昼寝ネコの雑記帳

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土曜日のオフィスタイム



朝から電話は一本もない。
いつものように、旅行会社からの営業メールが数通と
数十通のスパムメール。
締切に追いまくられた数週間が、ちょっとだけ一段落。
あまりにも静かなオフィスタイムで、つい眠気が差してしまう。

チェリストの都留崎さんがブログで専門的に解説していた
バルトークの「オーケストラの為の協奏曲」を聴いてみよう。
ズービン・メータのと小澤征爾のと・・・全6楽章。
聴いているうちに、ふとビル・エヴァンスが
オーケストラと協演したアルバムを思い出した。

視界が無限に拡がって行くと錯覚していた時代と
徐々にただ一点に収束して行くことを実感する今。
どちらも自分自身ではあるが、矛盾を感じることはなく
むしろ時間経過によって、穏やかな整合性がもたらされている。

10年前には想像すらできなかった変化に直面している。
机の上に積み上げられた
Adobe Creative Suite 5 Design Standard
Apple iPad
Sony Reader
Apple Mac Book Pro
ツールが出揃ったものの
いくつもの見慣れない横文字が錯綜し
いよいよ大きな時代の流れに漕ぎ出そうとしている。
無動力の帆船でだ。

電子書籍を読む端末機器、製作する保存形式、ウエブ上の電子ストア。
どれもが極限までの発達を遂げているように思える。
出版・印刷業界が共同で団体を立ち上げ、
著名な作家たちもコンテンツショップを創設した。
世間の耳目もそこに集中している。
しかし、一番重要なのはコンテンツであることを
経験的に直感し、強い確信となっている。
実に論理的でパーフェクトにマニュアル化された
電子媒体の世界に身を置きながらも
妄想の源流を見失わないよう、意識している。

この、目の前のハードルを乗り越えるのに
どれほどの時間を要するか予測はつかない。
ちょうど一年前に、月島で待機中の車の中で聴いた
「AppleのiPad発表」は衝撃だった。
文字通り、出版業界への黒船来襲。
予想通り日本も電子出版元年と騒がれ
激戦の混乱から陶太の局面に向かい始めている。
しかし、零細で資金力のない出版社にとっては
千載一遇のチャンスでもある。

大いに出遅れてはいるが
電子書籍の活用法を営業的側面から捉え
なんとか方向性に確信を持てるようになった。
なので、独自の構想をスタートラインとして
具体的に着手することにした。
昼寝ネコ流の寝ぼけた電子書籍になるとは思うが
そこはそれ。それなりに存在感を示したいものだ。

乞う、ご期待・・・!
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by hirune-neko | 2011-02-19 12:33 | 心の中のできごと | Comments(0)

もしも娘がカルメン的な女性だったら



ビゼーのオペラ「カルメン」では
圧倒的にカルメン、ドン・ホセ、そしてエスカミーリョが
ストーリーの流れの中核をなす・・・ことに
異論のある方はいないと思う。

いくつもの著名なシーンやドラマチックなアリアの陰で
ミカエラの存在は目立たないが、でも彼女こそ
日本的なメンタリティを持ち、人物的なリアリティがある、
そう思っている。ずっとずっと。
で、このシーンはとても地味な設定だが、一番心に残っている。
ホセが故郷に残した許嫁のミカエラが、
ホセの母親の手紙を携えて、ホセを探し訪ねてきた時の二重唱。
カルメンに狂ったホセが、全てを捨てて出奔。
そのホセに対し、切々と故郷の母の気持ちを伝えるミカエラ。
ま、そこで深く反省し悔いて、ミカエラと一緒に
トボトボ故郷に帰るようだと
入場料を徴収する興業としては、とても成り立たない作品になってしまう。
だから、愛憎と嫉妬の高揚から導かれる、ドラマチックで
悲劇的な終曲にかき消されてしまうシーンだ。

もし私がカルメンの父親だったら・・・。
いやいや、私の血を引く娘が、カルメン的であるはずはない。
そりゃあ、娘がミカエラみたいな女性だったら
どれだけ安心して休息に入れることか。
でもまあ、性格的にはミカエラの方に近いかな?
そんなわが娘をひと言で表現するのは困難だが、
強いていえば「天然記念物」だと思う。
どのように天然記念物かを表現するのは
これまた更に難しいことだ。

その娘が、この5月に舞台に立つことになった。
川崎市主催の市民劇で、時代劇。
主役の武将の妻役で、舞が好きな女性という設定だそうだ。
なんとなく、水を得た魚になるような気がするが
案外、陸に上がった河童にならないか心配もしている。
でもまあ、KAWASAKI ART NEWSという小冊子の
表紙を飾り、巻頭インタビューも記事になっている。
是非、見てやっていただきたい。
今日は徹底的な親馬鹿丸出しで、お詫び申し上げる。

川崎市文化財団のサイト 
http://homepage2.nifty.com/k-bunkazaidan/
トップページに「はんなさんインタビュー」というタイトルがあります。
この表紙のミカエラもどきが、わが娘であり
タイトルをクリックすると、巻頭インタビューをお読みいただけます。
本当に、親馬鹿な父親だと、しっかり認識しています。
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by hirune-neko | 2011-02-11 23:01 | 心の中のできごと | Comments(4)



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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