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昼寝ネコの雑記帳

私にとって、どうやら永田町は鬼門のようだ


Schindler's List Soundtrack

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 やっとの思いで永田町から帰ってきた。帰りの電車は満員で、立ったまま吊り革に掴まっているうちに、心臓から徐々に力が抜け出した。次第に脳に酸素が回らなくなり、そのまま意識が遠のくような不安に駆られた。少し頭を下げ気味にして、どこまでもつか不安な時間を過ごしたが、幸いに急行だったのでなんとか途中下車せずに済んだ。ある種の心不全なのだろうと思う。

 何ヶ月前だっただろうか。当時復興大臣だった方のパーティーが、今日と同じ平河町のホテルで開催され、最寄りの永田町駅から歩いて行った。
 今日は知人の招待で、地元の国会議員のパーティーだったが、時間が迫っていたので早歩きをし、なんとか間に合った。知人の関係者から、主催者である国会議員を紹介していただき、名刺交換は終えた。ゲストは麻生副総理、河野大臣、甘利大臣などで、彼等の話から安倍総理が解散の会見をしていることが分かった。

 会食に移ったので、紹介者に挨拶して会場を辞した。ホテルから永田町駅までは結構な距離だったが、なんとか電車に乗った。前回も途中で立っていられなくなり、見かねた前の女性が席を譲ってくれたのだが、今日は最後まで立ちっぱなしだった。

 帰宅して少し仮眠したようで、ようやく全身状態が快復した。ほっとしている。しかしどうも私には永田町は鬼門のようで、改めて政治の世界とは遠い位置にいることを実感した。しかし改めて、政治家が過酷な職業であることを実感している。ちょっとしたアクシデントで風向きがあっという間に変わってしまい、落選することもあるだろう。改めて、有権者がしっかりした定見を持ち、より正しい情報を得て選挙に臨み、棄権せず投票することの大切さを痛感している。

 幾重にも張り巡らされた謀略のめくらまし。声高で空虚な内容の演説。マスメディアを総動員した意図的な誤誘導・・・一般国民を欺く要素は無尽蔵にある。そのような社会にあって、信頼を得られるような情報発信を行うことの大切さを、今も変わらず目指し続けている。ごく一般の生活者である方々に対する、個人目線のインテリジェンス手法は、今後ますます必要になることだろう。幸いに、インターネットの発達だけでなくIT技術も進化しており、飛躍的に情報提供できる質と量が高まるだろう。

 10月に行われる選挙に向けて、かなりの激戦が繰り広げられると予測している。今の私は、ブログで主張することしかできないが、より多くの方々に必要とされ、信頼される情報提供拠点を構築して行きたいと、思いを新たにしている。

 ときどき、「孤立無援の思想」という言葉を思い浮かべる。確か髙橋和巳の言葉だったように記憶しているが、大学生の頃の聞きかじりなので、どんな思想だったか憶えていない。しかし、周りの空気を読むことなく自身の理念と信念を貫くには、付和雷同を避け長い年月をかけて消去法によって残った、数少ない残滓ともいえる価値観を、全存在を賭けて頑迷に発信し続けるしかないと思っている。

 永田町は鬼門ではあるが、信頼・尊敬できる政治家との出会いがあることを願っている。それと、野良ネコを含む日本国籍のネコたちにも、是非選挙権を与えてほしいものだ。


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by hirune-neko | 2017-09-25 23:53 | インテリジェンス | Comments(0)
<< 絡まってしまった糸がほぐれるの... 久しぶりに人間に戻ったような感覚だ >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

by hirune-neko
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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