昼寝ネコの雑記帳

ベネズエラが地球上のどの位置か、正確に答えられない


Ana Vidovic: Valses Venezolanos 2 y 3 - Antonio Lauro

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ブログ読者のcausalさんが紹介してくれた演奏がある。
ベネズエラの作曲家・アントニオ・ラウロの作曲で、
ギター演奏は、クロアチア出身のアナ・ヴィドヴィチだそうだ。

初めて向かい合う曲想で、曲名もベネズエラ・ワルツだそうだ。

演奏を耳にした瞬間、普段聴きなれているギターの音色と
どこかが違うと感じた。
そんなことより、左手がまるで機械のように正確にスピーディーに
しかも自在に動き回るのを目にし、すっかり驚いてしまった。

そういえば、私のギターの先生は今、ローマに滞在し、
ギターのマスターレッスンというのを受講している。
先生なのに、ローマまで行ってレッスンを受け、さらには
演奏会で演奏するというのだから、その行動力にすっかり
敬服している。

私自身は、今現在もあれこれ勉強したいという気落ちが強い。
あまりにもテーマがあり過ぎて、ひとつの身体と頭では到底こなせない。
なので、当然だが優先順位をつけなくてはいけない。
しかし優先順位を決定するのは、なかなか難しい。

あまりあれこれ宣言すると、後々引っ込みが付かなくなるから、
余計なことはいわずに、そっと胸の内にしまっておこうと思う。
それにしても、私は忙しい方が精神的に安定するし、
前向きに生きられる性格のようだ。

今日、ある時間帯にふと心の中に流れ込んできた思いがある。
人生の晩年に、心穏やかに過ごす自分のイメージだった。
この地上での旅路を終え、肉体を離れた状態で、
ふと雑踏を行き交う人混みの中、少し浮いた状態で佇んでいる。
通りを忙しそうに歩く人たち、一人一人に目を留め、
忙しい視野に入らない大切なことを思う。
険しい視線で何かを追い求める人に対しては、その対象が
死とともに一瞬で、意味のないものだと実感することになるよと、
伝えたい気持ちを抑える自分がいる。

昨日、いつか旅行に行けるようになったら、どこに行きたいかと、
質問された。
ずっと以前と違い、今はそれぞれの国に堆積する難題を
知るようになっている。
なので、どこの国をイメージしても、外国にはあまり
気乗りがしなくなってしまった。

現実が、まるで綺麗な包装紙でラッピングされたように、
幻想に包まれているのなら、それはそれで甘美なものかもしれない。
年齢を重ねるということは、それに連れて現実が見えてくる。
幻想や幻影という霧が晴れて、腐臭や異臭にも敏感になる。

その反面、誰がどこで何を必要としているかが見えてくる。
自分自身を吟味したときに、人の声なき声に耳を傾け、
あるいは助言し、相手の表情に生気が戻ってくるのを見るのは
何よりも嬉しい人間になりつつあるようだ。

年齢的に、いろいろな人たちの人生の終焉を目にするようになっている。
改めて、自分の人生の晩年には、何を保有し、何と訣別すれば、
平安に人生を閉じられるだろうかと、そんなことを
考えるようになっている。
何を人に提供できるだろうかと、考えるようになっている。

こうして、自分で考え、感じた内容を、自分の指を使って残せるのは、
恵まれた状態だと思える。
自分が書いた文章を誰かが読み、共感したり、場合によっては
平安を感じ、またあるときは感動を覚えてくれるような、
そんな文章なり作品を書けるようになりたいと、ぼんやり考えている。

何かに追われることなく、心穏やかに一日を終え、眠りにつけば、
不安と懸念のない朝を迎えられる日々ならば、
佳き人生だったといえるのではないだろうか。

現実の私には、まだまだやり残していることが多い。
残念ながら、まだまだ追われる部分がある。
しかし少しずつ、自分から追いかけるテーマも増えつつあるので、
それはそれで、よしとしようち思っている。

・・・何をいいたいのか、自分でもよく分かっていないようだ。


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by hirune-neko | 2016-06-04 00:17 | 心の中のできごと | Comments(0)
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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