昼寝ネコの雑記帳

訪問者はBill Evansがお好きだそうだ


Bill Evans - I Will Say Goodbye

いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。


最近、ブログ「余命三年時事日記」で私の記事が、
人騒がせな内容だということで紹介され、それがきっかけで、
「余命から来ました」という方々が、閲覧してくれたり、
コメントを残してくれたりしてくれるので、とても励みになっている。

そんな中で、「日本晴れ」という爽やかな名前の方が、
Bill Evansが好きだと書いていらっしゃったので、
1曲プレゼントをさせていただく。

どの曲にしようかと、さんざん迷ったのだが、この
I will say goodbyeにした。

初めて聴いたのは、かれこれ30数年前。
なかなか大人になり切れなくて、悶々としていた時期だった。
この演奏を耳にすると、今でも当時のほろ苦い思い出が甦る。

作曲はミシェル・ルグランだと記憶している。

当時からの約30数年の人生を振り返ると、いろいろ学んだと思う。

試行錯誤をしない人間は存在しない。
試行錯誤の過程で、失敗しない人間も存在しない。
過ちを犯さない人間も存在しない。
失敗や過ちは、その都度が人生の分岐点だと、改めて思う。
同様に、苦難や挫折や試練も、その人間にとっては大きな分岐点だ。

行く手を塞がれたとき、人は自暴自棄になることもできるし、
何かに逃避してしまうこともできる。
それはあくまでも、その人個人に任されているからだ。

あたかも、古代の航海士が、
遠い北極星を目印に航海を続けたように、
心の中の目に見えない北極星に導かれ、苦難の人生を歩み続ける人は、
やがていつか振り返ったときに、自分自身が成長したこと、
人間性が深まったこと、人に対して寛容になり慈悲深くなったことを
実感するに違いない。

人生で最も難しいことは、人を許すことだと思う。
とくに、自分を憎悪し敵対する人間に対して、あるいは
自分や自分の家族、友人に危害を加える人に対して、
相手を受け容れ、許すということは、おそらく最も難しいことだろう。

挫折、失敗、過ち、試練、焦り、苦渋・・・そんないばらの道を、
黙々と、心の中の北極星を頼りに歩み続けた人には、
もしかして理解の及ぶ心象風景なのかもしれない。

ひたすら明日に向かって歩き続け、
昨日までの旧い自分には、心を込めて別れを告げる。

人生は決して平坦で単調ではないが、
ひとつだけ確信を持っていえることがある。
空を見上げれば、北極星は誰の目にも映る。
見ようとしない人の視界には入らないが、
誰もが北極星を目指して歩き続けられるよう、
心の中には人を常に正しい方向に導く道標が
生まれながらに与えられている。

もし自分を受け容れられないときがあっても、
昨日までの旧い自分には、心を込めて別れを告げることだ。

I will say goodbye。


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by hirune-neko | 2016-01-28 22:27 | 心の中のできごと | Comments(5)
Commented by 日本晴れ at 2016-01-29 00:04 x
こんばんは。 お疲れ様です。

今日のブログ記事を拝読し、驚きやら、嬉しさやら、何重もの喜びで胸がいっぱいです。 ‘ゲス’な喩えで恐縮ですが、お気に入りのDJに自分の名前を読み上げてもらった上に、プレゼントとしてかけてもらった曲が自分の大好きな曲だった、というような感じです。

昼寝ネコ師匠は、冗談抜きで霊能者だと確信しました。
奇遇程度では、僕のビル・エバンスで一番のお気に入りのアルバムのタイトル曲、それもお気に入りのテイク(take 2) をかけてくださるなんて、まずありえませんもの!
そして、今週に入っての自分の「おやすみBGMアルバム」に復活したばかりのタイミングで!(先週までは Keith Jarrett の ‘Meloday at NIght’ でした)

ジャズ・ピアノものも含めて、個人的にバラッドが好きなのですが、昼寝ネコ師匠の仰るように、「ほろ苦さ」という妙味に同感です。この感情は、本来ならば師匠のようにタフだけど豊かな人生経験を積み重ねられた、余裕あるオトコの専売特許なのでしょう。 僕のような若輩者は、こういう素敵な人生の先輩の味わいあるお言葉やキャリア豊かな演奏者の名演を目、耳にし、「ほろ苦さ」の擬似体験をしているだけなのかもしれませんが、力強い励ましの言葉溢れた師匠の文章に、有難い「教え」を頂けることが、ただただ嬉しいばかりです。 特に今日のブログは僕自身の人生の「北極星」にさせて頂きたく、そして I will say goodbye の深い意味のご解説に心洗われました。 感謝感激です。

まだ単に 苦い だけの自分ですが、いつか昼寝ネコ先輩のように、ふと過去の時の重なりを振り返った時、「ほろ苦さ」を感じられるように精進したいと思います。
Commented by 今日は。 at 2016-01-29 11:33 x
霊能でどんぴしゃりですのね・・・黙って座れば・・・一読ですね。

古代イスラエルと日本の関係を時々読みます…遺伝子の共通性もあると言いますね。縄文時代に日本から世界に散らばったと言う説に関心あります。バビロニアのあたりにも高度な文明があった。シッチンの説にも興味があります。

それではまた・・・。
Commented by 薔薇姫s at 2016-01-29 12:57 x
HNの欄に今日はと挨拶を入れてました・・・きゃ~病院に行こう
Commented by hirune-neko at 2016-01-29 16:10
日本晴れさん

今日は月末で朝から振込作業に追われ、やっとひと息です。

そうですか、I will say goobyeがお気に入りだったんですね。
数曲入れ替えて、最終的にこの曲を選びました。
おっしゃるように、Take 1と2がありますけど、そんなことまでは、
普通の人は知らないと思いますので、日本晴れさんはコアなファンですね。
Bill Evansが好きな方がいてくださり、嬉しく思います。

今日のコメントを読ませていただき、考え込んでいます。
やはり私は本当は、霊能者なのではないでしょうか。
古代イスラエルから忽然と目覚めた、市井の預言者・・・だったりして。
それはまあ冗談ですが、旧約聖書はかなりの回数を読んでいますので、
興味をもっている世界です。

いつもコメントを有難うございます。
Commented by hirune-neko at 2016-01-29 16:14
薔薇姫sさん

一瞬、あれっと思いました。
でも文章の感じから薔薇姫sさんだろうと思い、念のために
IPアドレスを確認したら、やはり一致していました。

イスラエルという言葉は、ユダヤという印象と同時に、
アブラハム・イサク・ヤコブの神の選民である、という側面もあり、
さらには失われた士族が、末の日に集合するという表現もありますので、
日本・ユダヤ同祖の指摘も含め、私にとっては興味の尽きないテーマです。

いつもお越しくださり、有難うございます。
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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