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昼寝ネコの雑記帳

しばらく実務的思考パターンでした

しばらく実務的思考パターンでした_c0115242_114406.jpg

人の心は・・・普通の人であれば・・・ある所と別の所の間を揺れ動くものです。固い決心をしたり誓ったりしても、ひと晩寝ればその固さも半減。もうひと晩を過ごせば、さらに半減。人間っていうのは、そんな生き物なのだと割り切ってしまえば気も楽なのですが、不幸なことに決めたことを維持できない自分が許せず、自分を責め続ける人がいます。自分を責めるのならまだかわいいものですが、人を許せず、恨み・憎み続ける人は本当に不幸な性格だと思います。

さて、カトリ〜ヌ・笠井さんと私は、画の内容についてはなんの打ち合わせもしていません。お互いにテレパシーで交信しているかのごとく、できあがった画を見て初めてなんのシーンだったかを「思い出す」のです。今日の画はいつのどのシーンだったけか?

そうそう、そうでした。私が睡眠障害で昼寝を試みても眠りが浅く、日常生活に支障が出てきたとき、ネズミのジョセフィーヌが耳元でなにやら囁くんです。ん?なんだって?頭が半分寝ぼけていますので、理論的な思考回路になっていないわけです。まあ思い出すに、ちゃんと寝なきゃだめよ、だったか、そんなに寝てばかりいたらだめよ、のいずれかだったと思います。正反対のことのように聞こえますが、要するに私の健康を思いやっての言葉なので、私にとっては耳あたりのいい、子守歌のようなものなんです。

さて、ここに好きな音楽と映画と本があるとします。神経が疲れているときには、並べた順番に楽に鑑賞できるものです。このところ、睡眠がひどく少なく、車が頻繁に行き交う道路を平気で横切ったことが何度もあります。サルも木から落ちる、といいますが、ネコも車にひかれるというぐらい、普通はネコは車になんかひかれません。サササっと横切ってしまいますから。いやいや、そんな話しはどうでもいいんです。くたびれきった私は、一昨日の夜、ジャック・ニコルソンの「恋愛小説家」をDVDで観始めました。30分でダウンしました。うん、でもなかなか秀作ですね。退院してきた飼い主にそっぽを向くのが犬だから、あの映画は面白いんですよ。あんなのネコだったら当たり前のことですから。

で、昨夜はyoutubeでピアソラの曲を聴き始めました。ついに見つけました。男性ギタリストのPeo Kindgrenのソロで、 Milonga del Angel(天使のミロンガ・・・だったと思います)次々と聴いたらバッハの曲やシンドラーのリストまでレパートリーにあるんですね。デリケートで、音楽性溢れる技術のしっかりしたいい演奏でした。良き演奏や良き作品と出会うというのは、本当に幸せなことです。

で、今夜は本を少し・・・といっても2時間近く読みました。人間の心や生き方に関する本です。なんとか途中で眠らずに終えることができました。で、ふとある言葉を思い出しました。正確な表現は憶えていませんが、「その人の心のあるところに、その人の財産がある・・・」、こんな内容だったように思います。

もし私が、いつもあんドーナツやたぬき饅頭のことを考えていたら、私の人生は甘いお菓子に満ちてしまう・・・それも悪くないけど健康には悪いでしょうね。お金、億ション、高級車、別荘、株、宝石、貴金属に執着する人の周りには、おそらく同類の人たちが群がり、心の平安や充足を求める人の周りには、やはり同類の人たちが集まってくる・・・それはやはりそうでしょうね。

あんドーナツも好きだし、億ションや高級車は快適でいいだろうなと思いますが、どれを最優先するかと問われれば、やはり迷わず「心の平安と充足」です。そして、そんな「心」に不可欠なのが、良き音楽、映画、本そして絵画や様々な舞台作品だと思います。私はそんな人種であり、おそらくは国籍がどこに属していても、同じ感性を有する同じ人種との絆を大事に考えるだろうと思います。今月56歳になりました。年齢相応以上に身体が老化しつつあります。視力も筋力も何もかも。でも、「恋愛小説家」のジャック・ニコルソンほどは偏屈ではないと自負しています。いくらなんでもレストランにプラスチックのフォークとナイフは持っていきませんよ。
by hirune-neko | 2007-03-31 01:59 | 音楽・映画・本の世界 | Comments(4)
Commented by ケ・セラ・ソラ at 2007-03-31 22:01 x
先日、体調を崩し4,5日寝たきりでした。案外人は体力の限度を
越えた時点で寝かされるようにしむけられるのでしょう。何も考えることなくただ眠り続けました。不思議に思ったんですが、思考力「0」状態でも
人間は人間なんですね。その時ばかりは時間が止まったかのようでした。でもね・・夢の中には過去に出会った人だとか、行ったことのある町だとか、ふだん仕事上で接してる人がゾロゾロ登場してきました。

もっとロマンチックな夢を観たかったんですけどね・・
Commented by バオバブ at 2007-03-31 23:54 x
春ですねぇ〜..にゃんこ先生もお疲れの御様子。
思考をコントロ〜ルする為に何かとエネルギ〜をお使いになったのでしょうね?
そういう自分も春眠暁を覚えず...でございます。
満開の桜を眺めながら縁側でひたすら寝るネコになっております。
潔い桜の花を見上げ、はらはらと散り行く花びらを鼻に受け止めながら、しっぽをパタパタする日々。
『さくらって良いなぁ〜』(しみじみ)

ところで桜っていうものは、、
いろんな妄想を呼び起こす不思議な力を持っているように思われ、樹の下に佇むとまるです〜いす〜いと泳いでいるような、
そんな気分にいつもなってしまうのです。
時が止まるような感じ..このままここに布団を敷いて寝むりたい。そんな衝動にかられ、はたっと倒れこむ自分。
う〜む、やはり寝過ぎて頭がボケたに違い無い。
背中が床擦れで痛い...またたびでもぬっておこう〜。
あぁ〜思考能力ゼロ、ダメだこりゃ!

Commented by hirune-neko at 2007-04-01 00:17
>ケ・セラ・ソラ
辛かったでしょうね。
ロマンチックな夢は、おそらく体調のいいときに
見るのではないでしょうか。
夢の分析はよくわかりませんが、
意識のずっと下の方に眠っている物や人が
あるときに浮かび上がってくるようですね。
決して無理せず、体力を温存してくださいね。
Commented by hirune-neko at 2007-04-01 00:23
>バオバブさん
本当に春ですね。でも、昼間は暑くても
油断すると夜は冷えますね、まだまだ。
縁側から桜の木を眺められるなんて、
凄い贅沢なことですね。
床ずれだなんて、30年早いんではないでしょうか?
でも、自然の中の一軒家で、海が見えて、
周りが農家で、漁港が近くて、車でちょっと走ると
大きい本屋さんやCD屋さんがあって、
家には光ケーブルかADSLがつながって、
庭先には果樹が植わっていて、
おとなしいコーギードッグが番犬と散歩の相手を兼ねて、
気まぐれに原稿を書いていれば、銀行の口座には
それなりの印税が振り込まれてくる・・・
そんな生活が理想です。ぐうたらと言われたらそうですが、
自意識的には「厭世的または孤高の生活」なんです。
そうなったら、たまには店長と遊びに来てください。
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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