昼寝ネコの雑記帳

2017年 06月 12日 ( 1 )

人生の晩年における雑感


2CELLOS - Oblivion (Piazzolla)


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 人生の晩年・・・とは書いてみたものの、どういうわけか自分の余命があとわずかであるという実感は、全然ない。あれこれ学びたいことが多いし、やり遂げたいことが、遥か彼方ではあるものの実体として存在するからなのだろう。

 病院で検査を受けた結果、余命6ヶ月とかのように、残りの人生の長さを宣告されることもある。そういえば、私の母が検査の結果、脳に腫瘍があることが分かった。その時、訪問医の先生は余命3ヶ月から6ヶ月だと、私に告げた。なるほど確かに、およそ6ヶ月弱で母は他界した。

 このように、医学的な事例からある程度の余命を予測することは、可能なのだろうと思う。しかし、普通に元気で生活をしている人たちが、最先端の科学技術を駆使して、正確に何年何月何日に、自分が他界する期日を確認できるとしたらどうなるだろうか。現実的に考えると、人間は病気で亡くなるだけでなく、思わぬ事故や事件に巻き込まれることもある。したがって、正確な余命を計算することは不可能だ。

 あくまでも想像だが、かなりの確実性を持って自分の余命期間を宣告されたら、どのような行動になるだろうか。今日は、そんなことを考えてみた。

 今でも憶えているが、私の叔父が癌を宣告された時、葬儀の時の挨拶文などを自分自身で準備した。そのような状況になってみなければ、どのような優先順位で行動に移すか予測がつかない。

 なんとなくの想像だが、おそらくは価値観や人生観が大きく変容するのではないだろうか。自分の人生で何が最も大切か、死ぬまでに誰に何を伝えたいか、それまでに何を成し遂げたいか・ ・ ・人それぞれだろうとは思うが、かなり残りの人生を猛スピードで生きようとするのではないだろうか。

 こうして考えてみると、虚しいものを追い求めて時間と労力を費やしてきた人の人生は、その通りに虚しく終わるだろう。それに対し、私利私欲を克服し他の人たちのために身命を賭する生き方をした人は、たとえ途中で倒れようが充実した人生だったと思えるのではないだろうか。

 一般論だが、人間にとって魅力的に思えるものはいろいろある。社会的な地位、資産、名誉などがその代表ではないだろうか。そのいずれもが、獲得するのに相当の努力と苦労が伴うだろう。だからより一層、執着し続けるのかもしれない。人それぞれの生き方だから、決してそれを責めることはできない。

 もし自分に、朽ち果てない人生観や価値観があるならば、それを達成することに全身全霊を傾けるだろう。そのためには何かを学び知恵を得て、さらには様々な技術を習得する必要がある。そのためには健康管理も大切な要素だ。私自身は、まるで巡礼者のように一生をかけて、朽ち果てない価値観や人生観を道標に、できるだけ長く生きて目標を達成したいと希望している。

 過去1年間を振り返ってみて、私はどのように私欲を克服してきただろうか、考えてみた。・・・そういえば、セブンイレブンに行ってもチーズケーキは買わなくなった。クッキーもチョコレートも買わなくなった。笑われるかもしれないが、これは私にとって大変大きな進歩である。比較的長い時間、頭と目と神経を酷使するので、どうしても甘いものが欲しくなってしまう。結果的に血糖値が上がってしまうという悪循環だ。医者は、血糖降下剤の処方を勧めるが、どういうわけか薬を飲むことに抵抗を感じる。急性の一過性のものであれば従うが、慢性的にずっと薬を飲む事はしたくない。

 笑われてしまうようなささやかな抵抗だが、遥か彼方の到達点に向けて自分なりに努力をしている。長年にわたって、ずるずると床に着く時間が遅くなっているが、とりあえずこれを改善しようと努めている。

 メンタルな領域のメンテナンスも、とても重要だと思う。日常化しているブログ記事の更新、好きな音楽を聴くこと、たまには好きな映画を観ること、ギター演奏や将棋の対局・ ・ ・時間との戦いではあるが、これに加えて名前を呼べばすぐに膝の上に飛び乗ってくれるネコがいれば申し分ない。今でも時々、ネコ禁断症状が出る。


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by hirune-neko | 2017-06-12 01:04 | 心の中のできごと | Comments(2)



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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