昼寝ネコの雑記帳

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子どもを失う親の心象

Astor Piazzolla - Tristeza, separación


先日、お子さんを亡くされたご両親から
寄贈絵本の申し込みがありました。
出来上がった絵本をお送りして十日ほど経った頃
受領葉書を受け取った寄贈団体から
コメントが書かれた葉書のコピーが送られてきました。


「津波は私達から(お子さんの名前)を連れ去って
しまっただけでなく、(お子さんの名前)との
思い出の物をも奪っていきました。
『大切なわが子へ』は、新しい(お子さんの名前)との
思い出の品になりました。
毎日、仏前で読んでいます。
ありがとうございました。」

ちょうど、新聞社に寄贈絵本の記事化を
お願いする準備をしていますので
名前を伏せて、葉書のコメントを公開させてほしいと
許諾のお願いメールをお送りしました。
私達がどれだけたくさんの説明資料を準備しても
実際に絵本を受け取られた方からの一枚の葉書の前では
すべてが霞んでしまうように思えたからです。

数時間後に返信があり、このように書かれていました。


「毎日、仏前で、いただいた絵本『大切なわが子へ』を
(お子さんの名前)に読んでいます。
職場に(お子さんの名前)と同級生のお子さんを亡くした人にも
この絵本を紹介しました!直ぐに申し込んだようです!
私の拙い文章でこの絵本の事を紹介できるのであれば、
使って下さい。
ただ、名前は出さないでいただければ幸いです。

本当にわが子の名前が入ってる絵本は宝物です!
ありがとうございます。」


「子を亡くされた親の心象」を推測・想像し
文章を考えましたが、現実にどのように
受け止められるのだろうかと、不安な気持ちがありました。
人の感性・感覚はそれぞれ異なりますので。
でも、まだたったの一例ではありますが
現実に愛するお子さんを亡くされたお母さまからの
コメントを読んで、推測と想像で練られた文章が
心を開いて受け止められたと実感し、安堵とともに
嬉しさと達成感を感じることができました。

すぐに、お礼のメールを送りました。

「早速のご回答を有難うございました。
お礼申し上げます。
少しでもお役に立てれば大変嬉しく思います。
同じ状況の方にもご紹介くださり有難うございます。

私たちの次男は、出産直前に胎内で水疱瘡に感染し
出産数日後に入院したのですが、夜通し
保育器の中の子どもを見守っていました。
早朝から呼吸停止状態になり、あっという間に
全身が土色に変色しました。
手を握って名前を呼ぶと蘇生するということを
何度も繰り返しました。
目の前で死線を往き来する、
わが子の必死な姿を凝視するというのは
親にとってはとても残酷なものです。
今でも、決して忘れない情景です。
あのときの経験がなければ、死産版の文章や
このたびの特別版の文章は書けなかったと思います。

次男は肺炎も併発し、四週間を感染症専門病院で
過ごしたのですが、奇跡的に帰還しました。
そのせいか、普通より発育が遅くて
半分諦めてのんびり育てましたが、
徐々に好きなことを見つけて勉強し
今では、コンピュータでの製作作業を
手伝ってくれています。

お送りした絵本をはじめ、すべての絵本は
次男が社内で製作しています。
ですから、お子さんを亡くされた皆さんが
心の中の重荷を、少しでも軽くしていただければ
とても嬉しく思います。

有難うございました。
重ねてお礼申し上げます。」


この特別版の文章を、千歳空港のホテルの部屋で
一気に作り上げたのは、昨年の5月末です。
それから企画書、提案書、サイトの作成、
説明や折衝と時間が流れ、寄贈申し込みは
3月から徐々に始まっています。
発案からもうじき一年になりますが、
感じたままに進んできた方向は
間違っていなかったなと、ようやく心の中の
何かが融解した感じがします。

善良で無実の人間が、
なぜ過酷な苦難を背負わなくてはいけないのか。
誰もが納得・理解できる
合理的・論理的な説明をできる人はいないでしょう。
でも、人知れず苦難を背負い、その苦難と向き合って
生きてきた人には、理解できるのではないかと思います。
ときには、数年、あるいは数十年かかるかもしれませんが
いつかきっと、心の中で納得さできるときが
訪れるのだと思います。

人生が、それほどに深遠なものなのだと理解するには
年数がかかるものなのでしょう。
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by hirune-neko | 2012-04-30 21:58 | 心の中のできごと | Comments(0)

Blackberry Bold 9900 笑っていいですよ

We're So Good - Eliane Elias


たまには嬉しいこともあるものです。

何年も使っている携帯電話は、もう旧式の
Blackberry Bold(docomo)なんですが、
トラックボール方式なんですね。
iPhoneや他の携帯電話と違って
メールアカウントを10個設定できます。
なので、外出先であっても、緊急のメールを
見逃すことがないんです・・・といっても
緊急のメールなんて送るより、電話をしますよね、普通。
毎日何度も何度もトラックボールを使って
メールチェックをしますが、迷惑メールが
一日に合計200通以上入りますので、
削除するのにトラックボールを酷使します。
なのでこの3〜4年の間に、動かなくなり
2回も新しい機種に無料交換してもらいました。

1年近く前に、Blackberry Bold 9900という
新型機が発売されると聞きました。
すでにトラックボールはトラックパッドになっていましたが
最新型機は、WIFIの親機として使えると説明されていましたので
まだかまだかと楽しみにしていました。
ドコモショップに電話しても、毎回のように「未定です」
と言われて、諦めていました。
一昨日、サイトで確認したら発売されていることが分かりました。
最寄りのドコモショップに電話したら、在庫が1台だけあるとのこと。
早速行って、機種交換してきました。

パソコンはiMacを使っているのですが
必要なソフトをダウンロードして、Blackberryと同期。
なんと、iTunesに入っている2百数十曲が
Blackberryに格納できました。
で、昨日は電話とメールの着信音を設定したのですが、
ひとつには格納した楽曲の中から選んで
Bill EvansのRemembering the Rainを、
もうひとつには標題のEliane EliasのWe're So Goodを
設定しました。
馴れるまでは戸惑うと思いますが
このノリのいい音楽が流れてくると気分も良く
ささやかな楽しみになりました。

呆れて笑っていただいていいですよ。
Eliane Eliasは最近出会ったシンガーですが
仕事のBGMに重宝しています。

1週間ほど前に、ある劇作家の方から
舞台脚本の原稿が送られてきました。
読んで感想を送ってくれと言うのです。
思ってもいないお世辞は絶対書けないので
困ってしまいました。
一日仕事になりましたが、仕上げてメールで送りました。
その旨、電話でお知らせしたんですが、
その時になんて言われたと思いますか?
昨年の作品を舞台で拝見し、ブログに観劇記を書いて
コピーをお送りしたんですが、それを関係者の皆さんに
配ったらしいんですね。中には評論家や演出家が
何人もいらっしゃって、皆さんの間で、私の評論を
どこの一流の評論家が書いたのかと、話題になったと言うんです。
笑ってしまいましたが、まあ、話を何割か割り引いたとしても
個人的には嬉しいコメントでした。

たまには嬉しいことってあるものですね。
エクレアも食べられたことだし。
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by hirune-neko | 2012-04-28 22:24 | 音楽・映画・本の世界 | Comments(0)

ますます未知の世界へ踏み込んで



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5〜6年前に一念発起して、ウェッブサイトを作りましたが、
あの時に匹敵するような、霧に包まれた迷路に踏み込んでいます。

そもそもは、体力、気力、集中力が徐々に衰えているのに
複数の外国語にチャレンジしようとたり、
(まだ英語だけですが、年内には+2カ国語と予想しています)
仕事の方も電子書籍のプロジェクトを立ち上げようとしたり、
絵本の多言語化に取り組もうとしたりで、
処理案件が日増しに増えている状態なんです。

このままでは、目の前の案件に埋没してしまうぞ、との
危機感をおぼえ始めたものですから、その解決方法を
沈思黙考しながら、APP Storeに行ってみました。
掲出した画像は、アメリカのOMNI社が作成販売している
アプリケーションの検索結果一覧です。

すでにダウンロード済みのOmniFocusは、6千数百円です。
プロジェクトおよび処理案件のタスク管理ソフトです。
恐ろしくややっこしくて、GTD(Get Things Done)という
専門的な頭脳生理学か心理学か良く分かりませんが
しっかりした理論体系を元に考案されたソフトです。

もうひとつのダウンロード済みのOmniOutlinerは、3千数百円です。
これは、文書書式を自在に素早く作成するためのソフトで
まだ熟読していませんが、文書中に音声や動画も組み込めるようです。
いわゆるリッチテキストの一種なんだろうと思います。
ひと頃の時代と較べると、画期的です。

どうですか?値段が高いでしょう?
APP Storeでは無料アプリが多いですし、
数百円のものがほとんどで、ちょっと高くても千円程度。
でも、ああこれを使いこなせたらいいだろうな、
と思わせるのは上記の中のOmniPlanで
なんと17,000円なんです。
でも、これらを自在に使いこなせたら、
かなり管理スキルを高めることができるだろうなと
思わせるデモ画像なんです。

でもですね、そのデモ画像って、男性が
恐ろしく速いスピードで、しかも英語ではあるんですが
完璧にブリティッシュ・アクセントなんですよ。
英国の発音なんですね。
最初視聴したときは、思わず笑ってしまいました。
だって、アメリカで仕事をしていたので
英語にはある程度自信があったのですが
はるか昔、初めてロンドンに行ったときに
一瞬、タクシーの運転手さんが
何語を話しているのだろうと思って、
会話が成り立たなかった時のことを思い出したんですね。

マイ・フェア・レディーのあれですよ。
「The Rain in Spain Stays Mainly in a Plain」
言語学のヒギンズ教授の前で、イライザが
懸命に正しい発音をたたき込まれるのですが
カタカナで書くと、コックニー訛りではこうなります。
「ザ・ライン・イン・スパイン・マインリー・スタイズ・イン・ザ・プライン」
多少英語に自信がある人でも、初めて
この種の発音を耳にしたら、まず聞き取れないと思います。

当時の私は、唖然とすると同時に
すっかり自信を喪失してしまいました。
かなり深刻な挫折感を味わったんです。
でも、何度もロンドンを訪れて、
次第次第に耳が馴れてきました。
ロンドンにはSamuel Frenchといって
舞台や映画俳優を目指す人たち向けの
書店がありました。
やはり、地域別の方言のテープが売られていました。
役によっては、出身地によって異なるアクセントを
使い分ける必要があるからです。

それ以前に、ロス・アンゼルスにあるSamuel Frenchで
俳優が地域別の発音をマスターするための
テープが売られていたのをおぼえていましたので、
ロンドンのお店で、そんな類いのテープを購入し、
必死で耳を馴らす訓練をしました。
今、思い出しました。
アイルランド訛りだとか、なんか数種類聴きましたが
いずれも、まったく理解できませんでした。

でも、耳は徐々に聞き取れるように進化し、
なので、Omniのデモ動画の早口の英国英語も
かなり理解できましたので、ああ人生の苦労は
いつかは報われるって、昔の人が言ってたけど
本当いそうだなと、妙に懐かしく思いました。

でも、当時の私はまだ30歳代でしたから
気力も体力も記憶力も今より充実していたのは
言うまでもありません。
この3月で61歳になってしまいましたので
そりゃあ負担は大きいですよ。
でも、私は諦めずにチャレンジしようとしています。

自分で自分を励まさないと、
それに、こういう場で公言しないと
なかなか前に進まないので、敢えて書いています。
どれぐらいの時間がかかるか分かりませんが
いつかまたこの場で報告させていただきます。
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by hirune-neko | 2012-04-23 00:39 | 創作への道 | Comments(6)

レアケース〜出産直前の父親の死

I Know My Father Loves Me


グリーティング絵本「大切なわが子へ」は
95%以上が、産婦人科の院長先生から
プレゼントとして、赤ちゃんを出産された
ご家族に贈られています。
最初の絵本が誕生してから集計したら
20,000以上のご家庭にお届けしていることが分かりました。

専門用語では、正常分娩とか異常分娩とか表現されますが
出産は母親にとっては、まさに命がけであり
出産の前後には、様々なドラマがあります。

今朝、製作担当者から相談がありました。
ある産婦人科クリニックからの製作依頼に、
どの文章にも当てはまらない事例が発生している
というのです。詳しく聞くと、
出産の1ヶ月前に、生まれてくる赤ちゃんの
お父さんが亡くなっているというのです。

絵本の本文には、両親版、シングルマザー版、
天使版、先天性障がいを持つお子さま版、
津軽弁の両親版と天使版、昨年は
東日本大震災で親を亡くしたお子さま版、
子どもを亡くしたご両親版、被災地で出産し
子育て中のご家庭応援版、三陸海岸方言による
親を亡くしたお子さま版、子どもを亡くしたご両親版と、
10種類を作成しています。

お子さんが生まれてからすぐに、お父さんが亡くなった
というケースは、数年前に経験していますが
赤ちゃんの出産直前に、お父さんが亡くなったというのは
初めての事例でした。
もちろん、お子さんの顔を見てから亡くなる場合と
出産前に亡くなられた場合とでは
表現が微妙に異なりますので
朝から、両親版の文章を読み返して
どういう内容にしようか、考えていました。

ようやく、納得できる文章ができましたので
クリニックに送ったところです。
結局は、全ページに手を入れることになりましたが、
でも、この絵本の文章を読まれたお母さんが
心に何か、肯定的、建設的な印象を持ってくだされば
私としては、それで十分なのです。
もちろん、追加料金は発生しません。

「大切なわが子へ」カスタマイズ版

・著者 お父さんの名前
    お母さんの名前

----------------------------------
大好きな ●● 
お父さんだよ
「はじめまして」 そして 
「悲しいけど さようなら」

大切な ●●
お母さんよ
「ようこそ わがやへ」

お父さんはね 
おなかの大きいお母さんといっしょに
●●が生まれるのを
ずっと楽しみに待ってたの


----------------------------------
●●はまだおぼえていますか?
生まれる前の遠い世界のことを

●●は 小鳥さんやどうぶつたちと
いつもたのしく お話しをしていたんですよ

大きな木の枝から流れる
ふしぎなメロディーを聞きながら

この地上に生まれてくる順番を
今か今かと楽しみに待っていたの


----------------------------------
●●がやってきた
□□□□□クリニックの
2012年X月XX日

お母さんのおなかが 風船みたいに
どんどん大きくなるから
どんなに大きな赤ちゃんが
生まれるのかなって心配したけど
とってもとっても ちいちゃなおてての
赤ちゃんだったの

先生と看護師さんが
生まれたばかりの ●●を
大切に守ってくれたんですよ

お父さんとお母さんには
すごく大きな うれしいプレゼント

身長XX・Xセンチ 体重XXXXグラム


----------------------------------
●●もいつか もう少し大きくなったら
お家をはなれて幼稚園に行くのかな

最初はお母さんも心配でドキドキ
●●も心細くて 何度も振り向いて
お母さんを探すんでしょうね

でも 幼稚園はとても楽しいんですよ
たくさんのお友だちといっしょに
うたったり おゆうぎをしたり
絵をかいたり 紙ねんどで工作もするの

園長先生と やさしいお姉さん先生が
●●がくるのを 楽しみに待っていますよ


----------------------------------
この地上のたくさんの人の中から
お父さんとお母さんは
おたがいを選びあったの

たったひとりの愛する人を
信頼と勇気をもって選び
結婚したんですよ

●●
あなたは お父さんとお母さんの
神聖な愛の力によって
この地上に迎えられたんですよ


----------------------------------
●● あなたはすべてを忘れて
この地上に生まれてきたのね

初めて聞いたお母さんのやさしい声

お父さんも 遠くから
●●を見守っているのが わかるでしょう?

お父さんとお母さん二人の 心からの愛が
●●を 優しく包んでいるんですよ

お母さんのうでにだかれ
気持ちよさそうに すやすや眠っている ●●は
お父さんとお母さんの かわいい子ども


----------------------------------
●● 
あなたは 愛という言葉を憶えていますか?

あの遠い世界では
愛はいつでも味わうことができたけれど

この地上では
本当の愛を見つけることがとても大変なんですよ
人を愛し信じる勇気をもつ人が少ないの

お父さんの姿は 
見えなくなってしまったけど
でも お父さんとお母さんは
今でも おたがいに愛し 信じあい
特別の絆で結ばれているんですよ


----------------------------------
●● 
お母さんはね
次の世界に行ってしまった
お父さんと一緒に
あなたの成長をいつも見守っていますよ

あっ くしゃみをした
しゃっくりをしている
にこっと笑った
ハイハイした

お父さんとお母さんは
どんなときだって 
●●のことを 大切に考えていますからね


----------------------------------
●●がやがて大きくなったとき
自分の心がどこにあるか探してほしい

なにかに感動したときや
とっても悲しいと感じたとき
そこに手をおいてみてほしい
あなたの心は そこにあるのだから

お父さんとお母さんがもっているのと同じ心が
●●の中にもあるんですからね


----------------------------------
お父さんとお母さんは
●●が心身ともに
すこやかに成長することを
心から願っていますよ

悲しいこともつらいことも
すべてを乗り越えて
たくましく成長することを望んでいるんです

●●
お母さんは
遠くから守ってくれる お父さんと一緒に
どんなときでも 
あなたを愛し 受け入れる覚悟があるんですよ

●●は お父さんとお母さんの
大切な子どもなんですから


----------------------------------
お母さんは 
●●のためには どんなことだって惜しまないですよ

もし本当に必要なら
自分の命をさしだしたっていいほどの
純粋で強い愛を
あなたに対して抱いています

●● 
お父さん お母さんと あなたとの絆は
この地上から永遠に続く架け橋となって
いつまでもきみの心に
光を与え続けることを信じてほしいの

お父さんも 遠い世界から
いつも ●●のことを見守っていることを
いつまでも忘れないでね

お母さんと一緒に 仲良く生きていこうね
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by hirune-neko | 2012-04-19 13:41 | 心の中のできごと | Comments(0)

へえ、知らなかったよ

Bill Evans - A House Is Not A Home


わが家の三男は、小さい頃からビル・エヴァンスを
耳にしていたせいか、ビル・エヴァンスが好きなようだ。
なんと、その嫁さんは大学の卒論のテーマが
ビル・エヴァンスだったというから驚きだ。

ある日、私がRemembering the Rainという曲が
なかなかいいよ、といって渡したCDを聴いて
まったく敬老精神の無い三男は、
「そうかなあ、ぼくはこっちの方がいいと思うけどな」
とコメントしてきたのが、この曲だ。
聴いてみると、なるほど悪くは無いなと思う。

昨日紹介したEliane Eliasが、この曲を歌っているのを思い出し
ネットで検索してみた。
その結果分かったのは、もともとは
バート・バカラックが作った曲で、歌詞があるんだ。
ひぇ〜っ!ちっとも知らなかったよ。
もうかれこれ、ん十年も知らないで聴いていた。

あるブログ主の方が、日本語で紹介していたので
ここに引用させていただくが、ブログ主さんの労作に深謝。
ただ、それだけのことだが、
知らなかったことの多い自分の人生に直面し
なんだか、もうしばらく長生きして
探求生活を送りたいなと、生きる意欲が湧いてきた
単純人間をの昼下がりである。

A House Is Not A Home・日本語訳詞
                               
なにも変わっていない
いつもの家の椅子のある風景
ただ君がいない
この家にはもうなにもない
抱きしめる相手も
おやすみのキスを言う相手も
いないのだから

なにも変わっていない
いつもの部屋
ただ一つ、君がいない
この家にはもう何もない
埋められない心の距離に
君を傷つけた

君の名前を呼んで
君のぬくもりを思い出す
だけどそれは意味のないこと
もうやめよう、こんなこと

愛しい人、
思いやりがなかったと
僕を責めるだろう
たった一つの過ちが
永遠に二人を分けることになると
思わなかったんだ
こんな風に一人で生きていくことを
望んでいた訳じゃない
もう一度愛しい我が家に帰りたい
階段をあがって
玄関の鍵をまわしたら
もう一度
愛する君の笑顔に帰りたい
  *「mob子的ジャズメモ帳」から引用させていただきました。

A chair is still a chair                   
Even when there's no one sitting there              
But a chair is not a house                   
And a house is not a home                
When there's no one there to hold you tight,        
And no one there you can kiss good night.       

A room is still a room                  
Even when there's nothing there but gloom;         
But a room is not a house,                
And a house is not a home               
When the two of us are far apart             
And one of us has a broken heart.             

Now and then I call your name             
And suddenly your face appears             
But it's just a crazy game               
When it ends it ends in tears.             

Darling, have a heart,              
Don't let one mistake keep us apart.         
I'm not meant to live alone.             
turn this house into a home.             
When I climb the stair and turn the key,        
Oh, please be there still in love with me.   
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by hirune-neko | 2012-04-18 13:57 | 音楽・映画・本の世界 | Comments(0)

Eliane Elias・・・嬉しい発見

Save your Love - Eliane Elias


エリアヌ・エリアス、と読むらしい。
ブラジル人らしい。
小さい頃、ビル・エヴァンスの曲を聴いて
影響を受けたらしい。
ダイアナ・クロールと同じく、ピアノを弾いて歌うようだ。
クラシックの曲も演奏しており、アルバムをリリースしているらしい。
既婚者らしい。
ビル・エヴァンスの曲を演奏したアルバムを
リリースしている。

実際に、A House is not a Homeを聴き比べてみた。
全く同じ演奏である訳はないが、ところどころ
聞き分けができないほど、似たタッチだなと思う。
そりゃあ、ビル・エヴァンスの完成度は凄いなって
改めて認識したが、彼の演奏の、孤高すぎて
人を寄せ付けない様式美は、二度と現れないだろうな。

でも、エリアヌ・エリアスの声質には透明感があり
存在感もあって、ヘレン・メリルのカテゴリーに近いと感じる。
リアリティと説得力には脱帽である。

数年ぶりに、好きな演奏家と出遭えて
今日は嬉しい日になった。
ささやかな至福感を感じている。
こくり庵の、紫いも・たい焼きも逸品だが
血糖値と血圧のことを考えれば
エリアヌ・エリアスが、心身ともに良さそうだ。

まだまだ知らないことがたくさんあるだろうと思うと
とても嬉しくなる。
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by hirune-neko | 2012-04-17 23:35 | 音楽・映画・本の世界 | Comments(0)

久しぶりの北海道・東北出張

Eliane Elias - "Photograph (Fotografia)"

 *記事とは全く関連がないのですが、なかなかいいですね。
   今日になって気付いたのですが、この曲のイントロは
   テンポこそ違いますけど、ダイアナ・クロールの
   Dancing in the Darkそのものですね。
   まあ、別にいいですけど・・・。


東日本大震災・被災者の方に
無料で寄贈する絵本「大切なわが子へ」には
3種類の本文があります。
親を亡くされたお子さんのための文章には
まだ申し込みがありません。
まだまだ感情のコントロールが
デリケートな段階なのだと思います。

お子さんを亡くされたご両親からは、先日1冊の
申し込みをいただきました。
お読みになって、どのような」印象を持たれたか
とても気にかかっています。

震災前後に出産され、被災地もしくは
疎開先で子育てされているご家庭からの
申し込みが、口コミで拡がっているようです。

そろそろ新聞社にお願いして
寄贈絵本のことを記事にしていただきたいなと
希望しています。
5月の中旬頃までに、東北3県を中心に
下記の新聞社に主旨を説明し
直接お伺いしてお願いする予定です。

01.北海道新聞・札幌
02.室蘭民報・室蘭
03.陸奥新報・弘前
04.岩手日報・盛岡
05.岩手日日新聞社・一関
06.胆江日日新聞社・水沢
07.岩手東海新聞社・釜石
08.東海新報・大船渡
09.盛岡タイムス社・盛岡
10.河北新報・仙台
11.ひまわりクラブ・仙台
12.三陸新報社・気仙沼
13.三陸河北新報社・石巻
14.石巻日日新聞社・石巻
15.大崎タイムス・古川
16.福島民報社・福島
17.福島民友新聞・福島
18.いわき民報社・いわき
19.夕刊矢祭・白川郡矢祭

うわあ、すごい数だなと改めて思います。
全部を回れるかどうか、自信がありません。
でも、壊滅的な被害を受けた街並みを
実際に自分の目で見ておきたいと思います。
おそらく、ネコパラダイスの田代島には
寄る余裕がないでしょうね。
クタクタになっても、無事に帰還したいと思っています。
どうか、声援を送ってください。
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by hirune-neko | 2012-04-17 14:33 | 現実的なお話し | Comments(2)

メタセコイアさん〜おめでとうございます

Clémentine - A Petit Pas(ア・プチ・パ〜小さな一歩)


皆さんにも、「おめでとう」をお裾分けします。

久しぶりに、メタセコイアさんが
ブログを更新されました。
読んでみたら、無事になんとか東北大学で、
博士号を取得されたようです。
おめでとうございます!

・ブログ「アトリエ・メタセコイア」 ひとくぎり

さらに、大手企業にも就職が決まり、
社会人としてのスタートも切られたようです。
重ねて、おめでとうございます!

途中で挫折しないで良かったですね。
「地球科学系研究棟」で、目下最新流行の最先端、
「活断層」について研究をされていたはずですが
その専門知識を活かせる会社のようで良かったですね。

最初に、このブログに訪問してくださったのは
もうかれこれ3年以上前でしょうか。
カトリ〜ヌ・笠井さんが一番のお気に入りという
難しい本を読むネコの絵を眺めて
思い浮かび、何年も前に書いたストーリー、
「ボクのご主人様はプロフェッサー」を思い出します。

この物語の主人公である大学の教授と、メタセコイアさんの
生活パターンが似た学究生活だったせいかどうか
分かりませんが、ずっと、その後のプロフェッサーが
気にかかっていらっしゃったようで、最近
この物語の続編はないのかと、問い合わせてこられましたね。
まあ、こんな感じかなと、数行で結末を考えて
送ってしまったのですが、私自身がこの
孤独なプロフェッサーに憐れみの気持ちを抱くようになり
ほどなく、ちゃんと続編を仕上げて公開しました。

「続・ボクのご主人様はプロフェッサー」
というタイトルなのですが、悲しい結末でした。
メタセコイアさんとしては、ハッピーエンドを期待して
続編をリクエストされたのでしょうけど、
厭世主義者である私には、アメリカ映画的な
ハッピーエンドが書けないんです。
なので、悲しい別離の終章でした。

まあそのうち気が向いたら、
「続々・ボクのご主人様はプロフェッサー」
というタイトルで、人生の幸福というのは
こんなものではないかな、という程度の
ハッピーエンド物語を書くかもしれません。
あまり期待しないで待っていてください。

さて、ドゥーヴィルに住む姪のクレモンティーヌに
メタセコイアさんのお話しをしたらとても喜んで
A Petit Pas(ア・プチ・パ〜小さな一歩)という歌を
送ってくれました。そしてこう言うのです。
「おじさん、フランスの有名なことわざを教えてあげるね。
『たとえ世界にとっては小さな一歩であっても、
その人にとっては大きな一歩である』
いい表現でしょ?」
「そうだね。で、誰の言葉なの?」
「わたしよ」
「だと思ったよ」

そんなわけでメタセコイアさん、
今日のブログは私とクレモンティーヌからの
ささやかなお祝いの気持ちです。
どうか、このプロフェッサーのような人生を真似ず、
ハッピーエンド物語をイメージして生きてください。
研究者は地味なライフスタイルだと思いますが
地道ではあっても、至福の人生を切り拓いてください。

私はもうじき人生を終えて、土に還りますが、
最後まで、精一杯、何かを書き続けたいと思っています。
もうじきとは言っても、まああと23年程度は生きたいと思って、
悪あがきはしていますけど。

改めて、再度、おめでとうございます。

そして、ここをお読みくださった皆さんにも、
暗い世相が続いていますので、せめて
ささやかな「おめでとう」の気持ちの一部だけでも
お裾分けさせていただきます。

昼寝ネコ+クレモンティーヌ・・・でした。
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by hirune-neko | 2012-04-15 17:50 | 心の中のできごと | Comments(3)

睡眠障害者の見る、早朝の幻想的な夢

Bill Evans: B Minor Waltz (For Ellaine)


最近、どういうわけか決まって
夕方の4時前後に、異常なほど眠くなる。
意識が遠のく感じなので、もし意識に光があるとすれば
徐々に一本の細い光源に向かって、収束していくような・・・
ああ、穏やかな自然死とは、こういう状態なのだろうなと
なんとなく類推できる感じだ。

いつも早朝には、なにやらひどくリアルな夢を見ることが多い。
非現実の幻想的な夢などではなく、仕事の折衝だったり、
どこか広い駅舎で電車を待っていたり・・・
なので、覚えていようと意識していても、昼前には
雪解けのように、きれいに忘れ去っている。

今朝の夢は、いささか印象の強い夢だった。
ティッシュペーパーほどの大きさの
紙箱の中で、生まれたばかりの数十匹のブタが、
とっても小さな身体でちょこまかと蠢いている
不思議なシーンだった。
アリのような大きさだったと思ったら
あっという間にゴキブリのような大きさとイメージで
箱の中をせわしなく動き回っていた。
その数時間後には、子ネコほどの大きさになるのだが
背中が、何色もの太い毛糸で編んだような
刺繍模様に変化している。
あくまでも、食用のブタだと意識しているのだが
なぜかかわいらしく感じている。

心を病む人は、重い現実をデフォルメして
自分の世界に閉じ込められるように、無意識のうちに
印象操作をしているのかもしれない。
幻想的な現実ならば、現実的な夢と並立して
許容できると感じているのかもしれない。

創作の世界では、出来事の展開を
恣意的に創り上げて行くことができるけれど、
現実社会では、まったく予測も想定もしていなかったことが
ある日、突如として起きてしまう。
ストーリーを創作するように、書き直したり
意のままに変更することはできない。
実際に、現実に生きていくのは、相当の強さと集中力と、
それと、ある種の諦観と達観が必要なのかもしれない。

このビル・エヴァンスの曲は、どうやら
彼の死後にリリースされているようだ。
以前一度取り上げた、You Must Believe in Spring
というアルバムの最初に収録されている。
緊張がほぐれて、眠気も覚め
なんとか再び、現実の世界に戻って行けそうな気がする。
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by hirune-neko | 2012-04-13 17:48 | 現実的なお話し | Comments(4)

親切な婦警さん(?)ありがとう

踊る大捜査線THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ! 予告


警察署で働いている女性って、
みんな婦警さんなんでしょうか?
今日、とある警察署に行きました。
運転免許証の更新に行ったんですが
とっても気が重かったのは、視力検査でした。

かなり以前になりますが、眼底出血し
その後も、僅かですが出血を繰り返し
視力が衰えています。
3年前の更新のときは、もう裸眼では無理で
運転専用の眼鏡を作りました。
なんとかギリギリの線で合格でした。

昨年の12月末に、左眼が出血し
まったく見えない状態になってしまいました。
自己流の方法であれこれがんばって
ようやく大きな字を判読できる程度まで快復しました。
検眼し直して眼鏡を新調したものの
全然自信がなく、もう車の運転ができなくなることを
覚悟して、警察署に行きました。
検眼担当の婦警さんは、ちょっと無愛想で
事務的な方で、ん〜、こりゃやっぱりだめだなと
不安な気持ちが募りました。

「丸い輪の欠けている部分が、上下左右か言ってください」
「はい、分かりました」
「これはどっちですか?」
「右です」
「はい、じゃあこれは?」
「上です」
「上ではありませんよ」
「下です」
「下でもありませんよ。これが見えないと合格になりませんよ」
「はあ・・・」
「では、別の出しますね」
「お願いします」

とまあ、こんなやりとりが続き、
「はい、合格です」
と言われたときは、嬉しくて嬉しくて
思わずその婦警さんに抱きつきたくなりましたが、
強制わいせつ罪の現行犯で、その場で逮捕されてはたまりません。
丁寧にお礼を言って帰りました。

会社に戻ったら、心配してくれて聞かれました。
「どうだったの?」
「いやあ、知らなかったんだけど検査項目が増えててね」
「視力検査だけじゃなかったの?」
「うん。運転中に緊急自動車のサイレンの音が
聞こえなかったら危険だということで、聴力検査もあるんだよ」
「それで?」
「いやね、視力検査と聴力検査はなんとか通ったんだけど
人相検査というのが新たにできたらしいんだよ」
「???」
「運転中に、怖い顔で運転していたら
歩行者や周りの運転手に威圧感を与えて、
事故につながるから、人相も検査の対象だって言うんだよね」
「え???」
「人相が合格基準を下回るから、不合格だってさ」
「じゃあ、どうすれいいの」
「整形手術して、また出直してこいっていうんだよ」
「はあ???」

ここでようやく、冗談だと分かったらしく
大喜びしてくれたのは言うまでもありません。
だって、私が運転できなくなったら、代わりに
製本所に行かなくてはいけなくなるものだから
それでほっとして、喜んだだけのことなんですよ。

それにしても、厳しそうな婦警さんだったけど
根は優しくて親切な方なんだなあと
本当に有難く思っています。
ああいう婦警さんにだったら、逮捕されてもいいかなって
ちょっと思ってしまいました。
ああ、そうそう、何年も前に神奈川県警に
行ったことがあるんです。
海外の会社の役員になるために「無犯罪証明書」というのが
必要だったんですね。
で、やはり婦警さんが応対してくれて、
「踊る大捜査線」の湾岸警察署の話になり
私が、「恩田すみれ(深津絵里)さんみたいな婦警さんだったら
逮捕されてもいいかなって思ったんですよ」
って言ったんですね。
するとその婦警さんも言うものです。
「私も、青島俊作(織田裕二)さんみたいな刑事だったら
逮捕されてもいいな」
ですって。

なんとも間抜けで、アホな一日でした。
でも、婦警さん、親切に検査してくれて
本当に有難うございました。
私が何か犯罪を犯したときは、真っ先に電話しますので
逮捕しに来てくださいね。
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by hirune-neko | 2012-04-13 00:07 | 現実的なお話し | Comments(4)



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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