昼寝ネコの雑記帳

原風景がシベリアのせいか、冬の旅が懐かしい


Schubert - Der Leiermann - Thomas Quasthoff / Daniel Barenboim

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息もできないような猛吹雪は、ほんの数度しか体験していない。
シベリアには行ったことがないのに、自分の原風景のように感じる。
かなり以前だが、「ひまわり」という映画を観た。
確か、シベリアのシーンがあったと思う。
政治体制や経済情勢などを度外視した彼方に、ロシアという国が
不思議なことに、懐かしさを伴って存在する。
ただの一度も行ったことはない。

ブライアン・フリーマントル原作のスパイ小説がある。
英国MI6の老スパイである、チャーリー・マッフィンが主人公だ。
何作ものシリーズがあるが、その一作に「亡命者はモスクワを目指す」
というタイトルの作品がある。
原題は「Charlie Muffin Russian Rose」で、作品中で、なんと
チャーリー・マフィンはロシア人女性との間に、女の子を作る。
もうすっかりストーリーは忘れたが、全部で10数作のうち、
東京に現れた作品もある。

これまで、とうとう北欧にもブエノス・アイレスにも行かないままだ。
モスクワの空気も吸ってみたいなと、ふと思い浮かんでいる。
20代後半から30代にかけて、主としてアメリカとヨーロッパに飛び、
ずっと単独行動だったが、全然苦にならず、かえって束縛から逃れた
自由さを満喫していたように思う。

これからの人生で、果たしてまた、海外を訪れる機会があるのだろうか。
仕事ではもう、あり得ないような気がする。
創作のための取材旅行ができるような環境になったら、
数十年前とは違って、もっと登場人物のプロフィールが
豊かに思い浮かぶのではないだろうか。

発達障害気味なのかもしれないが、現実社会に対しては
あまり執着も愛着も感じなくなっている。
どちらかというと、仮想世界で好き勝手なストーリーに浸りきり、
居心地のいい思いをすることが多い。

でも、さすがにこの年齢になってみて、少しぐらいは
世の中の役に立とうかなと思い始めているのは事実だ。
それも、やはり発達障害気味の特性を活かし、妄想・想像をふくらませ、
クリエイティブな構想を実現したいと、漠然とではあるが決心している。

時間と体力の限界を痛感しているが、一緒に伴走してくれる
奇特な方に助力をお願いし、なんとか形が見えるようにしたい。

社会が、あまり騒然とする前に、具体化すればいいなと希望している。

神経もすり減ってはいるが、久しぶりに聴いた「冬の旅」で、
ほっとすることができた。


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by hirune-neko | 2016-04-14 23:43 | 心の中のできごと | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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