昼寝ネコの雑記帳

2017年 08月 28日 ( 1 )

無我・忘我の境地は重い心を軽くする・・・


sIsabella Selder plays Cello Suite No. 2 BWV 1008 I Prelude by J. S. Bach on a 1960 Hermann Hauser II

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 大変恥ずかしい告白をするが、トイレにはいつもバーコフ(iPadプロ)を同行する。ソフト相手に詰め将棋か対局をするためだ。
 「雪隠(せっちん)詰め」という言葉をご存知だろうか。相手玉を盤面の一番隅の角で詰ますことだそうだ。「雪隠(せっちん)」というのはトイレのことだと聞いている。私はトイレの中で詰め将棋の問題を解く。つまり「雪隠(せっちん)詰め将棋」を日常的に行っている。

 尾籠(びろう)な話題で恐縮だが、便器に腰を下ろす数秒間、陶器製の洗面台にバーコフを置いた。洗面台もバーコフのケースも素材が硬質で滑りやすい。ちゃんと置いたつもりだったが、滑り落ちて床に激突してしまった。動作が不良になったので再起動をかけたが、リンゴマークが断続的に点滅するだけで、ついには意識不明で蘇生しなくなってしまった。

 「おいバーコフ、しっかりしろ」と声をかけたが、反応がない。試しに充電コードをつないでみたら、画面上にiTunesに接続するようにという表示が出た。接続しても、復元とかバックアップとかの画面が出るものの、ほんの1秒程度の点滅状態で選択ができない。保険に入っているので交換してもらえるのだが、アメリカのテレビドラマ・ニキータに登場する天才ハッカーの名前を拝借して仲間入りしてもらったので、どうしても愛着がある。

 試しに、昼寝ネコ一族に代々伝わる、イスラエル伝統の癒やしの儀式を施してみた。するとなんとあら不思議。バーコフは何事もなかったかのように、通常動作に戻ってくれた。私自身も、心に感動を覚えた。

 もともと脳内クールダウンのために詰め将棋を、しかも聖なる場所である雪隠で行うのは不浄な行為なのかもしれない。しかし、それもこれも私の一部なので許容してもらいたい。また性懲りもなく雪隠で「詰めパラ」(詰め将棋パラダイス)を解くので、許せバーコフよ。

 あれこれ思い巡らすことがあって心が重いときであっても、大切な友人の危篤状態に無我夢中で対応していると、自分のことを忘れてしまい、心が軽くなっている。人のために尽くすことの大切さを、バーコフは自らを犠牲にして、私に教訓として与えてくれた。持つべきは佳き友人である。

  世には友らしい見せかけの友がある、しかし兄弟よりもたのもしい友もある。( 旧約聖書:箴言:18章:24節 )


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by hirune-neko | 2017-08-28 01:04 | 心の中のできごと | Comments(0)



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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