昼寝ネコの雑記帳

母の一周忌に寄せて


OSCAR BENAVIDEZ..REMEMBRANCE : ASTOR PIAZZOLLA


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 北国の友より届きし花かごの
 香り漂い佳き日を想う

 今日の母の一周忌を前に、昨日は母の従妹から花かごが届いた。母の従妹といっても、私の2歳上で同年代だ。最後は札幌の国立病院付属看護学校の副校長で退職し、療養生活を送っている。超キツイ性格が印象に残っているので、花を送る感性があったことに驚いている。

 今日の午後、花屋さんから花かごが届いた。白を基調に、アクセントで薄紫の花を何本かあしらった、なかなかセンスのいいアレンジだった。かつては、寝ずの番をしてくれたブロンズの「猫の給仕役」をどかして、骨箱の横に花かごを置いた。

 すると母の声なき声が聞こえた。連名で送ってくれた二人に、返礼で歌を詠んだので、伝えてほしいという。

 北国の友より届きし花かごの 
 香り漂い佳き日を想う

 この世を去って1年経った今でも、自分のことを忘れずにいてくれて嬉しかったらしい。生前は私のことをいつも「親不孝息子」と呼んでいたが、死して後、納骨もせず2階の奥の部屋に放置したまま、朝晩の挨拶もしに来ない・・・まさかここまで徹底した親不孝息子だとは思わなかった・・・という嘆きも聞こえる。甘受している。

 死して安息に入る、という言葉がある。激動の人生を生き、艱難辛苦が累積する人にとっては、死は唯一の安らぎなのではないだろうか。私は幸いにして、この世を去って安らぎたいと思うほどの激務をこなしていない。使命感だけでなく、楽しみもある。まだまだ責務を果たしていない道半ばの状況なので、集中力が途切れないよう・・・飽和状態になると、好きな映画を観て張り詰めた神経を弛緩させている。

 シーズン3の途中で中断していた24(Twenty Four)というテレビドラマを、久しぶりに観ている。次の展開が気になって、どうしても止まらなくなってしまう。でも、今日はここまでにしておこう。

 昨年の5月20日のブログを読み返してみた。喪主なのに、弔問客に配るための、母になりすました写真入りメッセージ文を作成していた。改めて、ブログがすっかり日記化していると認識した。10年も続けていれば、膨大な文字量になっている。

 自分の人生の足跡を振り返ることのできる、貴重な記録だと思う。


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by hirune-neko | 2017-05-21 00:17 | 心の中のできごと | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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