ようやく目覚めて自分本来の仕事に戻れた"DESPERTAR" - Astor Piazzolla ようやく重荷を下ろすことができた。 思い起こせば、昨年の9月から約3ヶ月間、新しいiMacの動作不良に泣かされ、それが解決した頃にはサイト制作ソフトの不具合と思われる原因で、みるとすサイトが保存できなくなった。悪いことに開発企業がサポートから撤退し、別会社が引き継いだ。その後もめまぐるしくバージョンが更新されて、ついていくことが出来なくなってしまった。 さらに追い打ちをかけるように、DTPソフトがQuark2016という最新バージョンに更新されたが、操作方法が一新されたため、いちいち該当場所を探す羽目になってしまった。 そんなさなかにボランティアで、かなり複雑な台割の、とても小冊子とはいえない、雑誌のような組み立ての製作を引き受けていたのだが、前に進めなくなってしまった。三重苦の行軍が始まった。 小冊子はようやく第一稿を送り、校了待ちだ。近年にないきついスケジュールをこなして来た。しかし振り返ると、連日の悪戦苦闘のおかげでQuark2016の操作は円滑になった。いわゆるOJT(On the job training)で集中的に実地訓練を積んだので、強制的に習得できたようなものだ。体力、視力、気力の衰えを考えると、かなり大きな負担だったのは事実だが、最大の障害物を乗り越えられてほっとしている。何事も苦労はするものだと再認識している。 久しぶりに新しいドメインを取得した。弊社のグリーティング絵本「大切なわが子へ」をウェブ・マーケティングの手法で展開するための、顧客情報管理サイトで、定期的にメールレターを送信する拠点となる。 久しぶりにサイト用のバナーやボタンを作り、全体の仕組みを頭の中で整理した。顧客対象は、産婦人科病院・クリニック、市区町村、幼稚園・保育園、上場企業をメインに考えている。 昨年までは新規開業の産婦人科の院長先生だけをターゲットにしていたが、絵本に加えて「みるとす」というファミリー・インテリジェンスサービスを提供する仕組みを整え、一斉にメールレターを定期的に送信する予定だ。改めて、これらの対象を概観すると、合計対象数は軽く1万を超えるようだ。とても郵便のダイレクトメールでコンタクトできるような数ではない。 コンタクト開始までは、まだまだ課題はあるものの、戦略的にコンテンツ内容を研究し、根気よくしかも定期的に案内メールを送り続ければ、たとえ契約に至る件数が1%であったとしても、効果は絶大である。年間出産数を100万人とすれば、1万冊という計算だ。舞台裏を明かしてしまうと、現在の年間シェアはまだ約0.5%である。年間出産数に対する目標シェアを3%にしようと、どんぶり勘定をしている。 シェア3%が実現し、絵本をプレゼントされたご家庭がほぼ自動的に「みるとす」の会員として登録してくれれば、数年で「みるとす」会員数は10万人を超えることになる。 ・・・こんな風に、自分に都合のいい予測を立てているが、始める前から悲観的になるよりは、ずっといいのではないだろうか。会員登録のご招待を始めたら、いろいろと比較してみたい。例えば、地方新聞社や全国紙の実売部数、主要雑誌の実売部数、政党の党員数、などなどである。 なぜなら、最初から公言しているように、個人や家庭向けのファミリー・インテリジェンスサービスは、以下のカテゴリーの情報を提供する機能を持つからだ。
改めて基本理念と対面してみると、ずいぶん大層な内容だと思う。しかし、改めてファミリー・インテリジェンスが国家インテリジェンスの手法と根本的に異なることがご理解いただけるのではないだろうか。 以前から何度も指摘させていただいているが、私たちは今日、情報戦争に巻き込まれている。昨今の森友、加計、自衛隊日報、政党代表の二重国籍に関する主要メディアの捏造報道、恣意的不報道などの現実を目の当たりにし、情報戦争が事実だと実感している人の数は格段と増えているようだ。 プロパガンダ活動には、必ずといっていいほど日本を敵視する、つまり日本を合法的に支配したり、政権を転覆し日本を属国化したいと考える国々の影響が及んでいると考えるべきだ。そこで強力な防御となるのが、公開情報から実態情報を探るオシント情報(OSINT情報:Open Source Information)という手法だ。 日本の一般国民の大多数がこのまま、一部のテレビや新聞・雑誌が発信する情報だけに頼っていたのでは、日本は消滅すると考えている。私たちは、少しでも多くの皆さんが、分かりにくい社会の実態を洞察していただけるよう、きっかけを提供したいと考えている、特定の方向性を強制することはせず、あくまでも個人として最終判断をしていただくのが、最も健全な方向だと考えているからだ。 ・・・ああ、今日こそは早く寝ようと思っていたのだが、書いているうちに次々とお伝えしたい考えが溢れ、力が入ってきてしまった。相変わらずの悪い癖だ。 長い長いトンネルをようやく抜け出しつつある私にとっては、文字通り本業への再復帰であり、目覚めの再起動である。最近はなかなかピアソラを聴けるような心境ではなかったが、今日は久しぶりに組曲Five Tango Sensationsの中の1曲である、Despertar(スペイン語で目覚めを意味する)を聴いてみた。故人となってしまったコロンビアの福岡貞夫さんが、このレコードを持っていると嬉しそうに話してくれたのを懐かしく思い出している。
by hirune-neko
| 2017-08-13 01:21
| インテリジェンス
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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