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昼寝ネコの雑記帳

20XX年、左翼政権誕生記者会見実況中継


Clementine *** Tensai BAKABON *** ANIMENTINE


いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。


さて早いもので、明日はもうWeekly みるとすの配信日だ。
匿名希望の皆さんから、多くの投稿情報が寄せられている。
皆さんの純粋な使命感には、いつものことながら頭が下がる。
この場を借りて、心よりお礼申し上げたい。

投稿された情報の中で、アメリカの北朝鮮への先制攻撃に対し、
中国がそれを認める意思を示したという。
いやあ、驚いたのなんの。
今日は月末だったし、外出の用事も重なってしまい、
頭がクタクタなので、ギャグ・パロデイしか書けそうもない。
4月1日でもないのに、アホな作り話をしてしまうが、
笑ってお許しいただきたい。

(新総理誕生記者会見)

記者代表「総理、新政権誕生おめでとうございます」
新総理「ああ、ありがとう。これも君たちのおかげです」
記者代表「総理は、憲法遵守の平和な国作りを掲げて、右傾化した日本を方向転換  されました」
新総理「平和を愛する、大多数の国民の皆さんの民意が反映されました」
記者代表「そこで、気になる情報が流れていますので、感想を伺います」
新総理「ほう、それは何かね」
記者代表「アメリカ軍が、核開発を急ピッチに進める北朝鮮に対して危機感を抱   き、アメリカ大陸を射程内に入れる核ミサイルが実用化される前に、先制攻撃  で北朝鮮・金正恩委員長を抹殺することを検討している、というのです。しか  も、内々に中国政府に打診したところ、賛意を示したというのです。」
新総理「まあそれは、観測気球の一種であってだね、国際平和の観点からは、決し  て許されるべき軍事作戦ではないと思うがね」
記者代表「仮に米大統領が正式に、先制攻撃に対する日本側の理解と協力を求めて  きた場合、総理はどのように対応するおつもりなのでしょうか」
新総理「いやね、日本国民の民意が、平和主義・反軍国主義という固い意思でまと  まったばかりなのだから、わが国の憲法9条の精神を大切にし、したがって専  守防衛、すなわち相手から攻撃を受けるまでは、決して軍事力を行使しない   というのが、わが国の基本方針であることは揺るがないでしょうな」
記者代表「ということは、米国の方針に明確に反対意見を表明し、先制攻撃には断  固反対するというお考えでしょうか
新総理「そうそう。やはりね、相手国からの明確な侵略攻撃の意思というもの    を確認せず、断片的な状況判断でいきなり軍事力による先制攻撃というのは、  いかにも国際平和の流れにも反することだと考えておるね」

 そこに固い表情の秘書官が慌ただしく会場に現れ、新総理にメモを渡す姿が記者たちの注目を集めた。メモに目を通した新総理の表情が、明らかに困惑に変わるのが分かった。

記者代表「総理、何か非常事態なのでしょうか」
新総理「ん〜、まあなんというかね。北朝鮮国内で、ミサイル発射の動きがあると  いう情報が入ったようなんだよ。私がいったように、相手に明確な軍事侵略の  意思があることを確認し、しかもわが国が攻撃を受けたという事実があれば、  専守防衛という憲法の精神からいっても、反撃する必要があるんだがね、いき  なり先制攻撃などと騒ぐものだから、北朝鮮政府を刺激してしまった結果だと  思うね。やはり、しっかりとした対話を通して、お互いの誤解を解き、友好な  関係を築くのが政治家としての使命だと、私はそのように考えるがねぇ」
記者代表「なるほど、さすが平和憲法を前面に、反軍国主義で戦われただけのこと  はありますね」

 そこに、さらに固い表情になった秘書官が慌ただしく会場に現れ、新総理にメモを渡す姿が、再び記者たちの注目を集めた。メモに目を通した新総理が、顔をしかめるのが分かった。

記者代表「総理、何か新たな展開があったのでしょうか」
新総理「・・・、防衛省からの情報なんだが、北朝鮮が日本に向けてミサイルを発  射する兆候があったようなんだね。たった今、実際に発射されたというんだが  ね。いや、これまでも日本近海に着弾した例もあることだし、まあある種の抗  議的セレモニーなのではないかと考えているんだがね」
記者代表「しかし総理、仮にですが、もし日本の本土に着弾した場合を想定する   と、どのように対応されるおつもりですか?」
新総理「まあ、それはあり得ないと思うんだがね、仮に日本国内に着弾したとして  も、それが模擬爆弾かもしれないのに、大騒ぎしてはいかがなものかねえ。そ  れに、しかるべき外交ルートを通じて、北朝鮮側に明確な軍事開戦の意思があ  るのかどうかを確認してからだね、対応を協議するのが平和憲法の主旨に適っ  ているのではないだろうかね」

 そこに、秘書官が慌ただしく会場に現れ、新総理に耳元で何か囁いた。

記者代表「総理、どうなさいましたか」
新総理「・・・・・・」

 会場の外から、大勢の軍靴の音が響いてきた。制服姿の自衛官だった。

自衛官「総理、緊急事態が発生しました。核ミサイルと思われる飛翔物体が、霞  ヶ関周辺に着弾する公算が高くなっています。皆さん、時間の猶予がありませ  ん。大至急、堅固な建物に避難してください」

 会場内は騒然となり、記者たちは我先にと出口に殺到した。自衛官と秘書官は、総理に対しシェルターに避難して陣頭指揮を執るよう要請した。
 新総理は両脇を自衛官に抱えられ、シェルターに向かいながら大声で叫び続けた。

「なぜだ。せっかく恒久平和の日本として、画期的な第一歩を踏み出したというのに。これでは反戦運動が台無しではないか。念願の自衛隊解体、武装放棄の安心して暮らせる日本を作ろうとしていたのに、なんてこった」

・・・おあとがよろしいようで。


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by hirune-neko | 2016-10-01 01:26 | 創作への道 | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

by hirune-neko
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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