音声入力でブログ更新中Shirley Horn - "I Got Lost In His Arms ("Annie, Get Your Gun")" 夕方から外出し、10時過ぎに帰宅した。夜の運転は、目を通して脳内に疲労が溜まってしまう。椅子に座っているのが辛くなり、無精な姿勢でブログを更新している。 どんな風に無精スタイルかをリアルに説明するなど、アホな話だとは思う。しかし、何事もありのままに記録しないと気が済まないので、呆れながら読んでいただきたい。 布団の上に仰向けになっている。胸の上にiPadのジュディを立て掛け、音声入力で文章を残している。ほぼ正確に変換してくれるが、やはり完璧ではない。したがって、音声変換と、時々誤変換を手作業で修正入力している。どのみち最終的には、iMacで校正しアップする作業があるので、いわゆる下書き原稿を書いているようなものだ。それでもとても楽をしている。 以前にも書き残したことがあるが、私は大学入学と同時に上京した。ちょうど当時は70年安保の前の年であり、いわゆる学生運動のピークの時期でもあった。大学は封鎖され授業はなかった。神保町の古本屋街を歩きまわり、いつしか哲学に興味を持つようになった。哲学書はとても難解だったが、最も強い影響を受けたのはサルトルの実存主義と呼ばれる思想だった。それに加えて、カミュの不条理という、私にとっては半ば感覚的な概念に強く惹かれた。 叔父の従兄弟がニッポン放送の専務だった関係で、当時フジサンケイグループの、確か社長だった鹿内信隆さんの推薦で学生寮に入れてもらった。もし私が学生の頃から世渡り上手で、如才なく接していれば、今頃はフジサンケイグループで働いていたかもしれない。しかし、学生の頃も・・・ここでiPadでの文章作成が不能になってしまった。入力中の領域にキーボードが重なってしまうからだ・・・今現在は、iMacのアリスで更新している。背中はかなり楽になった。 ・・・学生の頃も、というか学生の頃から今に至るまで、ある種の厭世観と虚無感がずっと心の底に沈殿しており、どうも目先の利益を追うことが苦手な体質になっているようだ。 不思議なことだが、金銭や損得とは別次元に存在する、ある種の正義感や使命感に突き動かされて生きているような気がする。もちろん、仕事の部分は採算や売り上げ増大について考えるが、それとて自分の理念・哲学の上に構築しようとしている。いわゆる利益至上主義ではない。 昨日、産婦人科から絵本プレゼントのチラシを受け取り、製作依頼をしてきたお母さんがいらっしゃる。追加のメールに、お願い事が書かれていた。読むと、自宅にいるとき、赤ちゃんの頭が出始め、あわてて救急車を呼んだそうだ。ご両親も同乗し産婦人科に向かったが、救急車内で産まれてしまったという。ご両親が冷静に対応してくれたため、赤ちゃんは何事もなく無事だったそうだ。 そのような経緯だったので、できれば絵本にそのことを追加できないか、という相談だった。通常の尺度では、それはお受けできません、となるか、あるいは本文修正のオプション料金をいただきます、ということになると思う。しかし、状況が状況なので、オリジナルで文章を書き起こし、絵本に1ページのメッセージページを追加して、記念と記録にしてもらうことにした。 以下が、無料サービスの追加文章である。当事者家族にとっては、特筆すべき出来事であり、ご家庭や赤ちゃんにとって貴重な記録となる。試作した文章を送信したところ、とても気に入っていただいたようだ。1円にもならない時間だが、皆さんの喜びを感じるだけで達成感をいただき、一人で納得している。 (無料オプションでプレゼントした文章) ●●●ちゃん 赤ちゃんはみんな 病院で生まれてくるものなんだよ でも ●●●ちゃんは お母さんに会うのが 待ちきれなくて おうちにいるとき お母さんのお腹の中から 頭を出してきたの お母さんは びっくりして救急車を呼びました 病院に着くのを待ちきれず ●●●ちゃんは 救急車の中で お母さんのお腹から 飛び出してきました でも 一緒にいてくれた おじいちゃんとおばあちゃんが あわてずに おちついて世話をしてくれたので ●●●ちゃんは 無事に生まれてきたの ちょっとせっかちで あわてんぼうの ●●●ちゃんだったけど 元気に生まれてきてくれて ありがとう 家族みんなと ずっと仲良しでいようね
by hirune-neko
| 2017-09-07 02:01
| 心の中のできごと
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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