愚考〜神学的発生から神学的終焉への変遷 今日は少し、旧約聖書の世界に浸ってみた。感じたままを書かせていただくものの、シッチャカメッチャカな内容になってしまうことを、最初にお断りさせていただく。 学生の頃、パスカルのパンセ(仏語で考えるの意味)を読んだが・・・最後まで読了できなかった。しかし、とても印象深かった表現がある。「神学的発生」という言葉だ。時間をずっと遡ったとき、仮にそこで人類の最初の人間に辿り着いたとして、ではその親は誰なんだ?と堂々巡りになってしまい、そこで神学的発生という考えを認めざるを得ない、というのがパスカルの結論だったと思う。 今日、改めてキリスト教関連の書籍を読んでみた。イザヤ書から多くが引用されていたのでとても分かりにくかったが、ヤコブ、イスラエルの民、ユダヤ人、失われたイスラエルの10支族、イスラエルの集合などの言葉を、私自身は集合的に捉えてしまっており、正確な理解をしていていないと自覚した。 21世紀の現代に、今さら旧約聖書がどのような関わりがあるのか、と思われるかもしれない。私は個人的に、既述のように「神学的発生」があるならば、「神学的終焉」もあるのではないかと感じている。 すなわち戦争の噂や戦争、飢饉、暴虐、圧政、疫病、大地震が、この世の終わりに地を覆うという、旧約の預言者たちが述べている状況が、現在の世界状況と重なって見えるからだ。 乏しい知識ながら自分なりに整理してみた。 ヤコブは主から、名前をイスラエルとするようにいわれた。イスラエルの別名はエシュルン(主に忠実なる者の意)であり、アメリカの大規模通信傍受システムの名はエシュロンだ。ちなみに、エシュロンはフランス語であり「ハシゴ」を意味するという。ヤコブは夢の中で、天に届くハシゴを天使が上り下りする情景を見ている。エシュルンとエシュロン・・・面白い偶然だと思っている。あるいは偶然ではないのかもしれないが。 ヤコブは親戚筋の娘であるラケルと結婚しようと思ったが・・・詳細を述べると長くなるので・・・ラケルの姉のレア、そして仕え女のビルハとジルパ、そしてラケルとの間に、12人の息子が産まれた。ラケルとの間に生まれたのが、ヨセフとベニヤミンであり、最終的にはヨセフが長子の特権を受けた。12人の息子の一人がユダである。(12支族=ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン、ダン、ナフタリ、ガド、アセル、ヨセフ、ベニヤミン) イスラエルはやがて、10支族のイスラエル王国とユダ王国に分裂する。今日ユダヤ人と呼ばれるのは、1)イスラエルの12支族のひとつであるユダの子孫、2)古代ユダ王国の民、3)血統によらずユダヤ教の教えや生活様式、伝統に従う人々、という説がある。その説によれば、イスラエルも含めてユダヤ人と総称するのは誤りということになる。 失われたイスラエルの10支族とは、イスラエル王国の10支族が主の怒りに触れて世界中に散らされたためだ、とされている。そして、この世の終わりの前に、その失われた10支族が北から現れ、イスラエルの支族の集合が行われる・・・ざっと簡単に説明するとこのような流れになるのだろう。 以前、「神学的インテリジェンス・Theological Intelligence」という言葉を使ったことがある。念のため、Googleで日本語と英語の両方を検索してみたが、1件もヒットしなかった。ということはやはり、私の妄想的造語にしか過ぎないということだ。神学者も哲学者も、誰からも見向きもされていない領域だということなのだ。まあそうだろうと思う。 またまた悪い癖で、前書きがすっかり長くなってしまった。世界情勢を考える際に大切な背景情報だと思うので。しかし本論はわずか数行である。・・・本当だろうか?自分でも疑わしく思っている。 顕著な事例のひとつは北朝鮮を中心とする東アジア情勢ではないだろうか。非民主的な独裁国家であり、長距離弾道ミサイルに核を搭載すれば、EMP(電磁パルス)攻撃によって、アメリカからアジア、ロシア、ヨーロッパまでを射程に入れて、深刻な破壊・被害をもたらす可能性が指摘されている。国軍のかなりが栄養失調だといわれるほどで、国際社会からの経済制裁が長期化すれば、かつて発生した数百万人といわれる餓死者をさらに上回る餓死者が出ると予測する人もいる。国中が覚醒剤に蝕まれているとの報告もある。 神学的に地球を創造・発生させ、人間も同様に創造したのであれば、そこには何かの目的があったはずだ。人智を超える計画なのだとは思うが、一人の独裁者のために、膨大な無実・無垢の人たちが生存を脅かされているのは事実だ。 目的の伴う神学的発生があったのなら、是非とも、この地球上の多くの人たちが直面している深刻かつ重大な危機を、「神学的終焉」に至らしめてほしいと願っている。手段や方法は思い浮かばないが、人智を超える神学的インテリジェンス手法で、救ってほしい。飢えに苦しみ、理不尽な虐待を受け、耐えがたい恐怖と不安に苛まれている、北朝鮮の国民や兵士の皆さんに、一日も早く平和と平安が訪れるよう心から願っている。勿論、近隣国や他国の皆さんのためにも。それと我が同胞のネコたちも含めてほしいものだ。
by hirune-neko
| 2017-11-03 00:45
| 心の中のできごと
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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