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昼寝ネコの雑記帳

私にしては長い、約12時間の外出だった


Astor Piazzolla Moderato Mistico (original)


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 朝から何箇所かの場所に顔を出した。今日は珍しく、しばらくぶりに会う人たちが多かった。

 スケジュールの最後は、東京・大田区の洗足池近くの場所に行った。ここはまだ大学生だった22歳ごろから、約10年位出入りした場所だ。同窓会があるという案内をもらったので、およそ30年ぶりに顔を出した。

 30年も会っていないと、相手が名乗ってくれなければ誰だかわからない人が多い。

 ある女性が娘さんらしき人を連れて、挨拶に来た。怪訝な表情の私に向かって自己紹介してくれた。さすがに、名前を聞いたらその人のことをすぐに思い出した。当時は女子高校生だった。すっかり大人になっている娘さんを紹介してくれた。そして、自分自身が還暦を迎えたと言うのを聞いて、思わずのけぞってしまった。一瞬、計算が成り立たない。女子高校生だった女性が、いきなり目の前に現れて還暦だと言う。確かに、計算してみるとそれだけの年数が経過している。

 何人もの懐かしい人たちと、数十年ぶりに再会した。経年変化は確かにあるが、面影のある人だとすぐに名前を思い出せた。私の記憶力は、まだまだ大丈夫そうなので安心した。

 普段の日常生活では、ほとんどがパソコン相手で時間を過ごしている。今日のように、朝から12時間も連続して人に会うのは、そんなにあることではない。おかげで、すっかり神経がくたびれてしまった。

 疲れた頭で、ふと考えたことがある。

 すぐ近所を車で移動している時、ある左翼系の政党ののぼりを持った、推定70歳前後の男女5人組を目にした。どうやら、一軒一軒呼び鈴を押し、何やらアピールしようとしているようだった。

 ある特定の思想に傾倒し、画一的に行動に移す人たちは、どのような思考パターンなのだろうか。人間は誰しも、ある理論体系を正しいと確信し、しかも周囲の人たちと共有するならば、連帯感があって居心地が良いのだろうと思う。自分は正しいことをしている、という動機にも支えられているのだろう。

 教条的とか、盲信という言葉がある。客観的に自己検証することなく、異論や反論を唱える人たちに対しては、感情的に攻撃・反発したくなる。それはもちろん理解できる。

 このような思想傾向の人たちは、まだまだ多数存在すると思う。何か適切な処方箋は無いのだろうか。

 誤解と反論を恐れずに言うが、言葉自体には常に不完全さが伴う。どれだけたくさんの言葉を用い、長文で説明しようがそれで完璧とは言い難い。それは既に、はるか昔から論証されている。伝統的形式論理学で言うところの「内包」と「外延」の絶対的不一致である。

 一言で説明するならば・・・「平和」の大切さを否定する人はいないだろう。これが「平和」という言葉の「外延」という共有領域である。しかし、では「平和」環境の実現とは具体的にどのような手法を指すのか、あるいはどのようなプロセス、どのような軍事環境、どのような治安対策を想定して「平和」を唱えているのだろうか。

 この点を突き詰めて議論すると、個人や政治家あるいは政党を問わず、極端に異なったり、あるいは微妙に異なったりする。これがつまり「内包」の非共有領域である。

 人によって、理解力や判断力が異なるので、あまり厳しいことを言ってはいけないと思う。つまり、その人の持つ知識や経験、さらには判断力などによって個人差があるから、一律に期待することは難しいと思う。日本という国では、考え方や意見の多様性が認められている。したがって、どのような考えや意見を持っていても、それは許容されるべきだろう。

 しかし、それが個人的な趣味の領域の話題ならともかく、国家安全というレベルのことになると、もう少し厳格な判断力が必要になるのはいうまでもない。

 より多くの国民を味方につけ、扇動あるいは啓蒙し自分たちの影響力を拡大する。これが今日の情報戦争の根底にあるのではないだろうか。

 知識を身に付け理論的に考える。これは誰にとっても努力すべき課題だと思う。しかし個人的には、それに加えて感性や感覚、あるいは直感と呼ばれる、文字通り非論理的な能力も、同様に非常に重要な要素だと考えている。

 私たちには公開情報に丹念に目を通し、比較や検証を通じてより真実に近い実態を洞察することが期待されている。それをさせないために、様々な印象操作や世論誘導が行われている。

 つまり、自主的な判断力を持つことを阻害し、できるだけ自分たちの思う方向に誘導しようと言うのが、今日のプロパガンダの本質だと考える。

 個人のブログだと、無数にあることも理由の1つだが、大概は信念に基づいて意見を述べているので、金銭などで信念を曲げさせることは困難だ。しかし、商業主義のマスメディアの場合は、広告や協賛その他いろいろな資金源が不可欠になっている。そこが、プロパガンダ活動を必要とする当事者から見たら、隙になっている。つまりそこを巧妙に衝かれて籠絡されるのである。

 これらのごく単純な社会構造を理解すれば、いや、理解するだけでも、自分自身の判断力を高め信頼できる情報源の確保が大切である、と考えられるのではないだろうか。

 理論と知識で武装するだけでは完全ではない。感性や感覚、直感力に加え、人間力、すなわち徳性や人間性を涵養することがとても重要視される時代だと思う。そして残念ながら、誰にでも適用されるその簡単な方法がない、というのもまた事実である。

 このような、根源的な葛藤を抱え模索することが、ある意味では現代人に与えられた成長のための試練だ、といえるのではないだろうか。どれだけコンピュータの機能が高度化しても、人間の目に見えない領域を教化するには、残念ながら、自分自身と格闘しながら乗り越えるしか方法がないのだと思う。

 ・・・記事を書き終えて掲載しようと思った瞬間、「匿名希望1」さんからタイミング良く、今日の記事に関連した情報投稿が送られてきた。そのまま以下に紹介させていただくので、ぜひ参考にしていただきたい。
 いつもながら、情報提供の協力をしてくださる、匿名希望1さんには、この場を借りてお礼を申し上げる。

(転載開始)
【「匿名希望1」さんからの投稿情報】
■「クライシス・アクター」、「偽旗(作戦)」と「フェイクニュース」

これまで何度かご紹介してきた 飄(つむじ風) ブログ の最新記事に、欧米支配者層によるマンネリ化してきたワンパターンの大衆洗脳のカラクリが書かれています。
この記事がそれほど目新しい内容でもありませんが、昨今のマスメディアによる誘導報道、隠蔽、虚報が暴かれてきた状況にあっては、今までの新聞・TV頼みの世代とは異なり、ネットで世界の裏をも知ることの出来るネット民には、抵抗無く受け入れられるのではないかと思います。

クライシス アクター 検索結果

偽旗 作戦 検索結果

参考 ー マスメディアのエキストラ使い回し
(転載終了)

 どうか、さらに賢い国民になっていただき、日本を守っていただきたい。


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by hirune-neko | 2017-04-24 01:55 | インテリジェンス | Comments(0)
<< 当面は、否が応でもX-Dayが... 今日、ようやく分水嶺を越えた >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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