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昼寝ネコの雑記帳

昼寝ネコ、奥の細道を行く

昼寝ネコ、奥の細道を行く_c0115242_23212228.jpg

(このネコもカトリ〜ヌ・笠井さんの最新作です。左の小さいのは、ハッピーカムカムという名前の、新種の招きネコです。これを見ただけで幸せがやってくるという、縁起のいいネコなんですよ)

週明けから、青森と函館に行ってきます。
函館には生涯で二度しか行っていませんので
今回は少しゆっくりと街の中を見物したいと思います。
駅の近くには朝市があり、場内に海鮮定食が食べられる
食堂がいくつもあるらしいんです。
数ヶ月前に、小樽に行きましたが、やはり
駅のすぐそばに市場があり、小さな食堂がありました。
素材は市場の中ですから、新鮮なものを
すぐに仕入れることができます。
なんでも、函館は水揚げしてすぐのイカが名物だそうで、
従姉妹は(何度もいいますが父の従姉妹です)
イカ刺しがあれば何も要らないそうです。
彼女は私とひとつ違いなんですが、
沢庵とお茶があれば、それが一番だとのことで、
本当に嗜好がちょっと年寄りじみているんですね。
以前から、新鮮な魚貝の天丼を食べたいと
いつもヨダレを流しているのですが、
どうやら市場ではなく、町中に行かないと
無理だという話しです・・・いやあ、
やはりいつの間にか話題が食べ物になってしまいますね。

青森は、母方の祖父の出身地です。
金木という、太宰治の生地で斜陽館には
一度だけ行ったことがあります。
父方の先祖の土地である秋田へ行き、
その帰りに五能線に乗って五所川原から
津軽鉄道に乗り換えたような記憶があります。
いずれにしても、もう三十数年前のことですから
あやふやな印象です。
でも、五所川原から二両編成(これも記憶が不確か)の
ジーゼル電車で、黄ばんで遠くまで拡がる
田んぼの中をゆっくりと走るというのは
ちょっと現実感の乏しい、不思議な体験でした。
青森は仕事で訪れる機会が比較的多く、
主に弘前に滞在しました。
そういえば、弘前にシャンソニエがあったんですよ。
「漣」と書いて、「れん」と読ませます。
「さざなみ」が訓読みです。
学生の頃、上野発の満員の夜行列車・・・急行です・・・
に乗って、青森を目指しました。
貧乏学生には指定席などもってのほかで、
立ったまま、確か早朝に青森駅に着きました。
当時はまだ青函連絡船があり、誰もが
疲れ切った表情で桟橋に向かいます。
とくに冬場の乗り換えは、青森駅の
暗い通路を、寒さに震えながら
今度は船で北海道・函館に向かうわけです。
ですから、演歌の「津軽海峡冬景色」・・・
あれは都はるみさんが歌ったんでしたっけ?
石川さゆりさん?ハハハ、無知さをさらけ出しましたが
おそらく、北海道出身で五十歳以上の人たちはみな、
あの歌を聞くと、なんともいえない懐かしさが
こみあげるのではないでしょうか。
そうなんですよ。新規営業で7カ所の病院に行くんですが
やはり、ぐーたらな私は、仕事よりも
食べ物や感傷的なことの方に比重が移ってしまうんですね。
北海道から東北にかけてのメンタリティというのには
やはり自然にしっくりするものがあります。
青森で、招きネコが呼んでいるんでしょうね。
できれば契約が最低ひとつはとれるよう、
心から願って行ってきます。
青森、函館でインターネット環境を
確保できるかどうか、まだわかりません。
とくに、函館は従姉妹の姉と妹・・・みんな看護師なんですが
そこに泊めてもらう予定です。
呼び鈴を押して「今晩は、テレビ番組の企画なんですが
今晩泊めてもらえませんか?」
っていってみようかと思っています。
なにせ、もうかれこれ五十年以上会っていないんですよ。
お互いに街ですれ違っても、絶対に認識できないでしょうね。
出張先からも、ブログをアップできることを願っています。

P.S. 全行程の雪道を、車で走破する予定です。札幌〜小樽〜余市〜函館〜フェリーで青森〜弘前・・・ですから、道中の無事をどうぞ念じていてください。中年無謀ドライバーなんですよ。あっ、もうすでに中年ではなく、老年でした。失礼しました。

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昼寝ネコの文章がグリーティング絵本になりました。
by hirune-neko | 2008-02-07 23:20 | Comments(20)
Commented by 天然木 at 2008-02-08 01:01 x
まさか・・冬の八甲田山参りなんかしませんよね?
以前青森の鯵ヶ沢へスキー旅行したときは本当にシバレて
厳しい寒さでしたね~。
どうかお気をつけて。
Commented by at 2008-02-08 05:43 x
函館ですか、良いですねー。
自分は函館が大好きで、1度は暮らしてみたい場所です。
苦労が報われて営業が上手く行くといいですね。
Commented by バオバブ at 2008-02-08 06:50 x
ハッピーカムカム(ふふっ)素敵なネーミングですね。
カトリーヌのお家の玄関にはミニミニ招きネコが10数個ありまして、皆それぞれお手々を『ちわっ』と降って出迎えてくれます。
画のネコは『福』ですが同じ『幸』の文字付きネコもありました。
いつか昼寝招きネコも自分でつくる予定だそうですよ。

函館はネコがぞろぞろ歩いている素敵な街です。
坂道が多く、海が遠く下に広がった街並みの景色は想像力を沸き立てますよ。転んだりするとそのまま海まで落っこちますから御用心を,,, 市場で食べた ほっけ定食の味が忘れられないなぁ〜!
Commented by やっぱりネコ at 2008-02-08 09:03 x
函館はやっぱりイカソーメンでしょう。
あと湯ノ川温泉!

車での雪中行、くれぐれもお気をつけて。

それにしても、カトリーヌさんの絵は魅力的。
じっと見てると、ハッピーカムカムが生きていて
隣の大きなネコが置物に見えてきます。
Commented by hirune-neko at 2008-02-08 09:12
>天然木

いえいえ、そんなバイタリティはありません。
でも、津軽弁の心地よさはいいでしょうね。
秋田弁はある程度理解できるのですが
津軽弁はなかなか難解です。
Commented by hirune-neko at 2008-02-08 09:14
>堀川先生

昨日は、全国に60以上の病院を展開している
総合病院の札幌にあるひとつに行きました。
産婦人科があるのは11カ所で、
8カ所に見本を送り、いずれも採用もしくは
チラシを設置してくれることになっており
・・・まあ、こんな具合に一歩ずつですね。
Commented by hirune-neko at 2008-02-08 09:16
>バオバブさん

あれっ?以前、小樽が大好きだと
おっしゃっていませんでしたか?
室蘭もいいんですよ。
ウンパ・ルンパよりも、ほのぼのしてるでしょ?
ハッピーカムカム・・・幸せの予感です。
Commented by hirune-neko at 2008-02-08 09:19
>やっぱりネコさん

へえ、イカソーメン、そんなに美味しいんですか?
普通にわさび醤油でですか?
湯の川温泉がお奨めですか?
たまにはのんびり仕事を離れてみようかな。
大沼公園というのも行ったことがないんですよ。
こんな風に旅行気分じゃあ、
契約が取れないかもしれませんね。
でもまあ、あまりピリピリせずに
ゆったりと行ってきます。
Commented by Ton at 2008-02-08 09:45 x
この猫ちゃんたち いいですね。 とってもいいですね。
道中お気をつけて。 お風邪などめしませぬよう。
Commented by hirune-neko at 2008-02-08 10:24
>Tonさん

有難うございます。
すっかり寒い気候ににも慣れて、
コートを着ずに外を歩くこともあり、
地元の人がびっくりすぐぐらいです。
青森はまた、文学的な土壌もあり、
楽しみにしています。
Commented by 静御前 at 2008-02-08 18:56 x
かつて太宰治にハマッて「津軽」を読み、斜陽館に行って見たいと
思いましたが実現していません。函館はステキな町、でもこの時期
そぞろ歩くイメージ沸きませんね~立待岬に石川啄木のお墓が
ありますが近寄れないでしょうね。
お天気が荒れない事を念じていますが、もしかしたら
憧れの雪女に、今度こそ遭遇するかもしれませんよ。
その報告も是非お忘れなく。 楽しみな旅になりそうですね
Commented by hirune-neko at 2008-02-08 20:12
>静御前さん

う〜ん、そういうお話しを聞きますと、
ますます旅行気分になってきました。
でも、雪女って本当にいそうな気がするんです。
時間があれば斜陽館ももう一度行ってみたいんですが
仕事の進み具合次第ですね。
でも、青森は津軽と南部という地域性があるものの
なかなか情緒がありますね。
インターネット環境から離れますが、
報告ができるよう願っています。
Commented by うめ at 2008-02-08 20:30 x
 表向きは仕事となっていますが… 雪女捜しの旅に出るのですね。
成果を期待しています。 雪道運転はくれぐれも無理をしないよう
Commented by フォアグラ肝臓 at 2008-02-08 20:45 x
「津軽海峡冬景色」は50歳未満の北海道出身者にとっても懐かしいんです^^;
高校の修学旅行で、今は無き青函連絡船で思いっきり船酔いし※▲×▼×※を○○した苦い思い出があります。
Commented by hirune-neko at 2008-02-08 21:06
>うめさん

いえいえ、滅相もありません。
表向きも裏向きも仕事一色ですよ。
津軽海峡のフェリーが意外と高いので
単身フェリーで渡り、レンタカーを借りた方が
安そうなんですよ。
予算の少ない旅行は、旅程を組むのに
苦労しますよ。
Commented by hirune-neko at 2008-02-08 21:08
>フォアグラ肝臓さん

やっぱりそうですか。
50歳未満の方でも懐かしいですか。
青函連絡船の船酔いは私も経験がありますよ。
胃液まで吐いてしまって苦しかったです。
懐かしいですね。
Commented by 君の名は at 2008-02-09 19:06 x
ぇぇえっ!その当時、上野から青森まで立っていかれたんですか?
確か・・8時間くらい掛かったと思います。でも、皆通路に座り込みましたよね。
Commented by hirune-neko at 2008-02-09 20:07
>君の名はさん

いえいえ、座れないぐらいびっしりで
私は軟弱でしたから・・・今もですが
洗面所に新聞紙を敷いて座っていきました。
函館で列車に乗ると、ほっとしたものです。
あのころは、家に帰るとほっとしたものです。
今では、母から離れるとほっとします・・・
いけないいけない、ここだけの話しに
しておいてくださいね。
でもね、居候する函館の家の住人二人は
両方とも看護師なんですよ。
早速電話で食べ物の注意を受けました。
またうるさい女が一人増えた、
といったら、笑い転げていました。
Commented by 佐渡営業所 at 2008-02-10 02:25 x
地味~に活動している佐渡営業所にもお立ち寄り下さい。
越佐海峡の荒れ具合も、かなり良い感じで酔えますよ。
Commented by hirune-neko at 2008-02-10 14:16
>佐渡営業所さん

あいあいあ、わかりました。
有難うございます。
ナチュラル満点の佐渡に、いつかはきっと
お邪魔します。
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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