昼寝ネコの雑記帳

深く考える、というテーマで考える時間があった


Bill Evans - Minha (All Mine)

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Bill Evansの肉声が聴ける珍しい動画があった。
以前の優等生然とした飾り気のない容貌に較べ、
髭を蓄え、長髪にし、ずいぶん変貌したものだ。
晩年に近い頃の演奏だと思う。

改めて思ったが、Bill Evansは数少ない
知的なジャズ・ミュージシャンの一人なのではないだろうか。

ここ約一ヶ月の義母の骨折騒動と、それに伴う腰痛、
さらには処理案件が増えてきたせいで
年間読書計画が、30日ほど遅延してしまった。

相変わらず、2時間も椅子に座っていると、
背中の筋がギシギシと凝り始める。

今日は祭日だし、思い切って床に背中をつけて
身体を休めることにした。
これだと腰も背中も楽なので、負担を感じない。

胸にiPadを立てかけて、読書計画の遅延解消に取りかかった。
途中で何度かうたた寝をしてしまったものの、
遅れを2週間まで短縮することができた。

活字を目で追いながら、書かれている内容を味わった。

久しぶりに、時間に追われない数時間を過ごしていると
文章を読みながら、脳の別の部分が目を覚ます。

向上心があり、勉学心もある人であれば誰でも
知識を得ようと努力している。

私見だが、知識それ自体はあくまでも断片的な情報だ。
なので真に重要なのは、その断片的な知識・情報を、
立体的に構築し、現実生活に適用する力だと思っている。

まるでクイズ王のように、何を訊かれても答えを知っていても
現実を洞察し、目に見えない領域を映像化し、
雑音や雑念に惑わされない見識を持たなければ、なんの意味もない。

しかし、断片的な知識をつなぎ合わせ、その構築物に生命を吹き込む
要素は果たしてなんだろうか。

本を精読すれば知識は得られるだろう。
しかし、本来の機能的な読書には、行間を読み取る力が必要だ。
では、どうすれば行間を読み取る力を得られるのだろうか。

これも個人的な見解なのだが、そこには間違いなく
感覚的な要素、感性が不可欠だろう。
さらにいえば、それまで生きてきた過去に存在する
失敗、苦難、失意、悔悟などのあらゆる体験の中に
その人の感性を育てる要素が内包されているはずだ。

じっと眼を凝らし、耳を澄まして人生を振り返れば、
人格の形成や感性の涵養というのは、実に繊細で複雑な
メカニズムだと気づくはずだ。

それともうひとつ思い当たることがある。
この地上に生まれた人間には誰にでも、神聖さに対する
感受性が生まれながらに具わっている、と考えている。

残念ながら、人は誰でも苦難やストレスから逃れようともがき、
現実を直視したくないという思いに駆られることがある。
その過程で、ある人は自暴自棄になり、ある人は酒に溺れ、
ある人は薬物に手を出すのかもしれない。
切羽詰まって、犯罪に手を染めることがあるかもしれない。

そのような生活に染まっていると、せっかく具わっていた
神聖さに対する感受性は、徐々に殻の中に閉じ込められ、
その力を発揮して視界を拡げることができにくくなる。

しかし、60数年は人間として、3,000年あまりをネコとして
生きてきた者として、新鮮な発見を経験した。

神聖さに対する感受性は、気がつけばいつでも蘇生するものだ。

大抵の人間は、永年の生き方の延長線上を見ながら生きている。
しかし、自分を諦めない生き方もあるのであり、ある日
何かのきっかけで、その人には生き方を根底から変えようと決心する
機会が訪れるかもしれない。

そのときに、固い殻に閉じ込められ、忘れ去られていた
神聖さに対する感受性が一気に蘇生する。
長い年月の訣別の期間が一転して、本来の自分自身との和解に至る。

人間が生き方を変えようと決心し、その第一歩を踏み出すのは
まさに最大の奇跡ではないかと思っている。

どんな過去があっても、人間はいつでも生き方を変えられる。

失敗だらけの人生を歩んできた私が断言するのだから、間違いはない。


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by hirune-neko | 2015-11-03 23:46 | 心の中のできごと | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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