昼寝ネコの雑記帳

思い出は過去から流れてくる・・・当然だけど


Natalie Cole LIVE - Unforgettable

いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。

学生時代、羽田から千歳に向かう機内で雑誌を手に取った。
ダリの言葉が紹介されていた。

「思い出は音楽に結びついている。その音楽を聞くと、
当時の思い出と記憶が甦る」

なるほど、と感心したものだから、半世紀近く経った今でも
鮮明に憶えてる。
ところが、かなりの回数を聴いたであろう、この
Unforgettableだが、この曲にまつわる思い出が
ちっとも甦ってこない。
もしかして、思い出したくない出来事なので、
無意識のうちに、シャットダウンしているのかもしれない。

それはそれでいいだろうと思う。

今日も、ずっと実務的な作業に追われていた。
一段落し、こうして気軽に思い浮かんだことを文章にする。
この時間は、私にとっては精神的にとても貴重なひとときだ。
あと数ヶ月で、最初のブログ記事からちょうど10年になる。
確認したら、2007年2月9日がブログ第1号記事だった。

いつの間にか、ほぼ毎日更新することが習慣になっている。
その最大の理由は、毎日ほぼ一定の数の方が
閲覧してくださり、コメントをいただくだけでなく、
直接お送りくださるメールからも、反応が伝わってくるからだ。
読んでくれている人が存在する。
これほど大きな張り合いはない。

たとえ誰も読んでくれなくても書き続けられるだろうか。
なかなか難しいと思う。
たとえ無言の読者であったとしても、静かな息づかいを感じる。
過日の読者プレゼントの、何人かの応募者の方が、
ふと私生活の様子を伝えてくれた。
一方通行のブログからは、到底垣間見ることのできない世界だ。

今度の日曜日には、約200人近い人たちの前で話すよう
依頼が来ている。
テーマは、「人生で喜び(歓び)を見いだす」だそうだ。
何を話そうか考えていたが、ようやく話すべき内容がまとまった。

平和で満ち足りた環境にある人たちは、
必ずしもさらなる喜びを必要としないだろうと思う。
真に喜びを必要とするのは、苦難、苦痛、不安、落胆、
悲嘆、心痛、心配、失望や落胆の渦中にある人たちだろうと思う。

そのような境遇にあれば、心も重く人に対して心を閉ざし、
果たしてどのような喜びを得られるのだろうか。

私は、よく分かっていると自分では思っている。
あらゆる苦難を乗り越え、心が平安を取り戻すのが、
どれぐらい先のことかは誰にも分からない。
一枚ずつ薄紙を剥ぐように、苦難の状況から、いつかは
抜け出すことができるだろう。

そのような人たちは、他の人たちの何気ない表情に
苦難の痕跡を見いだす。
どのような言葉を投げかければいいかが、よく分かる。
かつて自分が味わった苦しみを思い起こし、
たとえ見ず知らずの人であっても手をさしのべ、
声をかけることができる。

長い人生で味わった苦難が、自分の人生でどのような意味を
持っているのかを、そのときにようやく理解できる。
途中で投げ出さず、自暴自棄にならないでよかった、
そう思えるときが必ず訪れる。
そのときに感じる平安な気持ち、達成感は
何物にも代え難いものだ。

喜びといっても、その程度のものかといわれるかもしれない。
しかし、この喜びは金銭で買うことはできない。
しかも、その人間の精神を浄化し、まるで聖人のような
気高い人格を身につけていることだろう。

人が、その生き方を変えることほど大きな奇跡はない。
あらゆる苦難は、人を強め浄化するために備えられている。
もしそのような考えを受け入れられれば、人は苦難の中にあっても
ささやかな喜びを見いだせるものだと、そう思っている。
さらには、目に見えない世界からの清冽な励ましの声が、
心の中に届くとも思っている。


いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。

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by hirune-neko | 2016-11-23 00:00 | 心の中のできごと | Comments(0)
<< 最難関の遅延案件に、やっと手をつけた 眠気が正常にやってくるようになった >>



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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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