昼寝ネコの雑記帳

1970年前後の空虚感からは抜け出せそうもない


"WOE" - Astor Piazzolla

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大学に入学したのは1969年。
翌年の70年安保闘争という、あの時代のピークに向けて、
次々と現実を突きつけられ、急速に孤立感を深めていった。

徒党を組んだとしか思えなかった、ある種の政治運動には
強い違和感を感じるだけで、とうとうなんの誘いにも
乗ることがないまま、学生生活を終えた。

高校生からジャズに浸りきり、感覚だけが肥大化してしまった
バランスの悪い状態のまま、大学生になってしまった。

突きつけられたのは、感覚や感性が入り込む余地のない、
空論のぶつかり合いの選択肢だった。
周りの風潮はどうであれ、ぎりぎりの所で自分らしい選択は
できたのではないだろうかと思っている。

あの頃から、どこにも根を下ろせない、無国籍な自分を自覚している。
集団に属せず、あるいは集団に帰属してもなお、全面的な確信を拒否し、
視点はずっと空間に浮遊しているような感じだ。

いつ頃から変化し出したのか、明確なきっかけは思い出せない。
ただ思い当たるのは、既成概念に対してうさん臭さを感じる嗅覚、
無常感、虚無感、そして社会からの排斥感だろうか。
それらが長期間にわたり渾然一体化するうちに、何かの変化が起きたようだ。

現実に対する強い拒絶感が、もう視野にはこれ以上否定するものが
ないほどに、破壊し尽くした。
その一方で、全身の細胞が知らないうちに徐々に反転していたようだ。

結局、否定できず視野の外に追いやることができないものが残った。
否定という破壊行動の最後に残った、否定し得ないものは、
なんのことはない。

貪欲な人たちの視野には入らない、小さな人。
誰にも保護されない、弱り果てた人。
ポケットを探っても、希望を買うだけのお金がない人。
涙が枯渇してしまい、これ以上悲嘆の涙を流せない人。
重荷に耐えかねて大地に横たわり、天を仰ぐ人。
数え上げればキリがないほど、軽んじられる人がいる。

しかし、そのような人たちの存在に、最も大きな価値を見出す
世界があることを知る人は、そんなに多くはない。

失った記憶はいつか再生される。
耳では聞こえず、目では決して見ることのできない、
心の奥深くに閉ざされていた、自分自身の価値が
覚醒される瞬間が近づいている。

書きながら、難解な迷路に入り込んでいくのが分かるが、
それは言葉を目で追うからであり、感覚を研ぎ澄ますなら、
時の流れが加速しているのを感じることができる。
世界という大きな流れが、巨大な滝つぼに向かって、
音もなく、われわれを運んでいるのを感じ取ることができる。

今日2月22日が「ネコの日」だなんて、ちっとも知らなかった。
夜、ギターのレッスンに伺ったが、私の顔を見るなり、
先生が教えてくれた。222・・・ニャンニャンニャン?
さっぱり意味不明だが、そういえば気のせいか
自分のネコ指数が少し上がったように感じている。


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by hirune-neko | 2016-02-22 23:55 | 心の中のできごと | Comments(10)
Commented by きいろ香 at 2016-02-23 18:52 x
こんばんは。
昼寝ネコ様は、学生運動真っ盛りの時に大学生だったんですね。
学生運動に興味がない学生にとっては、大変な時代だったんじゃないかと想像します。
勉学に勤しみたいと思っていた学生も大勢いたでしょうにと、その時代の話を聞くといつもそちらの側に同情してしまいます。

ところで、ギターをお弾きになるんですね。
私は以前からずっと「あの日からサウダージ」という曲のギターバージョンを探しているのですが、なかなか無いものです。
カバーしている歌手も少ないようで、ナラ・レオンが歌っているものくらいしかこれといって無いんですよね。
「ユッサ・えりとのブログ」のブログ主であるユッサ・えりとさんが、『ギターで弾いてみよう』というカテゴリーで、ご自分でお弾きになってアップされているギターバージョンをやっと見つけて、それをダウンロードして聴いています。
私にとって、暑い夏には欠かせない曲になっています。
昼寝ネコ様も、演奏してアップして頂ければ、ギターバージョンが増えて私はうれしい(*^_^*)

2月22日はネコの日、と今年のメディアでは宣伝のように言われていましたね。
「2月22日は竹島の日」という事実を、必死で覆い隠そうとしているかのごとく映ったのは私だけではないはずです。
Commented by 日本晴れ at 2016-02-23 19:51 x
お疲れ様です。

>徒党を組んだとしか思えなかった、ある種の政治運動には
強い違和感を感じるだけで、とうとうなんの誘いにも
乗ることがないまま、学生生活を終えた。

僕も、またおそらく「昼寝ネコ」ブログの読者の多くも、徒党を組んだり、つるんだりするのが苦手なのだと思います。 僕自身、当時の70年安保なるものを体験していないので、現在の某政党がバックについている大学生・高校生のデモごっこと70年安保の学生さん達との比較も出来ず、何となく昔のほうがいくらかマシだったのかなあ、程度の印象しか無かったのですが、お師匠みたいに当時の学生運動にも違和感を感じていた方がいらっしゃったということを知り、なんだかホッとしています。

>突きつけられたのは、感覚や感性が入り込む余地のない、
空論のぶつかり合いの選択肢だった。

当時の学生運動の実情が、クールな視線から捉えられているところにリアリティを感じます。 情景が浮かんでくるようです。

>いつ頃から変化し出したのか、明確なきっかけは思い出せない。
ただ思い当たるのは、既成概念に対してうさん臭さを感じる嗅覚、
無常感、虚無感、そして社会からの排斥感だろうか。
それらが長期間にわたり渾然一体化するうちに、何かの変化が起きた
ようだ。

読者の皆さんがお師匠に共感する核心のようなところかと思います。
既成概念に対して、人を大きく分けると、それをそのまま受け入れる(鵜呑みにしてしまう) 人と、それに対して違和感を持てる人、に分かれるんだろうと思います。 前者と後者、果たしてどちらが幸せなのかは微妙なところかと感じます。 後者の場合は確かに無常感や虚無感が不可避となるのでしょうが、そこから突き抜けられるかどうかで変わってくるのでしょうね。
特にこのインターネットの時代において、‘徒党を組んだりつるんだり’というのではなく、意識や感性に共鳴して個々が‘繋がる’ 方向に進んでいるような感を受けます。 ここ最近、一昔前とは違って、少なくともネット上では、否定〜無関心を更に否定し、肯定的な姿勢に転じるような何かを感じます。 新しい時代の流れなのか、昔から存在するものが復活しようとしているのか、それは定かではありませんが...
Commented by hirune-neko at 2016-02-23 21:58
きいろ香さん

こんばんは。
そうなんですよ。70年安保の前年の、東大安田闘争で東大入試がなかった年に、大学に入学しました。なので東大生ではありません。
学生寮に住んでいましたので、色んな人がいて、
色んなことがありましたね。

「あの日からサウダージ」をナラ・レオンの歌で聴いています。
この曲は初めて聴きましたが、いい声ですね。
ギターをお弾きになるんですか?ボサノヴァを?
ギターソロの楽譜は、この曲の感じだと、難しいかもしれませんね。
下記のサイトのは、ギター伴奏のコードだけなんでしょうか?

http://www.gakufu.ne.jp/detail/view.php?id=58754

http://gakufu.me/song/42667/

20代の頃は、ボサノヴァのギター伴奏と、ジャズギターの真似を
していました。今、発表会まで時間がないのに、
ピアソラのオブリヴィオンの最初の2段までしか進んでいないんです。
今年は無理かもしれません。ボサノヴァはそのうち、弾き語りで
デビューしたいですね。eu sei que vou te amarが目下の目標です。

そうでしたか、竹島の日だったんですね。うかつでした。
確かに目をそらせるという魂胆があるかもしれませんね。
Commented by hirune-neko at 2016-02-23 22:12
日本晴れさん

当時はどこかのセクトに所属しているのが普通でした。
でないと、ノンポリとか問題意識がないとか、いろいろいわれました。
先輩から電話があり、忘れた本を大学まで持って来てくれといわれ、
教室行くと、今からゲバる(セクト同士のぶつかり合い)から
お前も付き合えといわれ、黙って席を立ちました。そんな時代でした。

インターネットの機能を媒介に、共有・共感できると思う人たちが
自然発生的に集まってくるという指摘は、なかなか鋭いと思います。
私もその通りだと思います。

私はただ単に、ボヤキ言葉を地面に掘った穴に埋めるのではなく、
ブログで表現しているだけです。ランキングの順位を上げたいので
受け狙いの記事を考えるとかではなく、感じたままを書いています。
そこに閲覧しに来てくださる方が存在するというのは、
正直いって意外なことでした。

もう少し建設的な方向に、「善良で感性を持つ人たち」が
知恵や情報を持ち寄れる場があるのは、いいことなのかもしれないなと、
日本晴れさんの文章を読みながら、思い巡らしていました。
もしかしたら、新しい場を作ることになるかもしれません。
日本晴れさんのおかげで、見えていなかった部分が、
少し顔を出してきているような気がします。
別に金銭的に大きなリスクを負う訳でもありませんので、
どの程度の反応があるか、皆目分かりませんが、
トライしてみるべきだという思いが強くなったら、行動に移します。

いつも貴重なお時間をくださり、有難うございました。
とても励まさされています。
Commented by 祐助 at 2016-02-23 22:23 x
昼寝ネコ先輩こんばんは。

70年安保闘争世代の先輩達にどういう事だったのか、聞いた事が有るんですよ。知らなかったので軽い気持ちで。
当時は赤い共産勢力の活動が活発で、ベトナムの反戦活動とか色々有って一口では説明できないカオス状態だったって言ってました。

別の機会に読んだ村上春樹の「ノルウェイの森」の中の舞台と重なりますね。「私のことを覚えていてほしいの」と言って去ってしまった直子を思わずにはいられませんでした。

ネコの日おめでとうございます♫
Commented by hirune-neko at 2016-02-23 23:17
祐助さん

こんばんは。
今にして思えば、70年安保の時期は私たちの世代にとって、
ある意味で特別の節目でしたね。
左翼活動に走る人は確かに多かったです。
私のように、実社会に入っていくことができなかった人間もいます。
共産党や民生は正義の味方、という風潮はありましたね。
でも、インターネットの普及で、昔とは比べものにならないほど、
情報への到達が容易になりました。

知人がニュージーランド人で、村上春樹の研究科なんです。
日本語は漢字もバンバン読みますし、春樹ファンなんですよ。
私は、ん十年前にノルウェイの森の2巻を購入しj、
とうとう積ん読のままで読む機会がありませんでした。
私の出版のきっかけを作ってくれた方が、私の文体が
村上春樹に似ているといっていましたので、
であれば、いつかはノーベル文学賞候補になるかもしれませんね。(笑)
Commented by きいろ香 at 2016-02-23 23:55 x
昼寝ネコ様
いぇいぇ、とんでもない事です。
私は楽器はからきしでして(^_^;)
残念ながら、もっぱら聴く専門です。
なので、楽器が出来る方というのは憧れの存在であります。
発表会の演目がオブリヴィオンですか、それはまた難しそうな…
ギターのオブリヴィオンは聴いた事がないかもしれません。
バイオリンの泣きのオブリヴィオンは泣けました(T . T)

確かに、「あの日からサウダージ」をソロで弾くというのは難しいのかもしれないと、昼寝ネコ様のコメントを読み、改めて思いました。
前出のユッサ・えりと氏も、ギター2本で一人で多重録音したのだそうです。
下記サイトに音源がありますので、おヒマな時にでもドウゾ。

s.webry.info/sp/1868elite.at.webry.info/200810/article_2.html

「eu sei que vou te amar」の弾き語りですか〜、羨ましい限りです。
是非挑戦して下さい。
ジョビンも夏の友ですね(o^^o)
ジョビンだけでなく、ボサノヴァは私にとって、熱帯夜には欠かせないBGMになってます。といっても、そんなに詳しくはないのですが(⌒-⌒; )

現在の夜のBGMは、もっぱら朝崎郁恵さんの「おぼくり〜ええうみ」です。
奄美の島唄で、歌詞が全くわからないのですが、なぜか沁みます。

https://m.youtube.com/watch?v=bEQtkLNTmRs
Commented by hirune-neko at 2016-02-24 00:36
きいろ香さん

あらら、せっかく教えていただいたのに、音源を見つけられませんでした。
今、「おぼくり〜ええうみ」を訊いています。
独特の節回しですね。

ボサノヴァがお好きなんですね。私も好きなんですよ。
神経が緊張しすぎたときなんか、ゆったり聴けていいですね。

今からでもギターを習われてはいかがですか?
歌う方でも、ボサノヴァにチャレンジしてください。

いつも声をかけてくださり、有難うございます。
今日のブログで「eu sei que vou te amar」を紹介しました。
Commented by きいろ香 at 2016-02-24 18:19 x
昼寝ネコ様
あれ、表示されませんでしたか、残念。
PCからですと、文章のすぐ下にプレーヤーが表示されますので、プレイボタンで試聴出来ます。横にある「DOWNLOAD」ボタンを右クリックでダウンロード出来ます。
スマホからですと、スマホ画面ではプレーヤーが表示されないようですので、ページの一番下の「PC版に切替」ボタンでPC版の画面にすると、「DOWNLOAD」ボタンが現れます。
そこをタップするだけで試聴画面になりますので、時間のある時にでも試してみてはいかがでしょうか。

島唄は独特ですよね。
実はこの「おぼくり~ええうみ」は、「パンドラの憂鬱」という海外の反応サイトで見つけた掘り出し物なんです。
アニメの挿入歌で使用されたらしく、その影響で海外の人にも評判になったようですね。
「Sad Japanese Song」という紹介のされ方でした。
ですが、歌詞の意訳を調べてみると、どうやら悲しい歌ではないようです。
「新しい土地に新しい家を建てることを喜ぶ歌」と、
「祭りのある八月が近づいてくるが、着ていく着物がありません、私は山で採ってきたカズラを身にまとい、一つしかない着物は子供や愛する人に着せてあげたい、十五夜に月が明るく照らしているが、愛しい人が忍んで来たときには雲に隠れて下さいね」
という素朴でロマンチックな内容でした。
この島唄の歌詞に使われている言葉は、今では現地でも使われていない言葉で、意味がわかる人はほとんどいないそうです。
奄美の方言は、古代の日本語に一番近いんだとか。

ボサノヴァはもともと好きなのですが、今はひたすら「涼」をとるためだけに聴いています。
聴いていると、気分がゆったり落ち着きますね。
というわけなので、歌うなんぞめっそうもないw
せいぜい鼻歌で、メロディに合わせてフンフン言ってるくらいなものです。
そもそも言葉もわかりませんしね(⌒-⌒; )
Commented by hirune-neko at 2016-02-24 22:22
きいろ香さん

ご説明を有難うございました。
再度、見に行ったのですがプレイボタンが表示されず、
ダウンロードボタンも見当たりませんでした。おかしいですね。
まあ、仕方がありません。

「おぼくり~ええうみ」の曲想だけでいうと、確かに
悲しみを湛えていると感じられても自然でしょうね。
歌詞の意味など、ぜんぜん理解できませんでしたが、
翻訳していただいたので、今度は分かりました。
有難うございます。

私もボサノヴァは好きですね。
自分でギター伴奏を弾きながら、ボソボソと人前で
演奏できるようになるといいなと思っています。

有難うございました。
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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