「積ん読」「ダウンロー読」の自虐的肯定論Retrato Em Branco E Preto...♪Clémentine♪ いつもクリックしてくださって、励みになっています。 学生時代から、とにかく本を買うことに執着があった。 知りたいと思う分野が拡がると、まずはその分野の 本を探しに、主に神田の古書店を徘徊した。 古書店や新刊書店は、いつ行っても居心地が良かった。 書籍には1冊ずつ、それぞれの世界が構築されている。 著者のイメージが文章化され、編集者が助言し、 製作担当者やデザイナーが加わり、最終的には 書店の棚に並ぶよう、営業担当者が努力する。 長年そのプロセスを見てきたので、1冊の書籍を 誕生させる関係者の皆さんの努力と執着心には 心からの称賛を送りたいと思っている。 私は努めて理論的に物事を分析するよう 心がけているのだが、振り返ってみると、 感覚、感性、直感も同様に大切にしてきたと思う。 なので、周りを本に囲まれてていると、それだけで 自分が知的な人間になったような錯覚に陥る嫌いがある。 まだ読んでもいないのに、手許にあるだけで 自分の脳内に知識が蓄積されているような錯覚に陥る。 今朝amazon.comで注文した本が届いた。 「ハッカーの学校」というタイトルだ。 以前授業で、インテリジェンスの機能のひとつが 重要機密情報が外部に漏洩しないよう手段を講じる ことだと習ったのが記憶に残っていた。 ハッカーがどのようにパソコンに侵入するかを知れば それが防御手段を構築することにつながる。 なので、自分自身にはIT関連の知識がないのに 注文してしまった次第だ。 本文が440ページというかなり分厚い本だ。 本を購入したまま、読まずに積んでおくのを「積ん読」 という。しかし最近は、電子書籍をダウンロードして 端末に保存したまま読まないことも多い。 その場合は、どう考えても「積ん読」だと適切な表現では ないのではないだろうか。 あれこれ考えた末、 「ダウンロー読」という言葉を思いついた。 「積ん読」に「ダウンロー読」。 いずれも、購入したのに読了していないことを意味する。 仕事に追われる毎日なので、やむを得ないのだが、 でも、読みたいときにはすぐに読めるのだし、 脳内にいろいろな分野の格納庫が作られてあり、 扉を開けばいつでも必要な知識に手が届く環境がある。 これはこれである種の知的環境なのではないだろうか、 などと、自虐的なこじつけ肯定論で納得している。 「ハッカーの学校」を熟読してハッキング技術を習得し、 間違っても他人のパソコンに侵入することのないよう、 自制心を保ちたいと、自分を戒めてもいる。 いつもクリックしてくださって、励みになっています。
by hirune-neko
| 2015-02-20 13:44
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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