昼寝ネコの雑記帳

速い時間の流れに取り残されているのを実感している


Astor Piazzolla - Il pleut sur Santiago (badoneon)

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 毎日、日付けを確認することが多い。あくまでも今日が、何月何日かを確認しているのであって、今年に入って何ヶ月経過したか、あと何ヶ月残っているかは視野に入っていない。

 今日は9月22日。もうじき2017年も9ヶ月が終わろうとしている。ということは、今年は残すところ3ヶ月しかない・・・という現実に直面し驚いてしまった。時間が経つのが、なんて速いのだろうか。年初から第一四半期の頃に、あれこれしようと考えていたことがいくつもある。それなのにほとんど手が付いていないので、今頃になって焦りを感じている。

 一時期、東日本大震災の被災地全体に、福祉団体の支援で絵本を寄贈した。絵本の本文に名前を入れる絵本は何種類かあるが、子どもが天使になってしまったり、逆に親が子どもを遺して亡くなった・・・そんな文章の絵本はおそらく他には存在しないと思う。
 時間が経過すると関心が薄れるのか、新規の寄贈者が減り、寄贈予算が底をついてしまった。当初は、北海道から青森、岩手、宮城、福島までを一気に縦断し、地方新聞社十数社を回ったが、今でも交流が続いているのは、気仙の皆さんだ。

 気仙地方・・・岩手県の大船渡市を中心に陸前高田市と住田町には、一番足を運んだ。大船渡に本社のある新聞社・東海新報社に初めてお邪魔したときの印象を、今でも忘れない。丘の中腹の小高い場所に社屋があった。振り向くと、遠く眼下にリアス式海岸を見渡せた。玄関前に胸像が建てられていた。
 以前は海岸近くに社屋があったが、三陸沖地震の時に水没したため、社長の決断で現在の場所に移転したそうだ。胸像は、その社長だという。

 大船渡には日本将棋連盟の支部があり、二度ほどお邪魔したと記憶している。子どもの将棋大会があり、今年は久しぶりに参加賞のノートを寄贈させていただいた。被災者の方たちからは絵本のお礼にといって、地元銘菓のカモメの玉子や獲れたてのサンマを冷蔵で送っていただいたこともある。息子さんが過労で急死し、残された二人のお子さんのおばあちゃんだという方から、絵本寄贈の依頼があった。絵本をとても喜んでくれた。お孫さんたちのその後が気になり、あるとき東海新報に行く途中カーナビを頼りに訪ねたことがある。子どもたちに将棋盤と駒のセットを置いてきたが、果たして将棋に興味を持ってくれているだろうか。

 財源には限りがあるのだが、今でも避難所で生活している人が多いと聞いているし、気仙の皆さんの「人情」に接した思い出もあり、気仙の赤ちゃんにだけは無理してもなんとか寄贈を続けようと思い、地元大船渡出身の方に画を描いてもらった。その気仙版オリジナルの絵本がスタンバイしたまま、まだ動き出せていない。夏までにはスタートする予定だったのだが、もうすぐ初秋になってしまう。それが一番の焦りの案件である。

 いつも、郵便局に集荷依頼の電話をするのだが、今日はみんな時間に追われ、譲り合ってしまった。午後5時半を回ってようやく気づいたが、もうすでに今日の便には間に合ないという。やむを得ず郵便局に持ち込むことにしたが、外は強い雨脚で止みそうもなかった。段ボール箱ひと箱にびっしりの量だったので、傘を持ちながら運ぶのに苦労した。

 久しぶりの大粒の雨だった。この街に降る雨もサンチアゴに降る雨も、そして未だに津波の傷跡が癒えていない気仙に降る雨も、みな同じ空から降り注いでいる。


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by hirune-neko | 2017-09-23 00:20 | 心の中のできごと | Comments(0)
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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