昼寝ネコの雑記帳

寝たきり一歩手前の、座りっきり


Jeanne y Paul - Astor Piazzolla

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月末は毎度のことで、振り込み作業に追われる。
よりによって朝、ある産婦人科から
絵本の製作依頼書がどさっと届いた。
小規模のクリニックの一ヶ月分に相当する冊数が
毎週届く、評判のクリニックだ。

出産が何人目かによって、2種類から選んで
絵柄を変えなくてはいけないので
一人一人、過去の出産状況を検索して
チェックする作業が割り込んできてしまった。

でもまあ、午後2時前にはすべての振り込みを終えた。
かなり集中したので、消耗した。
月末のこの作業を終えると、さすがにほっとする。
毎月恒例の「月越しの祭り」と名付け、ささやかな休養をとる。
休養といっても、ちょっと神経を弛緩するだけだ。

髪の毛がずいぶん伸びていると、
いわれるまで気づかず、夕方から床屋に行った。
確認したら、ちょうど2か月ぶりだった。
さすがに歯を磨き、ヒゲを剃り、風呂かシャワーには
入るのだが、あまり身なりに関心がなくなっているようだ。

まず、外出そのものが億劫になってしまっている。
ウォーキングもなかなか気力が湧かない。
スポーツジムも、オープン後に一度行っただけで
そのまま中断している。

椅子に座り、コンピュータでの作業が始まると
なかなかその空間から抜け出せなくなってしまう。
起き上がるのが億劫で、寝たきりになるのと一緒で、
コンピュータを離れて外出したり人に会うのには、
かなりの決断を要する。
ちょっと重症かもしれない。

思考力、記憶力、想像力、集中力が鈍るとすぐ分かる。
なので、できるだけコンディションを維持したいのだが
どうやら結論は、身体をもっと動かすということのようだ。

仕事も将棋もギター練習も、どれも頭を酷使する。
なので、やはりウォーキングとスポーツジムでの
トレーニングは、欠かさない方がいいのだと思う。
そんなこと、最初から分かっているといわれるだろう。

ちょっと無理すれば終わるような局面ではない。
まだまだ集中力を持続しなければならず、しかも
新しい技術を何種類も習得しなければならない。
やれやれだが仕方がない。

ときどき思い出すのは、昨年の授業で初めて耳にした
アンドリュー・マーシャルの名前だ。
ニクソンからオバマまで、代々の大統領に
軍事顧問として永く仕え、昨年92歳で現役引退した。
化け物みたいな人だ。
「ネット・アセスメント」という独自の手法を開発し、
ソ連の崩壊を予測したりなど、なかなかの戦略家だったらしい。

軍事戦略など、私には専門外の分野だが、でも興味がある。
残念ながら、「ネット・アセスメント」のなんたるかについて
日本語の出版物を見つけることができなかった。
もともと人前に出ることを嫌った方のようで
裏方に徹していたようだ。
なかなか嗜好が合いそうだ。

どの分野でも同じだと思うが、先例のない
独自の体系を構築するのは、なかなか大変だ。
でも、ある種の使命感があるだけでなく、
心から情熱を傾けられるものを見つけられず、
無常感、厭世観、不条理感を永年感じ続けたことが
バネになり、生きる上での原動力になっているようだ。


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by hirune-neko | 2015-06-30 22:23 | 心の中のできごと | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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