昼寝ネコの雑記帳

目に見えず、形のないものを追い求める DNA


Ich bin der Welt abhaden gekommen. Jose van Dam

いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。


サン・テグジュペリの「星の王子様」を読んだのは
もう40年以上前なので、正確な表現は忘れてしまったが、
確か、キツネが登場し
「本当に大切なものは、目に見えないんだよ」
みたいなことをいったように記憶している。

現代社会では、目に見える成果、誰からも称賛される資格、
羨望される地位、目を瞠る資産、すれ違う人が目を留める容姿、
・・・数え上げればキリがないけれど、なんとなく圧倒的な
大多数の人たちやマスメディアが追い求めるのは、
そのようなものかなと感じている。

人の価値観や人生観がどのようなものであれ、それは自由だ。
なので、自分と異なる考えだからといって非難したり
避けたりするつもりは毛頭ない。

ただ、利害が絡んだり思想的・哲学的対立が表面化すると
もしかして親しくなれたかもしれない人間関係が、
憎悪や嫌悪に変質してしまう。
そのような時代に私たちは生きている。

きれい事をいうように聞こえるかもしれないが、
それは空しく、不毛なことなのではないだろうかと思う。

議論で相手を打ち負かせば、気分がいいいかもしれない。
もしそれが世の中の全てであれば、ディベートの達人が
社会のリーダーシップを握り、人々の尊敬を集めるだろう。

確かに知識は豊富にあった方がいいと思う。
しかし、自分が該当しないからいう訳ではないが、
果たして知識だけで人は心を開き、感動するだろうか。

私は個人的に、知識の量を誇る人よりも、
心と感性で共有できる要素を多く持つ人を受け入れる。
それは結局、決して目に見えない領域のことなので
具体的に説明するのがとても難しい。

例えばどんな要素だろうか。
知性、感受性、寛容さ、思いやり、直感力、包容力・・・
結局は言葉でしか説明できないが、逆に言葉で表現すると
曖昧になってしまい、最終的には定義することを諦めてしまう。

これらは、決して目に見えることはなく、感じるしか
その存在を認識する方法はない。

これまで生きてきて、やはり価値あるものの本質は
目に見えないのだと確信している。
あくまでも、目に見えない領域に存在する対象を
なんとか身近に感じていただこうとするのは、
現代社会にあっては、かなり愚行なのかもしれない。
それしか生きようのない人間は、愚か者なのかもしれない。

それしか生きようのない人間は、私独りではないはずだ。
氷に閉ざされた世界にも、鬱蒼と生い茂る深い森にも
大都会の雑踏の中にも、決して目立たないが、
目に見えず、形として存在しない価値を大切にしている
人たちは、案外と多く存在していると感じている。


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by hirune-neko | 2015-07-17 00:56 | 心の中のできごと | Comments(0)
<< 有言不実行のまま本来のネコ体質が露呈 ようやく当面の課題ひとつが見えてきた >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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