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昼寝ネコの雑記帳

ザ・ウォーキング・セミナー〜蘇生するかもしれない昼寝ネコ


Bill Evans - The Peacocks

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 第三京浜までの往復は約5,800歩だ。時間にして40分程度かと思っていたが、どうやら1時間以上のようだ、次回は歩数だけでなく、時間計測もちゃんとしようと思う。

 今日は前回の続きで、KDP・Kindle Direct Publishingという、個人でもKindle版の電子書籍を出版できる、というカテゴリーのmp4動画ファイルの音声だけを歩きながら聴いた。往路は、小谷川拳次さんという方の第3話”Essence_JohnMarketing”だった。アメリカ発祥のダイレクト・レスポンス・マーケティングを応用したソーシャル・レスポンス・マーケティングなる手法を考案し、提唱している。私自身も、ダン・ケネディやリッチ・シェフレンなど、マーケティングの大家と言われる人たちの考えを、少しだけかじっている。従って、小谷川拳次さんの言わんとするところはある程度理解できる。

 復路は、国際電子出版EXPOなるセミナーの、「書く、作る、売る!Kindleで個人が出版する時代」というテーマだった。文字通り、一般の方が個人でKindle本を出版するためのコーチングが主たる内容だった。4年前の収録なので、果たして現在のKindle出版に適合しているかどうかは分からない。電子出版、とくにAmazonは急激なスピードで出版・販売の環境を変えているので、ここ数年の経緯を辿りながら、最新情報をフォローしなくてはいけないと思っている。

 国際電子出版EXPOのメンターの方々の表現を借りると、私は出版人としては古い人間に属する。つまり、紙の書籍を出版し販売する世界でほとんどの年月を過ごしてきたため、デジタル化された書籍を、インターネット、ブログ、Facebook、twitterなどの機能を活用してのマーケティング手法には対応できない、まるで太古の昔の化石のような存在ということになるそうだ。

 そうか、そうなのか。とうとう私は電子出版の時代では、化石人間になってしまったのか。・・・ん?そうだろうか?
 私はブログを10年継続しているし、そんなに活用はしていないものの、Facebookとtwitterのアカウントも一応は持っている。ブログでの情報発信に限界を見ていたため、数年前にはブログの別館として「昼寝ネコの公式サイト」を作ろうという構想を持っていた。試しに、URLが現在どのような状況か、調べてみた。


 暫定名称ではあるものの「別館・昼寝ネコの談話室」という屋号を設定し、しかも会員制のサイトにできるよう、すでに会員管理ソフトを設定してあった。(お願い)会員として新規登録できる機能はあるが、仮登録自動返信などの設定はしていないので、くれぐれも登録はなさらないようにお願いしたい。

 できるだけ多くの方に会員登録をしていただき、メールマガジンを定期的に配信する、というのがダイレクト・レスポンス・マーケティングの基本構造である。それにブログ、Facebook、twitterなどSNS・ソーシャル・ネットワーキング・サービスの口コミ機能を付加したのが、小谷川拳次さんが考案したソーシャル・レスポンス・マーケティングということになる。

 あらあら、では私・昼寝ネコはかなり以前から、多少の先見の明があったのではないだろうか、と少しだけ自画自賛させていただく。

 ごく一般の方々が、KDP・Kindle Direct Publishingという、Amazon市場で電子出版を販売することができるのは、紙書籍の出版環境と比較すると画期的な変化であることは間違いない。私自身、まだ1冊しか書籍を出版していないが、その「昼寝ネコの雑記帳」というタイトルの書籍を、電子化しようと思い、おそらくは5年以上前に校正を終えていた。ただ当時は、Kindle本として発行するための書式に制約があったため、QuarkXpressというDTPソフトに慣れ親しんでいる私には、ePubやAdobe InDesignなどの技術を習得するのが億劫で、中断を余儀なくされていた。しかし最近は、QuarkXpressで作成したデータをKindle版で保存できるようになっているようなので、そろそろデビューする時期なのかなと思ってはいる。

 いずれにしても、制作環境や販売環境は時々刻々と変化している、私が思うに、出版活動において最も重要なのは制作手法や販売手法ではなく、出版する書籍のコンセプトである。電子書籍が珍しくて売れた時代もあっただろうが、最終的には、読者が本当に必要とする内容を提供し続けなければ、やがて出版活動も壁に突き当たってしまう。単に面白い内容、表面的にユニークな内容だけを追い、販売部数の増大だけを目標とし続けるならば、徐々に読者は離れてしまうだろう。小谷川拳次さんは「出版活動の成功のためには、永続性のある固定読者をより多く確保しなければならない」と指摘されていたが、その通りだと思う。そしてそれが最も難しいことであり、ある意味では書き手の血みどろの努力を要求される過酷な仕事になると実感している。

 往復のウォーキングで、1時間以上のセミナーを受講することができた。長年、歩くときにはピアソラの作品を聴きながら、葛藤を鎮め厭世観を中和するのが常だった。ごく最近のように、歩きながらかなりの集中力を要する音声セミナーを聴くことで、仕事上の突破口を開くヒントを得ようとする積極性が顕在化してきたことに、私自身が驚いている。

 苦節15年以上の苦労が報われ、大転換点となる機が熟しつるあるのだろうと勝手に思い込んでいる。こういうおめでたく楽観的な気質は、厭世的で悲観的な気質と融合しているが、それこそが私自身の個性なのだろうと、好意的に考えるようにしている。

 長年に渡って書き続けてきたこのブログの別館を、どのような構造にするか確信がもてないまま数年が過ぎ去ったが、今日のウォーキング・セミナー聴講のおかげで、具体化しそうな予兆を感じている。昼寝ネコの談話室?ちょっと気取っているように感じる。サイトの運営主旨に賛同してくださる皆さんに集まっていただき、情報提供していただいたり、対話ができる創造的な空間になるといいなと思い始めている。サイト作成ソフトの更新問題があるため、すぐには公開できないと思うが、時機が到来したらご案内させていただく。


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by hirune-neko | 2017-12-26 00:39 | 心の中のできごと | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

by hirune-neko
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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