昼寝ネコの雑記帳

2017年 03月 18日 ( 1 )

本当はおとなしくない、沈黙の羊たち


Itzhak Perlman - "Schindler's List Theme” -

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 何年前ではなく、もう数十年前に観ていると思う。「羊たちの沈黙」というそのタイトルだけは、すぐに思い出せた。しかし、かの有名な女優と男優の名前がどうしても思い出せない。ウィキペディアで調べてようやく思い出した。ジョディ・フォースターと、アンソニー・ホプキンスだった。しかし、ストーリーはすでに忘却の彼方だ。

 「羊たちの沈黙」(The Silence of the Lambs)・・・。なぜ定冠詞がSilenceの前にあるのか、その理由を理解できない。沈黙というのが、何が特定の意味を持つのだろうと思う。

 沈黙する羊たち、という言葉を聞くと私は日本人を連想する。かなり酷い目に遭ったとしても、日本人はヒステリックに騒ぐことをしない。ひたすら耐えに耐える。表面だけを見た外国人は、日本人はちょろい民族だと思うかもしれない。強く出れば頭を下げて引き下がる。何かというと謝罪する。徒党を組んで騒げば、ことを荒立てまいとして頭を下げる。

 最近のブログは、どこを開いても「森友」の文字一色の時期があった。「もりとも」なのか「しんゆう」なのか、調べもせずにことの成り行きを見守っていた。国会議員にジャーナリストが加わり、マスメディアもそれに加担する形で、大騒ぎになっている。

 騒いで民衆の耳目を集め、噂の領域を出ないような話であっても、相手を執拗に責め立てて辞任を迫る。針小棒大とはこのことではないだろうか。国会議員の本業は、国家の平和と安全が第一番なのではないだろうか。東アジア情勢がここまで緊迫しているのに、北朝鮮からいつミサイルが飛来するか分からない状況なのに、ああそれなのにそれなのに、日本国民の安全をそっちのけで、事象の一部を切り取り、しかも矮小化して騒ぎたてているようにしか思えない。

 彼らの心理状態はわからないが、おそらくは大半のマスメディアが、いわゆるメディアスクラムを組み、自分たちを支援してくれるからと、大船に乗った気持ちでいるのではないだろうか。その頼りにしているマスメディアは、大きな時の流れの中で既に軌道修正ができず、読者や視聴者から見放されつつあることに気づかないのだろうか。最近の一般市民はとても利口になっており、表面的には騒いでいないように見えるかもしれないが、実際にはマスメディアの資金源であるスポンサーへ、直接クレームを伝えるようになっている。一見、沈黙を守っているように見えるが、実際には利口な羊たちである。残念だが、この流れは誰にもとどめることができないと思っている。

 確かに、日本人はヒステリックに騒ぎ立てたりしない。ひたすら沈黙を守っている・ ・ ・かのように見えるが、それはもっと以前の話であり、今や大多数の人が、怒りにも似た感情をマグマのように腹の中に溜め込んでいるだろうと思う。

 国会議員が、その職を継続するためには、選挙で一定数の得票が必要だ。本質論を遠く離れ、今のように騒ぎ立ててばかりいても、有権者の支持が得られると思っているのだろう。個人的には、現状認識の浅いおめでたい人たちのように感じる。

 大局観があり、徳もあり、哲学と信念があり、決断力と実行力に富んだ政治家が増えれば、日本はもっと良い国になるだろう。

 一見すると日本人はまるで羊のようにおとなしい民族に思えるかもしれない。しかしそれは、いざとなったときの日本人を目の当たりにしていないからだと思う。いざとなったときの日本人の本来の姿に、否が応でももうじき直面することになるだろう。

 日本人は、日本の将来を託せる政治家を選び、期待する民族である。


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by hirune-neko | 2017-03-18 23:13 | Comments(3)



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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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