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昼寝ネコの雑記帳

堰が切れる予感がしている


Leo Brouwer Un Dia de Noviembre


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 もしかしたら私は、おめでたい人間なのかもしれない。何の根拠も予兆もないにも拘わらず、凍結状態が氷解し始めているような実感がある。でも、まったく希望が見いだせないと悲観し、絶望するよりは、微かであっても希望を感じ、前進できる方がいいのではないだろうか。

 日本のバブル崩壊時期を調べたら、1991年となっている。当時は、住友銀行と一行取引であり、代々の支店長の皆さんにはずいぶんお世話になった。
 当時の支店長が、日本はこれから大変な時代になると教えてくれた。一般には、バブル崩壊などという言葉がまだ聞かれなかった頃にだ。債務圧縮のため、支店長自らが当方の不動産を仲介しようとしてくれた。著名企業の経営者達に打診してくれたが、皆さんも来たるべき異変を察知していたのだろう。結局は徒労に終わった。

 バブル崩壊の少し前のことなので、1990年だったのだろう。ということは、あれから27年も経ったことになる。当時は実に多くの企業が倒産し、自殺した経営者も多かった。あの当時の大変さは、経験した当事者にしか理解できないだろうと思う。

 私自身も無傷ではなかった。アメリカと日本国内に多少の不動産を分散して所有していたのと、債権を引き受けることになった銀行の子会社の社長が、たまたま銀行時代にお世話になった支店長で、思い起こすと、とても親身に対応してくれたため、債務処理には追い風が吹いたと思う。改めて、有難く思っている。

 限られた手段をベースに、再構築という茨の道を歩み始めてから20年以上が経過したことになる。その間、果敢にアメリカやヨーロッパの学術書問屋、楽譜問屋、海外雑誌問屋を訪れて、取引口座を開設してもらった。パリ郊外に現地法人まで設立した。現在のアマゾンの真似事みたいな機能だったが、改めて稚拙で視野の狭い、思いつきの発想に飛びついたものだと、今では顔から火が出てしまう。

 赤ちゃんの名入り絵本を誕生させて、15年近くなにる。今の仕事の原形だ。たくさんの、子育てをされるご家庭に接するうちに、家族の絆、健康で安全・平和な生活について考えるようになった。本来なら効果的なマーケティング手法を研究し、全国の産婦人科クリニックに積極的にアプローチするのが普通なのだと思う。しかし、販売テクニックに頼って売り上げを伸ばす手法は選択しなかった。

 東日本大震災の悲惨な爪痕を、現地で目の当たりにしたときは、しばし茫然自失した。インテリジェンスに関心を持っていたが、被災地の光景を見て、ファミリー・インテリジェンスという発想が加速したのだと思う。それとて試行錯誤し、ようやく1年前になんとか基本形に辿り着いた。何せ、先例のない構想なので試行錯誤の連続である。

 子育て中のご家庭を支援する「みるとす」のサイト再構築と「ウィークリーみるとす」の復刊が実現したら、その時点から、全国の産婦人科クリニックに対する積極的なマーケティングを開始しようと考えている。

 医療機関に対する営業は、決して簡単ではない。それでなくても、営業が不得意な私なので、余計に歩みがのろい。しかし、「堰を切ったように」という表現があるが、なんとなく機が熟しているような気がしている。

 これまで、じっとこらえて改良を重ね、付加価値を研究し続けて来たが、氷のように冷徹で難攻不落と思われた堅固な要塞が、氷解し始めているように感じている。どこかできっかけを掴み、「堰を切ったように」採用してくれる産婦人科クリニックが増えるような予感がしている。

 なんておめでたい人間だと思われるに違いない。しかし、根拠はないものの、目に見えないところで湛えられていた水量が飽和状態になり、堰を切るような予感がある。

 ・・・・やはりおめでたいのかもしれないが、悲観的になって萎縮するよりは、遙かにいいのではないだろうか。乞うご期待・・・である。


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by hirune-neko | 2017-04-27 23:34 | 心の中のできごと | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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