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昼寝ネコの雑記帳

眠れない女たちのための、インデペンデント・セラピー

眠れない女たちのための、インデペンデント・セラピー_c0115242_13312283.jpg

   (画はずっとずっとカトリ〜ヌ・笠井さんですよ)
「私は眠れない女なの」・・・そういう女性が何人かいる。

ある女性は、夜眠れないから昼寝をするという。
これはなんのことはない。
昼寝るから夜眠れないだけの話しで、
単に夜と昼をとっ違えているだけなのだと思う。

別の女性は、2年ほど前から急に眠れなくなったという。
その頃、大きな手術を経験し、ぱたっと
眠れなくなったというのだ。
就寝前に睡眠導入剤を服用するが、
2時間ほどで目が覚めてしまい、
そのまま朝を迎えるという。
仕事場で疲れるので、応接ソファで横になるが
まったく眠れないという。
これはもう、本当に心配なケースで
あれこれ尋ねてみたが、精神的なものでも
神経的なものでもないという。

私自身、ある時期まったく眠れなかったときがある。
でも、外が明るくなる頃にはすっかり疲れ果てて
どろどろに眠ることができたから、まだいい。
いわゆる睡眠障害という症状だったように思う。
眠りのメカニズムは科学的にも
まだよく解明されていないらしい。
眠ったらなぜ疲れがとれるのか、とか
専門家でもよくわからないらしいのだ。
その眠れない女性は、
ある教育機関の管理職をしている。
仕事そのものよりも、
人間関係のストレスが大変なようだ。
何かが気になると、神経の中枢部分が
いつまでたってもリセットされず、
ある種の「神経的サビが」こびりつくように思う。
サビが発生すると、そこにまたサビが付着する。
悪循環が始まってしまう。
この負の連鎖を断ち切るには・・・
それが解明されれば、ノーベル賞ものだと思うが・・・
私個人の意見としては・・・
対症療法や薬物療法、あるいは行動療法など、
専門家によって様々な対応がなされているのだろうけど
ほとんどの現代人が共有している「幻影の呪縛」から
解放されることが一番効果があると思っている。
でも、それはそう簡単なことではないともいえる。
「幻影の呪縛」とはすなわち、実体のないものへの恐怖
ともいえるし、あるいはまた空虚なものを希求する幻想
といえるかもしれない。
日本人の多くは、群れの中に数えられることに
安心感を覚え、孤立し、群れから疎外されることを怖れる。
居直りでもなく、図々しくなるということでもなく、
ただひたすら、自分が自分を吟味評価し
他者の視線や評価を気に留めなくなる心境・・・
インデペンデント・セラピー(Independent Therapy)は
そこに重点を置いている。
このインデペンデント・セラピーを創案・提唱しているのは
ハーバード・メディカルスクールの
人間科学学部最先端ストレス療法部門で
長年指導にあたっている、高名なイスラエル出身の
教授や準教授でもなんでもなく、
ほかならぬ、昼寝ネコ先生の持論なのである。
何世紀もの人間観察の末に、演繹的に帰結した理論とか
そんな大それたことではなく、単なる直感による
印象にしか過ぎないのであるが・・・
けっして侮れないぞと、自分だけでもそう思っている。
インデペンデント・セラピー(Independent Therapy)の
詳細をお知りになりたい方は、たまにこのブログを
お読みになるだけでも、そのエッセンスを体得できる・・・
かもしれないのと・・・とにかく短時間でもいいから
昼寝を習慣化するようお勧めしている。
でも何か「形あるもの」がないと不安だという方には
昼寝ネコのステッカーを差し上げるので
ご応募いただきたい・・・まだ余っているようなので。

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昼寝ネコの文章がグリーティング絵本になりました

グリーティング絵本のコミュニティーもできています(mixiです)
by hirune-neko | 2007-11-16 13:36 | 心の中のできごと | Comments(6)
Commented by うめ at 2007-11-16 14:13 x
いたって簡単な脳の構造らしく、寝たら忘れる…一人で考え込まない、と云うより考えられない。
 問題は人に押し付ける。 
そうやって生きて来たら、友人は少なくなっていました。
Commented by hirune-neko at 2007-11-16 14:32
>うめさん

ん〜・・・日本女性には珍しいタイプですね。
ひょっとして、欧米での生活経験が
長い方なのではないでしょうか。
そんな印象ですよ。
Commented by バオバブ at 2007-11-16 16:36 x
レクター博士~!
眠れなくて、羊を数えようが逆立ちをしようが、
何をしようが眠れず、う~むうむ、どうしたもんか・・・と諦めながらも
寝返りをし過ぎて尚更 ね、む、れ、な、い!

そんな夢をみる事があります。
(寝てる場所が違うので夢だったとわかるのですが)

つっかれますよ~~~~、これ!
不眠症の夢をみるんですからぁ~。

わたくし何かおつむに問題ありますかぁ~?
セラピー御願いいたします。
Commented by hirune-neko at 2007-11-16 17:16
>バオバブさん

不眠症の夢を見る・・・つまり眠れない夢を見る・・・
初めて聞きましたね、そんな症状。
私の場合は、夢の中で、ああこれは夢なんだ、
と意識しながら夢を楽しむときもあります。
でも、眠れない夢ですか・・・
ちょっと研究課題ですね。
一度、詳細なお話しを伺ってみることにしましょうね。
Commented by waiwai at 2007-11-17 06:54 x
徘徊ネコとしては、散歩もおすすめしたいと思います。(^^ゞ
雑草が生い茂るところが最高なんですが、路地裏、塀の上、
どこでもかまいません。
昼寝と散歩、もうこれでバッチリですね! (^^)
Commented by hirune-neko at 2007-11-17 11:34
>waiwaiさん

いつも思うんですが、朝が早いですね。
早起きは気持ちいいなと思うこともありますが、
夜起きの魅力に負けてずるずると
このまま朝に弱い人間として一生を
過ごすのではないかと思います。
そうですね、散歩は大事ですね。
ここ札幌・手稲で理想的な散歩コースを
見つけてしまったんですよ。
駅の連絡通路が異常に長い上、
駅前駐車場が3時間まで無料なんです。
おおらかですね。
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

by hirune-neko
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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