おめでたく、身の程知らずで無謀なりけりRichard Galliano & Astor Piazzolla - Le Songe d'une nuit d'été (Ouverture) 記憶に間違いがなければ、この曲はフランスのオランピア劇場(だったかな?)で上演された、「真夏の夜の夢」のために、ピアソラが作曲した「開演時に演奏される序曲」のはずだ。フランス語ではOuverture、英語ではOvertureとなるようだ。 もしかしたら本当に、私はおめでたく、身の程知らずで無謀なのかもしれないと思っている。 日常的に英語を使わなくなってから、もうすでに20年は経過しているはずだ。どの程度錆び付いているかは、試してみないと分からない。 詳細は書けないが、ある福祉団体に提案している情報機関構想が、具体化しつつある。聞くところによると、最終決定をくだす会議には、アメリカ圏からの電話会議による参加者もあり、討議は英語で行われているという。 ・・・ちょっと待って欲しい。現在、その会議に出席している私の旧友は、唯一の日本人であり、彼にだけ通訳が付いているという。情報機関構想についてレクチャーするように言われる可能性は、決してゼロではないと思う。何の目的で情報機関を創設する必要があるのか?それは至極自然な質問だと思う。その際に・・・ 「日韓あるいは日中有事の際、両国の国防総動員法の規定により、在日の両国籍の人たちは瞬時に軍属となります。戦時国際法によれば、彼等はテロリスト、ゲリラ、便衣兵と認定され、隔離や強制送還に応じなかった場合や、投降せず、通名を使用した場合は逮捕ではなく、射殺が認められています。韓国籍の人たちは韓国兵務庁管理の収容所に入れられるようですが、受け入れを拒まれた場合は赤十字経由で北朝鮮に送還されます。」 仮に私がこのように日本語で説明したとして、通訳の人には申し訳ないけれど、ちゃんと通訳できるとは思えない。案の定、有料の翻訳ソフトを試してみたら、真意がちゃんと通じそうもない英語になってしまった。 ・外患罪集団告発→Treason group accused ・便衣兵→Ordinary clothes soldiers ・対外存立法→Foreign existence method ・国防総動員法→National Defense Mobilization Law ・戦時国際法→Law of war さて、私は一体どうすべきなのだろうか。日本人を対象とするインテリジェンス思考しか想定してなかったし、国際政治、国際法、軍事関係の英語とはまったく無縁に生きてきている。 結局はkindle洋書であれこれ探し、「National Security Intelligence」というタイトルのをダウンロード購入した。果たしてどの程度理解できるかは未だ試していない。おそらく、かなり苦戦するだろうと思う。 ところで、複数の知人から共通して推薦してもらった、村上春樹作品の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」だが、間違って解説書を買ってしまっていた。どうしても読んでみたくて探したが、電子書籍がなく紙の単行本上下巻を注文している。 そこで止めておけば良かったのだが、たまたま村上春樹の研究家でニュージーランド人の知人から、英訳本の翻訳者は、かなり名訳だと聞いたので、両方を読み比べてみたくなり、アメリカで出版されているkindle版のをダウンロード購入してしまった。英訳されたタイトルは「Hard-Boiled Wonderland and the End of the World 」である 自分の年齢、視力、筋力、体力、気力などが一切視野に入らなくなってしまう瞬間がある。目的を持てば、年齢など関係ない。視力、筋力、体力、気力などは枝葉末節の問題になってしまう。 もしかしたら私はおめでたく、身の程知らずで無謀な人間なのかもしれないという思いが頭をかすめるが、どうにもストップがかからない。 かくして毎日毎日が私にとっては新しい幕開けであり、未来への期待感を刺激するOvertureに元気づけられ、明日もまた新たな一日を迎えたい。 これら「National Security Intelligence」と「Hard-Boiled Wonderland and the End of the World 」に対し、どのように悪戦苦闘したか、あるいは歯が立たなくてギブアップしたかは、包み隠さずいずれ改めてご報告させていただきたい。
by hirune-neko
| 2017-04-30 23:33
| 現実的なお話し
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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