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昼寝ネコの雑記帳

おお、幾星霜・・・ついに生みの親とご対面

おお、幾星霜・・・ついに生みの親とご対面_c0115242_1523819.jpg


初代昼寝ネコの誕生から幾星霜・・・それはちょっと大袈裟だとしても、まぶたの母・生みの親であるカトリ〜ヌ・笠井さんとようやく初対面を果たしました。どなたがカトリ〜ヌさん?最初は間違って入り口に陳列してあった犬の置物に頭を下げてしまいました。引き合わせてくれた鈴木れい子さんに「ちがうちがう、この方、この方」といわれたその方こそ、夢にまで・・・は見ていなかったのですが・・・ああ、これぞまぶたの母、生みの母。正真正銘のカトリ〜ヌ・笠井さんなのでした。
「産んだお前を捨てた訳じゃない。私にもいうにいわれぬ事情だあったんだよ。苦労をかけて済まなかったねえ、今日まで会いに行けなくて悪かったねえ・・・」
「いやいやいいんだよ。こうしてオイラのことを忘れずにいてくれただけでも、オイラはとっても嬉しいよ。・・・おっかさん!!」
「おお、ネコ太郎や・・・!!」
二人は、長い月日の空白を埋めるかのように、しっかりと抱きあって嗚咽するのでした・・・というような感動的なシーンは全然なかったんですね。

でも、最初のイラストができあがってから、かれこれ八ヶ月ぐらいになるでしょうか。お互いに忙しくて、なかなか実現しなかったのですが、今日の台風のおかげで私の夜の用事がキャンセルになり、なんとか初対面が実現しました。

カトリ〜ヌさんの表情を読み取って実況放送しますと、
「えっ!これが昼寝ネコなの?どこがネコなの?人間のぬいぐるみを着たネコなの?まるで人間そっくりじゃないの!私、本当に人間の言葉を操るネコが存在するという話を信じていたのに・・・これじゃぁあんまりだわ。詐欺じゃないの!」
その空気を敏感に察した私はこういいました。
「いえいえカトリ〜ヌさん。これは世を欺く仮の姿なんですよ。本当に私はネコなんです。今日のこの日を楽しみにしていました。お会いするときにはバラの花束を、と考えてバラ園を作り、心を込めて栽培してきました。今日は、奇跡のバラといわれる『アンダルシアのジョセフィーヌ』の水色の花弁で花束を作り、お持ちしようとしていたんです。ああそれなのに、それなのに。昼からの台風がバラ園を襲い、あっという間に花弁が散ってしまったんです。これがたった一輪だけ残った『アンダルシアのジョセフィーヌ』なんです。うぐぐ・・・残念です、申し訳ありません。」
これを聞いたカトリ〜ヌさんはいいました。
「おお、いいんだよいいんだよ。加藤登紀子さんから百万本のバラの花をもらうより、ネコ太郎が大事に育ててくれたそのバラの一輪が、おっかさんにとっちゃあ何よりの子の証し、親子の絆じゃないか!」
「おっかさん!」
「ネコ太郎!」
とまあ、なんとか無事に空白の時を埋めることができたというわけです。この鈴木れいこさん、カトリ〜ヌ・笠井さん、昼寝ネコの三人が一堂に会した2007年7月15日の台風の日が、後に大ベストセラーとなる「昼寝ネコのシリーズ」誕生のきっかけとなる、歴史的な出発点になろうとは、世の中の誰もが予測していませんでした。
その頃、日本国中の個人ブログから、昼寝ネコの作品を渇望する胎動が始まっていることすら、古舘一郎さんも筑紫哲也さんも、さらにいえば、みのもんたさんも安藤優子さんも、もうひとついえば国家公安委員会もCIAも気づいていなかったのです。

ここから歴史は動いたのです。チャンチャン!?

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昼寝ネコの文章がグリーティング絵本になりました

グリーティング絵本のコミュニティーもできています(mixiです)
by hirune-neko | 2007-07-16 01:52 | 創作への道 | Comments(2)
Commented by バオバブ at 2007-07-16 21:49 x
日本語がちんぷんかんぷんのカトリ〜ヌさんは、
訳のわからぬ日本語を連発しておりました。
理解できたのはにゃんこ先生の身長があまりに大きかった事と、
笑顔がやはりネコだったと言う事。
何を食べてそんなに大きくなったのかとお聞きしたかったらしいのですが、緊張してて忘れたそうです。
皆良い人達で良かった・・・これからも頑張るにゃんこぉ〜!
Commented by hirune-neko at 2007-07-16 23:55
>バオバブさん

何を食べて大きくなったか?いやあ、そんなに特殊なものは食べていないですよ。でも昔からいいますよね。寝る子は良く育つって。普通の人より睡眠時間が長いのではないでしょうか。そのせいで背が伸びたように思います。
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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