昼寝ネコの雑記帳

ようやく復調の兆しがあり、ほっとしている


Astor Piazzolla - Introducción al Angel (Gidon Kremer)

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これまでの人生で、食欲が失せたことは記憶にない。
一度だけ何年も前に、足の靴擦れの傷に気づかず、そこから
細菌が侵入して発熱し、さすがに観念して病院に行ったことがある。
血液検査の結果、胆嚢炎という診断で即入院だった。
結局は1週間ほど病院に滞在しただろうか。

ベッドに横になったきりで、洗面もトイレも面倒になった。
食欲などまったく失せてしまった。
ただひたすらじっと横になっていた。
何を考えるでもなく、ただそこに生きているだけの存在だった。

人にもよるのだろうが、生きる気力もなく、これといった希望もなく、
さりとて死に直面しているような恐怖感と緊張感もない・・・
そんな空白の心象風景でも、苦痛を感じずに生きていられた。

確かに、人間には生きる上で希望や達成感、あるいは誰かに
必要とされているという充実感は必要だろうと思う。
金銭欲、虚栄心、名誉欲、名声、利己的な思いは、ときとして
判断力を狂わせ、誤った方向に進んでしまう危険性が増す。

私には金銭欲はないだろうか。
仕事や生活に必要なものは購入したいし、何よりも学びたい分野の
書籍は側に置いておきたい。
特殊警棒の製造元にはこだわったが、洋服のメーカーはどこでもいい。

私には虚栄心はないのだろうか。
ふと考えてみたが、虚栄心の意味をよく説明できそうもない。
なのでおそらく、皆無ではないものの虚栄心はないのではないだろうか。

名誉欲はどうだろうか。
ときどき冗談75%で、いずれはノーベル文学賞候補作家に、
なんていうことはあるが、結局のところ自分の書いた作品を読んで、
感動してくれる人が一人でもいてくれれば、とても嬉しい。
しかし、なんとか文学賞作家などとマスコミに取り上げられ、
人前で話をするのが大の苦手だし、街を歩いていて人に注目されるのは
非常に困惑する。なので、名誉欲もない方ではないだろうか。

名声に関しては、正当に評価できる能力のある人たちが、
正当に評価し、それが肯定的なものであれば素直に嬉しいと思う。
別に肩書も賞状も何も要らない。賞金ならもらっておく。
邪魔にならないからだ。

利己的な思いに関していえば、単に無精な人間なので、
台所に行くのが面倒だから、代わりに取ってきてくれとか、
そんな他愛のない程度の利己心は存分に持っていると思う。
逆に、苦難の渦中にある知人を、見て見ないふりをして
放置することはできない性格だと思う。
相手の痛みを、普通よりは理解できるのではないだろうか。
もし自分自身が、過去に何も失敗がなく、挫折経験をせず、
すべて順風満帆な人生を歩んできていたら、人の痛みに対しては
かなり鈍感な人間になっていただろうと思う。

過日の余命ブログ騒動で、多くの余名読者の皆さんが訪問してくれた。
こんな私が書いた記事でも興味を持ってくれる方が出現した。
なんと2007年2月の最初の記事から、すべてを読み返しているという。
今日のコメントを読むと、とうとう最新記事まで到達されたらしい。
文体からして、どうやら昼寝ネコ一族の血統の方なのではないかと
想像している。

偶然の出会いだが、自分の文章に共感し、感動してくれる人と
知り合いになれたことを、嬉しく思っている。


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by hirune-neko | 2016-01-04 23:40 | 心の中のできごと | Comments(4)
Commented by 薔薇姫s at 2016-01-05 01:12 x
ご快復おめでとうございます。

今日の記事は昼寝ネコ一族のアタクシのことが・・・キャ~と思いながら恐縮いたしました。
人生60年・・・イエイエ65年歩いてきますと山あり谷あり野もあり花もあり色々ございますが、いつも前向きに進みたいものです。アタクシは昼寝ネコ様のように長時間仕事に没頭できません。怠け者だなって思います。ウトウト昼寝大好きです(寝すぎると夜は眼がらんらんで困りますが ・・・それでもこの長寿社会、まだこれからもうひと仕事とできると思ってます。(妄想モリモリです。するかしないかはさておいて  今年は感動の物語や「王妃エステルのよだれかけ」のようなものを読めるかなって期待しております。  
Commented by hirune-neko at 2016-01-05 17:59
薔薇姫sさん
快復といっても、少し食欲が出てきた程度で、夜通し咳が出ています。
朝は無理に起きず、起きたくなるまで寝ています。

いつも前向きはいい心がけですね。同感です。

私も創作短編を書きたいんですが、仕事に追われてばかりいると、
脳内に現れた主人公に気づかないことが多いんです。
まあ、当面は仕事優先で仕方がないですね。

何か思い浮かんだら、書き留めるようにします。
いつもお読みくださり、有難うございます。
Commented by 薔薇姫s at 2016-01-05 21:45 x
そうでしたの…でも少しは症状が軽くなられたのですね。
ハードな日々でしたからお疲れがこんな形で出られたのでしょうね。安静にして休養を取ればまたお元気になられます。
充分ご休養をお取りください。

お元気になられましたらきっといい構想の物語が閃くことでしょう。

今日知り合いにピアソラのことを聴きましたら、知っているって返事でしたわ。(歌のレッスンに一緒通ってる方なのです)アタクシは何も知りません。
ではごゆっくりお休みなさいませ。



Commented by hirune-neko at 2016-01-05 23:32
薔薇姫sさん

徐々に快復基調ですから、時間の問題だと思います。

作品はあるときに、ふっとイメージが湧きます。
そうなると、イメージを文章にするだけですので、
案外書きやすいものです。
最初から何か書こうとウンウン唸っても、何も出てこないと無理ですね。
ピアソラの作品を聴いていて思い浮かぶことが多いんですよ。

「ピアソラ音の出る図書館」を、一度訪問してみてください。
http://www.piazzolla-library.com/
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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