昼寝ネコの雑記帳

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九段下から神保町あたり

最近、新たに神保町にあるデザイン事務所とお付き合いが始まった。昨夕、校正紙を持って車を走らせた。

川崎から246を走り、渋谷、表参道を抜けて、青山1丁目を左折。明治記念館の角を右折し、迎賓館を右に見て四谷駅の前を通過。内堀通りだったかを、市ヶ谷駅の所で右折して靖国通りに入る。するとほどなく靖国神社の鳥居の前を通り、専修大学前の交差点を右折した後、迂回して一方通行のさくら通りに入る。

ずいぶん前は、神保町に事務所があったので土地勘のある地域だ。川崎には疎開したようなもので、その期間が長くなっているが、仕事が一段落したら都内のどこに事務所を移そうかと考えている。ロケーションとして好きなのは、神宮前から青山1丁目付近なのだが、改めて実感したのは市ヶ谷から九段下、神保町にかけては、出版の匂いが漂う。すると昔のように血が騒ぐ。専門化した古書店も多いが、三省堂、書泉グランデ、書泉ブックマート、東京堂書店など、しっかりした書店が多く、なんとなく安心感を持つことができる。

どこでも好きなところに事務所を開いていいと言われたら、やはり靖国通り・神保町周辺を選ぶのではないだろうか。洒落た外観の建物は少なく、とても実用的なビルが多いが、出版関係の仕事はそれでいいのではないかと思っている。

かなり昔、サンフランシスコのクロニクルという新聞社の関連出版社へ何度か行ったことがある。入り口は狭く、年配のガードマンがしっかりチェックしているのが興味深かった。ユダヤ系のマスコミなので、絶えずテロの危険性を意識しているのだなと思った。

ネットの発達・普及で、新聞の販売部数が減少傾向らしい。本も売れないと聞く。百科事典や情報・データを扱う本は、インターネットにはかなわないのは理解できる。だが、人が愛着を持って大事にとっておきたくなる本は、生き残るのではないだろうか。で、どんな本が生き残るのか?ハハハ、それが分かれば苦労はしないだろう。編集者は日夜、あれこれ考えているし、国際的なブックフェアでは、売れそうな本をたくさんの関係者が探している。みんな必死なのは分かるが、売れる本を出版するという発想自体が、かなり息苦しさを感じさせる。ねじをきつく巻きすぎて、もはやまともな神経で仕事をできる環境が崩れているのではないだろうか。

みんな、ほっとしたいんだと思う。課題から離れて、少し深呼吸をし、いい空気を吸ったり遠い水平線を眺めたり。ゆっくりしたテンポの音楽を聴いたり、絵画や彫刻の前に立って時間を止める。株価や先物の価格変動に煩わされず、自分のコントロールできる範囲の仕事をしたい。みんなそう考えているのだと思う。

さあ、窓の外が明るくなる前に眠りにつこう。
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by hirune-neko | 2007-04-03 02:35 | 創作への道 | Comments(2)



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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