門的に
案内しているわけでもないこのブログを、今でも連日
たくさんの方が検索して閲覧されているというのは
正直いって全く予測していなかった。

故人となってしまった「余命3年時事日記」のブログ主が
私に対して何かを催促しようと
考えているのかもしれないと、
ふとそんな気がしている。
もちろん、グ〜タラの私にできることなど限られるが、
でも故人の遺志は尊重し、日本と日本人を益する方法を
何か考えなくてはと、常に思っていることは事実だ。

多くの方が、どのような動機で
閲覧にいらっしゃっているのか知る由もないが、
一面識もない故人に対しては心からの
敬意を抱いているので、なんらかの形で少しでも多くの方に
ご覧いただけるようにしたいと考えていることだけは
表明しておきたい。



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by hirune-neko | 2014-06-27 17:32 | 現実的なお話し | Comments(0)

甦ったブラックベリー

Quinteto ArgenTango - Tzigane Tango
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甦ったブラックベリー

つい数ヶ月前、ブラックベリーからiPhoneに
機種変更した。
長年使い慣れた、しっかりした携帯電話だったが、
iMac+Macbook Pro+iPad+iPhoneという
利用環境になったので、もう二度とブラックベリーを
手に取ることはないだろうと思った。

しかし、携帯電話に感情移入してしまったようで、
そのまま非情に、廃棄処分する気になれなかった。
なのでブラックベリーをiTunesと同期させ、
iPodのように、ウォーキング中に
音楽を聴くツールにした。

最近のお客さんはほとんどが携帯電話で、
固定電話が少ない。
なので、通話料が高騰し、解決策がないままだった。

ドコモが新料金プラン「パケ合える」を発表し、
複数の携帯電話で共有すると、
他社携帯でも固定電話でも
定額で通話できることが分かった。
なので、ためらわずブラックベリーを
4台目に登録するため、
ドコモショップに行った。

カウンターの女性の第一声は、
「ブラックベリーは久しぶりに見ました」
だった。

可哀想に、すっかりマイナーになってしまって。
でも、欧米ではまだまだ根強い支持者がいるらしい。
買収されたという話しも聞いたことがあり、
アップルの快進撃はまだまだ続くのだろう。

そんな訳で、今日は本当に久しぶりに
ブラックベリーをiMacに接続し、保存している
楽曲全てを同期させた。

会社から、とくにお客さんの携帯への発信は
100%ブラックベリーを使っている。
再び現役選手としての復活を果たしたことになる。
群れから離れてしまった仲間が、
また戻って来たような
安心感と懐かしさを感じている。

記念すべき一日となった。


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by hirune-neko | 2014-06-15 23:07 | Comments(0)

伝書鳩が届けてくれたディスク


Free Tango live in La Paz, Sus ojos se cerraron

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伝書鳩が届けてくれたディスク

一瞬、目と耳を疑った。
窓辺でバタバタと羽音を立てながら、
鳩が話しかけてくる。
「ムッシュ・イルネネコ?」
「えっ?・・・ヒルネネコだけど」
「パルドン」

そういうと、鳩は薄茶色の封筒を差し出した。
手に取ると、薄く固いものが入っている。
アマゾンで注文し、なかなか届かないので
イタリアの販売会社に催促した
ピアソラ作曲の映画「エンリコ4世」のDVDが
やっと届いたのだと思った。

裏返すと、Olivier Manouryという活字が
目に飛び込んできた。
ああ、Facebookで高場将美先生が紹介していた
バンドネオン奏者のオリヴィエ・マヌーリ氏が
リリースしたCDだ。つい数日前にインターネットで
注文したばかりなのに、こんなに早く届くなんて、
びっくりしてしまった。
送料込みで確か、12ユーロぐらいだったと記憶している。
カード引き落とし額は、千数百円だったはずだ。

「鳩くん、キミまさか
フランスから飛んできたんじゃないよね?」
「そうだけど。なんで?」
「いやあ、CD1枚のために、わざわざフランスから
日本まで飛んできてくれたなんて、驚いたよ」
「まさか。・・・国際伝書鳩協会にはね
最先端の空間ワープ装置があってね、フランスから
日本までは、ほぼ10分で飛んでこられるんだよ」
「へえ、おったまげた。凄い時代になったもんだね。
でも疲れただろうから、何か甘いものでも食べる?」
「ダイエット中だから遠慮しとくよ。それにこのまま
アルゼンチンにも届けなくっちゃいけないんで。
じゃあね、オ・ルヴォワ」

そういうと、伝書鳩くんはバタバタと飛び上がり、
一路アルゼンチンを目指して配達に行った。

開けてみるとCDのタイトルは「FREE TANGO」で
バンドネオンOlivier Manoury、ピアノSergio Druzの
デュオの演奏だ。

早速、iTunesで読み込んで再生してみた。
ひと言で表現すると、コンテンポラリー・ジャズを
漸近線とする、タンゴへの郷愁・・・だろうか。
コードは完全にジャズの不協和音だが、
全12曲のうち、一番いいなぁと思って聴いたのが
YouTubeにあったので、紹介してみた。
Sus ojos se cerraronという作品だ。
(頭の部分がちょっと欠けているのはご容赦くでされ)

以下にアルバムのジャケット画像と、
CDを購入できるサイトのURLをご紹介する。
ただしフランス語なので、「Acheter」(購入する)
をクリックし、あとはなんとか独力でお願いします。

そうそう、送料は込みの値段ではあるものの、
ご紹介したような、国際伝書鳩協会所属の
鳩くんが配達に来てくれるかどうかまでは
記載がないので、期待しないでいただきたい。

WELCOME TO FREETANGO HOMEPAGE:http://freetango.free.fr/

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by hirune-neko | 2014-06-14 19:54 | Comments(0)

変容〜「何かあるかもしれない」から「何もない」という確信へ


Julia Zenko, Maria de Buenos Aires, Piazzolla


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年齢相応の変容〜「何かあるかもしれない」から「何もない」という確信へ

早世の家系に生まれたという漠とした不安から、
30歳を過ぎた頃から、何歳まで生きられるだろうか
という幽かな強迫観念に捉えられていたように思う。

祖父の他界した38歳を過ぎ、父が亡くなった
45歳をやり過ごし、義父が病死した63歳に並んでいる。

いつの間にか長男が40歳近くになっている。
つい最近まで毎月2回、仕事でドイツを
往復していたらしい。ずいぶんハードな生活だ。

そういえば、ユナイテッド航空のヨーロッパ就航で、
アメリカ経由でヨーロッパを往復すると、とても
航空料金が格安だった30年ほど前を思い出す。

成田からニューヨークへ飛び、そのまま空港で
飛行機を乗り換えて、ロンドンへ飛び、
ヒースロー空港に到着した。

初めてオースチンのロンドン・タクシーに乗り
ドライバーに行く先を告げた。
「ピカデリー広場近くのホテルまで」
「ん?」
「ピカデリー広場です」
「おお、ピッカデリー?」
文字で表記してしまうと、そんなに違いはない。
しかし、耳で聞くと、私の発する「ピカデリー」と
コックニー訛りの「ピッカデリー」とは
まったく違った地名のように聞こえる。

ヒギンズ教授と花売りのイライザの発音矯正用文章、
「The Rain in Spain Mainly Stays in a Plain」
という文章が、今でも懐かしく思い出される。

どこに行っても、単なる商用の通りすがり
という存在にしか過ぎなかったが、それでも
ラ・デフォンスというパリ郊外の高層アパートでは、
新しい仕事を立ち上げるために、パートナー夫婦との
2か月近い奇妙な同居生活を体験したのが懐かしい。

奥さんは出産間近でお腹が大きく、ブルターニュの出身。
ご主人は、フランス領・フツナという島の王様の長男だ。
最初にその話を聞いたときは、経歴詐称の冗談だと思った。
でも、本当だった。私は彼を雇う立場だったので
気軽にファーストネームで呼び、仕事は円滑だった。
「えっ?王様の長男?じゃあ、王子様なの?」
「ウィ」、いや正確には「ウェ」と答えた。

いつか彼が父親の王位を受け継いで王様になり、
その記念式典に私を招待してくれたとして、
多くの臣民の前で、王様に深々とお辞儀などせずに
気軽にファーストネームで呼んでしまったら、
不敬罪で投獄されてしまうだろうなと、想像している。
なので仮に祝典の招待状が送られてきても、
何か理由を考えて、祝電か何かで済まそうと決心している。

どの都市にも独特の空気の匂いと、人の体臭がある。
今も変わらずに、自分のことを「無国籍人間」だと
意識している。

ここまで生きてきて、早世の時機を逸してしまったが
どこに行っても、「何かあるかもしれない」という
期待感を持つこともなく、「何もない」という確信が
すっかり固定化されてしまった。

しかし最近の自身の言動を振り返ってみて、気づいたことがある。
「何かあるかもしれない」という期待も
「何もない」という失望のいずれもが、他動的な傍観者の
発想に過ぎず、「何もない」ところに「何かを創る」
という行為こそが、人間として最も輝いている生き方だと
そのように思えるようになった。

学生寮の先輩からはよく「お前は青臭い」と馬鹿にされたが、
「今あるところの者であらず、あらぬところの者であるように」
という松浪 信三郎訳の、サルトルの言葉が、記憶の中から
鮮やかに甦ってくる。サルトルは無神論的実存主義者だったが
私は明らかに有神論的実存主義者たらんとしているのだと
数十年かけての変容を実感している。それでいいと思っている。

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by hirune-neko | 2014-06-10 21:56 | Comments(0)

全面広告:公開された「ピアソラ音の出る図書館」


MARIO STEFANO PIETRODARCHI & ARAM GHARABEKIAN - "OBLIVION" (A. Piazzolla) - NCO'Armenia

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公開された「ピアソラ音の出る図書館」
どなたでも無料で登録・閲覧していただけます

サイトURL:http://www.piazzolla-library.com/
名誉館長:アストル・ピアソラ(勝手に妄想)
顧  問:オラシオ・フェレール(だったらいいなあ)
顧  問:ロベルト・ゴジェネチェ(だったら嬉しいなあ)
館  長:昼寝ネコ(単なる言い出しっぺ)
学芸員: 福岡 貞夫(コロンビア在住の奇特なピアソラ+ガルデルおたく)
司  書:不存在
文部科学省認可:未申請
サイト運営支援:株式会社クロスロード(これまた奇特な出版社)
入会資格: 国籍・年齢・性別・収入・資産・社会的地位・性格の善し悪し・体型・容姿・友達の数・ネコが好きかどうか、などによる制限は一切なく、ピアソラの作品を聴いて安心して落ち込めるなぁ、という感性さえあれば誰でも入会できる。
設  立:2012年11月12日に妄想の世界から突如顕在化して非公開で開館。
公  開:2014年6月4日、天安門事件25周年を記念した訳でもなんでもなく、突然公開を思い立って、誰でもどうぞに変更。
設立主旨:(長くて済みません)人間は誰しも生きるために働く。では、人を生かす源泉は何だろうか、という根源的な問いかけから誕生したのでもなんでもなく、ただ単にピアソラの曲想に秘められた、魂を揺さぶる力の源泉を辿りたく、とりあえずあれこれ資料を収拾してみようと思い立った。
 しかし、諸資料を自分だけのものとして秘匿財産化するのはいささか後ろめたい気がしたので、ピアソラを好む感性を持つかもしれない方々にも共有していただこうと、図書館化することを決めた。
 さりとて、「リアルな図書館」にするとなると、土地購入費、建物建造費、資料購入費、司書人件費、光熱費、固定資産税、それと必要がどうかは知らないものの役所相手の許認可申請、それに伴う煩雑な人間関係での折衝などなど、館長が最も不得意とすることばかりなので、はなから眼中にはなかった。
 なので「リアルな図書館」ではなく「ヴァーチャルな図書館」ならば、すべて自己完結するし、妄想の中でアストール・ピアソラを名誉館長に任命しようが、オラシオ・フェレールやロベルト・ゴジェネチェに顧問になってもらおうが、そんなことは自由好き勝手なことなので、一気に・・・正確にいうと睡眠時間を入れても、ほぼ24時間でエントランスまで建造することができた。
 ときに、数ある創作芸術の中でも、文芸作品は目で文字を追う。音楽作品は耳で音を聴く。いずれも映像化された情報は皆無なので、感性と想像力によってのみ鑑賞できるのではないかと思っている。伝統的形式論理学の発想によれば、「感性」という言葉を聞いて共有できる「外延概念」は、所詮は曖昧なものであり、突き詰めたところに存在すべき「内包概念」にしても、結局は目に見えない世界に存在するものなので、物質的に構築することはできない。「想像力」あるいはそこに隣接する「洞察力」に至っては、人間として生きた数十年の歳月をもって、ようやく習得しうる、しかも個体差のある産物なので、これも短時日で構築できるものではない。
 目に見えるものを見て判断することが当たり前の世の中で、目に見えない領域に存在する、しかも「感覚的にしか感得しえない」要素を、どのように顕在化するのか。手法としては決して容易ではないが、古代イスラエル時代から数千年にわたって培ってきた・・・乏しいながらも多少は持ち続けている・・・知恵と経験を拠出して、「選民」の皆さんに集合していただきたい、というのが図書館設立の本旨だと、今ようやく思いついた次第だ。
 ピアソラの音楽的遺産を活用させていただき、会員になってくださった皆さんが有形無形の資産を形成される「種・seed」を、ご自身で、ご自身の人生に蒔いていただくお手伝いができれば、これに勝る達成感はないと考えている。

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by hirune-neko | 2014-06-09 23:54 | Comments(0)

先輩の再入院・・・少し丸くなった背中を見送って

Astor Piazzolla - Bandoneón

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先輩の再入院・・・少し丸くなった背中を見送って


後輩である私のことを「先輩」と呼ぶ
将棋仲間の困った先輩が、昨年大動脈瘤の大手術を受け
数度の危篤状態を脱して無事に生還した。

体調も快復し、3月の対戦成績は1勝1敗。
4月は奮起した私の2勝だった。

ところが10日ほど前に、寒気に襲われ39度の発熱。
近くの病院に緊急入院したが、検査の結果
感染した細菌が、体内で繁殖しているのが原因と判明した。
その後、思うように症状が改善しないため、
昨日、退院して帰宅。

今日、手術を受けた病院へ再入院ということになっていた。
聞くと、弱った身体で電車を乗り継いで行くとおっしゃるので
車でお送りすることを申し出た。

私にとっては初めてだったが、規模の大きな病院だった。
心臓外科の名医が揃っているらしい。

病院の正面玄関に車を停め、奥様と先輩を見送った。
以前と較べると、背中が丸くなっているのに気づいた。

途中の車中で
「まだやり残していることがあるんですから、
体力を快復して、退院なさってくださいね」と激励した。
「ええ、この間は2敗でしたから、今度はリベンジですよ」
私は将棋のことをいったつもりではなかったのだが、
先輩は、なかなか私に勝てないのが悔しいらしく、
将棋しか眼中にないようだ。

病院の入り口を入った所で、先輩は振り向いて頭を下げた。
ふと嫌な予感がした。これが生前に見た最後の姿に
なってしまうのだろうか、と不意の感情に包まれた。

あれこれ少々感傷的な気持ちのまま、家まで車を走らせた。
暑い日だった。

すぐに処理が必要な案件がいくつか待っていた。
あっという間に夕方になり、先輩の今日の検査結果が
気になったのと、気落ちした奥様が無事に帰宅されたかも
心配で、ご自宅に電話してみた。

すぐに奥様が電話に出られた。
「今日は有難うございました。あの、主人がおりますので」
はっ?どういうことだろう。

先輩は電話口で快活な声を発した。
「今日は有難うございました。いやあ、奇跡が起こりましたよ」

数時間の検査後、先生に呼ばれたのだが
抗生物質を処方しますので、投薬だけで自宅で様子を見ましょう、
ということになったそうなのだ。
案じたよりはずっと症状が軽かったようだ。

「いやあ、覚悟を決めて行きましたので、
先生の言葉を聞いて驚きましたよ」

そりゃそうだろう。私まですっかり嬉しくなってしまった。

「ところで今月の第3土曜日、将棋いかがですか?」
今生のお別れになるかもしれない、という
センチメンタルな気持ちで
別れたばかりの方から、将棋対戦の申し込み?

あいにくその日は予定を入れてしまっているのだが、
なんとか日程を調整せねばならないだろう。
「打倒!昼寝ネコ」を生き甲斐に、人生を燃焼させている先輩。

知人にその経緯をメールで報告したところ、即、返信があった。

「昼寝ネコさん、決して負けないでください。
先輩の生きる目標が無くなってしまいます。」だとさ。

私だって、まだまだ進化しようと、これでも
詰めパラ(詰め将棋パラダイス)や駒落ち定跡の
角落ち、飛車落ち二枚落ち、を仕事の合間に勉強している。

いや正確にいうと将棋の合間に、ちゃんと仕事もしているのだ。


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by hirune-neko | 2014-06-02 23:02 | Comments(0)



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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