昼寝ネコの雑記帳

意外にも、あと十年は生き永らえたいと思い始めている

Summer of 42 - Music by Michel Legrand


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 私はこれまでに砂漠にも北極圏にも行ったことがない。したがって、蜃気楼を見たこともないしオーロラを見たこともない。当然のことながら、自分の人生の行く末や結末を見たこともない。しかし不思議なもので、淡い印象ではあるものの、既視感のように自分の人生を振り返る最後の瞬間の心情を感じることがある。

 あまり長くは生きないだろうという強迫観念と同居しながら、なんとかここまで生きてきた。人に誇れるような業績もなく、何かで表彰されたり人の注目を集めたこともない。これまでの人生を一言で表現するなら、現実と距離を置き、冷静・客観的に世の中を見てきたように思う。少し表現方法を変えれば、現実世界に存在するものの、非現実の世界で生きてきたような印象がある。

 時々、事務所に営業の電話がかかってくる。どんな内容の営業であっても、門前払いにはしない主義だ。必ず相手の説明を聞き、きちんと理解してから私自身の意見を伝えるようにしている。

 数日前、女性の声で営業の電話があった。朝日新聞の無料お試し購読を勧めるものだった。一通り相手の話を聞いた後、私はインターネットから情報を得ており新聞を購読してはいない、しかしながら朝日新聞の編集方針には受け入れ難いものがあり、まず購読することはないので、他の人に当たってほしいと伝えた。

 メールによる営業もとても多い。主としてインターネットを活用したマーケティング手法の案内だ。1日にいくつもの企業が案内メールを送ってくる。数日前に、興味を引く内容のメールが着信した。題して「コストゼロ・マーケティング」だった。

 あるお笑い芸人が絵本を出版し、2,000円で販売したそうだ。すると子供たちから、そんな高い絵本は買えないという苦情があったそうだ。そこで彼は、絵本の全ページを自分のブログで公開し、無料で閲覧できるようにしたそうだ。賛否両論でそのブログは炎上したそうだが、結果的にその絵本はアマゾンで売り上げ第1位になった、というのが冒頭の説明だ。まだ途中までで、最後までそのマーケティングの音声説明を聴いてはいない。

 どの企業でも売り上げがなければ存続できない。それは当然のことだと思う。したがって、このコストゼロ ・マーケティングというのは、最初に無料で餌をばらまくが、最終的にはしっかりと売り上げを確保できる手法なのだろうと想像している。最終的にはちゃんと売り上げが確保できる、という筋書きがなければ誰も見向きもしないマーケティング手法なのではないだろうか。

 ここまでの途中の情報ではあるが、最近漠然とイメージしていたこれからの方針と脈絡がありそうで、私にはヒントになると感じた。

 私は、自分の考えを自分の言葉で語るの自分の特長だと思っている。かなり妄想も入ってしまうが、それはそれでご愛嬌だろう。幸いに文章を書くのが好きだ。一向に苦にならない。単行本のカバーや表紙のデザインをすることはできないが、DTPソフトで1冊の単行本を印刷データまでデジタル化することは、自分でできる。

 そこで、「子育て中の家族みんなが安心・健康・安全に仲良く暮らせるためのファミリー・インテリジェンス入門」という、とても長ったらしいタイトルの単行本を出版しようとしたとする。

 原稿は全て自分で書く。監修を、大学院でインテリジェンスを教えていただいた先生にお願いするとしよう。装丁は、もうすでにオーストラリアから帰国されているであろう、Tさんに依頼したとする。監修費と装丁費の予算は確保しなければならない。しかし、原稿を全て自分が書き、DTPソフトで印刷原稿のようにデジタル化し、アマゾンのkindleブック形式で保存するならば、印刷代・製本代・用紙代・加工費・倉庫料などは一切かからない。

 しかし、Kindle本の出版と同時に、紙の単行本も出版するならば、果たしてどのような相乗効果が生まれるのだろうか。その辺はまだ読めない。このお笑い芸人の場合は、たまたま無料コンテンツの公開がマーケティング上大きな効果があった、というだけの話なのだろうか。あるいはそこに何かの工夫をすることによって電子書籍と紙書籍の相乗効果が生まれるのだろうか。それはもう少し研究してみたいと思う。

 いずれにしても漠然とではあるものの、自分で原稿を書き、デジタル化作業も自分で行い、アマゾンを通し無料のKindle版を、できるだけたくさんの方に読んでいただく、ということを真剣に考えている。

 幸いにして既にアマゾンには取引口座があるので、しっかりと仕組みを研究すれば、Kindle版での流通もそんなに高いハードルではないと思っている。

 コンテンツそのものは、まだまだ妄想領域にあるが、実際の作業はとても現実的であり射程距離内に入っている。

 みるとすのサイトが動作不良で保存できなくなり、おまけにサイトの制作ソフトが大幅に更新されてしまったため、まだバージョンアップが終わっていない。いうなれば、ブランクの期間が発生しているのだが、この時間で何度も何度も脳内で反芻することができている。その結果、少しずつではあるが到達すべき環境のイメージが、鮮明になりつつある。

 別の言葉で表現すれば、自分の人生の到達地点がようやく具体的に見えてきていることになる。最終的には仕事の第一線を離れ、海を見下ろす部屋をアトリエとして、短編作品を書く環境で暮らしたい。できるだけ健康を維持し、未知の主人公との出会いを求めて、取材旅行にも出かけたい。

 逆算するとそのためには、まだ10年程度の時間が必要だと思っている。これまでの人生で、明確で具体的な生きる目標というものを感じた記憶がない。しかし今は、この年齢になってようやく、自分の到達点がはっきり見えてきたようだ。したがって、少なくともあと10年は生きたいという 気力が湧き上がってきている。

 もちろん、人生なんていつ何が起きるか分かったものではない。病気や事故あるいは事件などで、いつ落命するか分からない。

 しかしどんな時でも命乞いをせずに、淡々と、そして執着心を持たずに、胸を張ってさらっと生きていきたいものだと思っている。


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by hirune-neko | 2017-04-04 23:17 | 心の中のできごと | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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