昼寝ネコの雑記帳

死後の世界への距離が縮まっているような気がする


Astor Piazzolla - Mort


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病院での検査の結果、医師から余命宣告をされた訳ではない。
確かに、ときどき名前や地名、商品名が出てこないことはある。
突然、何をしていたのかが、すっと抜けてしまうこともある。
とくに手作業をしていると、頭の中では何か考えているため、
集中力が薄れてしまうことがある。

まるで地下生活者のように、表の実世界とは無縁で、
直に人と接することも少なく、ほとんどが自分自身の世界に
埋没して、あれこれ構想を練る期間がずいぶん長かった。
いや、正確に表現するなら、かなりの距離を飛び、
いろいろな都市を訪れ、商談し契約もした。
しかし、振り返ってみれば、すべてが仮想空間での出来事のようであり、
常に現実感を伴ってはいなかった。
確かに私はそこに存在したが、私の本質はそこには存在していなかった。

ある程度の期間は、率先して営業回りをしなければならない。
しかし、それなりの事業基盤が整ったら、その時は
徐々に人に任せながら、明確に境界線を引き、
自分自身の世界に埋没しようと考えている。

決して死を望んでいる訳ではない。
さりとて、この地上での現実生活で、執着する何かが
ある訳でもない。
長い月日の裡に、我欲が徐々に薄れてしまったのを感じる。

根源的な問いかけを、自分に対してしてみた。
お前は、何のために生きているのか。
何を目標に生きているのか。

まだ寝たきり老人にはなっていないが、
かなり「座りきり老人」にはなってしまっている。
でも、重いリュックを背負い、猛暑の札幌で過ごした20時間。
トレーニングを積めば、まだまだ大丈夫だと実感した。

さて、改めて考えてみると、私は何を目標に生きているのだろうか。
資財を増大させたい訳ではないし、名声を得たいためでもない。
社会的な地位を望んでいるのでもない。
昼寝ネコといえば、世界中の誰もが知っているような
著名人になりたいとも思わない。

自分の人生観や価値観から、内なる声が聞こえることが多い。
年齢を経て、他者の言葉に出さない苦しみや痛み、葛藤を、
敏感に感じ取ることができるようになっているようだ。
投資話や事業構想を聞いたとしても、リスクだけでなく
それらの根底に、永続し得ない脆弱さが見えてしまう。

必ずしも相手が望んでいないことであっても、人間が生きる上で
大切だと思うことは、視野に入るように提示したいと考える。
単なる断片的な知識ではなく、知恵によって生命を吹き込まれる
優先度の高い知識を提供したいと思ってしまう。

私なりの識別感覚で判断するので、割と直感的に選択している。
この地上での生活から、死という儀式を経て、なだらかに
死後の世界に渡っていくことに、あまり抵抗を感じない。

ある高度までは上昇したいと思っているが、
その高度まで達した後は、運命に逆らわず、悪あがきせず、
力まずに生きていたい。

そのときに、もしまだ十分な時間を与えられていたら、
小さき者、弱き者が、いかに大切な存在あり、大きな存在であるかを、
創作の世界で主張してみたいと思っている。

ますます自分の世界に埋没することになってしまうが、
それでいいと思っている。
他者が踏み込む入口のない自分の世界からは、
膨大な量の作品まで辿り着く道筋が、縦横に用意されている。
音楽や創作、映像、美術、歴史、思想・哲学などさまざまだ。
そこには、人間が渾身の創作力で創作した、
見事な作品が無尽蔵に存在する。

しかしその前に、人々が現実社会の激変に直面し、右往左往しながら
多くを失い、心が押し潰されることのないよう、少しでも
知恵を絞って、備えの手伝いをしたいと希望している。


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by hirune-neko | 2016-09-02 23:24 | 心の中のできごと | Comments(0)
<< 突然の寒気と震えに襲われてしまった 歯が痛いときでも聴ける演奏・・・ >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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