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昼寝ネコの雑記帳

久しぶりにジェイソン・ボーンと対面した


Reflections in D • Bill Evans

いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。


年内製作完了予定の小冊子があったが、印刷会社が年末休業で
年明けになることが分かった。今日中に製作データを仕上げようと
思っていたが、正月明けでも同じことになってしまう。
なので頭休めに、集中力を要する難解な映画を観ることにした。

8年前の冬、母の手術入院で半年ほど札幌に滞在した。
緊急事態ではなかったので、小樽の運河を見に行ったり、
石狩浜へ日本海を見に行ったりした。

ある日、近所の方からジェイソン・ボーンシリーズの第一作目の
ボーン・アイデンティティという、マット・デイモン主演の
作品を薦められ、映画館に観に行った。
その後、第二作目も観たが、どうやら第三作目があるようで、
おまけに無料のアマゾン・プライムビデオだったので、
その、ボーン・アルティメイタムという作品を観た。

冒頭から台詞の中に、エシュロンとかNSA(国家安全保障局)などの
いわゆる大規模通信傍受システムの名前が飛び交う。
改めて調べてみたらエシュロンの語源は、フランス語で
「梯子(はしご)」を意味する、échelon(エシュロン)だそうだ。

ずっと謎に思っていたことがあった。
旧約聖書に「エシュルン」という言葉が、ほんの数カ所に出てくる。
NSAが運営するエシュロンと似た語感なので、何か関係があるのかと
思っていたのだが、調べることをしなかった。

旧約聖書に出てくる「エシュルン」は、辞書によると、
イスラエルの別名であり、主に忠実な者という意味があるそうだ。
旧約時代、ヤコブはその名をイスラエルと呼ばれるようになった。
そのヤコブが、夢の中で天に届く「梯子」を天使が
上り下りしているのを見たという表記がある。

そのヤコブと同義語のイスラエル、イスラエルの別名がエシュルン、
さらにはNSAのエシュロンの語源が、フランス語の「梯子」を意味する、
エシュロン・・・疑問が氷解したような気がしている。
イスラエルの影が、ここにもあるのかと思ってしまった。

もう年数が経っている映画なので、多少ネタバレになってもいいだろう。

マット・デイモン扮するジェイソン・ボーンは
CIA長官が違法な「人間を殺人マシーンに改造」する研究所を設立し、
ジェイソン・ボーンはそこで記憶を消され、殺人マシーンに変身する。

ストーリー展開を説明すると長くなるので省略するが、
ある意味でCIAのリアルな実態を垣間見ることができた。
NSC(国家安全保障会議)の中の一機関であるCIAは、
海外工作担当機関であり、種々の諜報活動も暗殺活動も
行っている、と授業では教わったのだが、こうして
映像でリアルに観ていると、まさに疑似体験したような気になる。

実際に、大規模通信傍受がどのように行われているのか、
とても興味深いシーンの連続だった。

8年前のマット・デイモンは、どことなくひ弱な印象だったが、
人間殺人マシーンを、それらしく好演できるほど逞しさが増し、
役作りの完成度が高かった。

数日前の「余命三年時事日記」騒動により、予期せぬ形で
昼寝ネコの名前が、一瞬にして1万数千人の人たちの目に触れた。
ここまで急激な拡大があると善意の人も悪意の人も、いろいろになる。
相変わらず、静かな余生を送りたいと考えているので、
Facebookの利用方法を見直し、文通にしようかと検討している。
伝書鳩もいいいかもしれない。


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by hirune-neko | 2015-12-26 22:59 | 音楽・映画・本の世界 | Comments(5)
Commented by 薔薇姫s at 2015-12-27 12:28 x
おはようございます。

今日は底冷えに近い寒さです…深々と冷えてます。

現在2008年5月6月に到達しました。

昼寝ネコ様にとっては楽しいと言う評価は存外かもしれませんが、アタクシの評価やはり楽しいに変わりありません。これはアタクシサイドのことですから。
多方面にわたり知らないことも沢山ありますが(特に芸術方面や映画)何だか共通するものが多々ありまして・・・ふんふん状態に・・・。
うまく書けませんが・・・頷くフンフン状態です。
人づきあいが悪いそうですが…周囲にはかなり気配りなったていらっしゃる(文面より  
少し感想を交えながらお手紙しました。
余命本が手元に届きましたが、こちらのブログの方が忙しく…余命本は既に読んでおりますので友人知人へ知らせるには内容を知りたくて(だから後回しになっております)

長谷川平蔵ほかその他のシリーズは15年前に毎晩読み続けました。
江戸時代は興味のある時代です。藤沢修平は心のひだを掘り下げる作家なのかと思います。(読んでませんが

前世の話や過去世からの猫一族の話も面白いと思いましたわ。
前世や過去世を信じるアタクシにとりましては興味深く・・・。。。。。
(自分の過去世をみておりまっすので)
発想豊かな昼寝ネコ様に感服しております。

Commented by 薔薇姫s at 2015-12-27 12:36 x
そうそう…エシュロン・・・15年ほど前に話題になりましたが、最近はとんと話のはの字もありませんね。梯子でヤコブへと繋がるのですね。
やはりユダヤの陰謀を感じます。世界制覇・・・うまくいきませんわ…きっと! 最終は大御心に収斂されると信じてます。
Commented by hirune-neko at 2015-12-27 23:40
薔薇姫sさん
あらあら、そんなに読み進んでいらっしゃるんですか?
ほどほどにされないと、昼寝ネコ菌に感染するかもしれませんよ。
でも、同感される部分が多いとなると、薔薇姫sさんにはもしかしたら、
昼寝ネコ一族の血が受け継がれているかもしれませんね。
いずれにしましても、このように熱心にお読みくださり、心より
感謝申し上げます。

エシュロン=エシュルンの謎解きをしましたが、
まさが「梯子」がキーワードになっているちは気づきませんでした。
でもおそらく、かなり正しい推測ではないかと思っています。
Commented by 薔薇姫s at 2015-12-28 17:29 x
猫一族の血が…確かに・・・。

ヤコブの梯子…世界金融を握るグローバーリストはユダヤと言う説は信じております。
同祖論はユダヤからではなく日本から全てが発祥して世界に広まったと信じております。
Commented by hirune-neko at 2015-12-29 13:59
薔薇姫sさん
かなり昼寝ネコ菌に冒されていませんか?
突然あんドーナツや大福を食べたいという、飢餓感に襲われませんか?
そんな症状が出たら、残念ですが昼寝ネコ症候群の既往症ですよ。

一般にイスラエル=ユダヤという認識の方が多いと思います。
私が生まれた旧約時代には、イスラエル王国とユダ王国に分裂し、
互いに戦っていました。新約時代にも、ユダヤ人をイスラエルの民から
区別していたように記憶しています。

いずれにしても、現在のイスラエルは金融だけでなく、核兵器開発、
情報ネットワーク、対外活動その他に実力を持っているようですので、
目が離せない国だと認識しています。

生まれた国ではありますが、ヘブライ語は話せません。
すっかり忘れてしまいました。
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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