昼寝ネコの雑記帳

2015年まであと数日になった


Astor Piazzolla - Remembrance

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ずっと早世の予感があったのだが・・・

母方の祖父が30歳代後半、父が45歳で亡くなっている。
そのせいか、なんとなく自分は短命の家系だという
漠然とした感覚があり、20歳代後半からは
人生というものを長期展望できなくなってしまった。

家内の父親は63歳で他界している。
ずっと通院の送迎をしたので、車中、向き合っての
会話をする機会が増えた。
医師からはすでに、ガン細胞が転移していると告げられ
余命宣告も受けていたが、本人には肝硬変と伝えていた。
しかし、白目に黄疸が出てからは、義父もかなり
気落ちしたようで、すっかり弱気になってしまった。
もしものときのことを、口にするようにもなった。
「いつになるか、分からないことでじゃないですか」
そう応対するしかなかった。
そうしなかれば、義父は自分の死期を悟っただろう。
「いつになるか分からないことなんだから、そんなことを
考えなくてもいいですよ」という私の反応を見て、
明らかに安堵したような笑顔が拡がった。

ほどなく、臨終を迎えた場に居合わせが、
いろいろな人間関係が交錯していたこともあり、
周りを囲む家族や親族の表情を、冷静に見つめていた。
人生の終局から逆算して、一人の人間の生き様を
俯瞰する機会となった。

最近、改めて亡くなったときの年齢を家内に確かめた。
当時の私から見て、かなり年配だと思っていたのだが
63歳だったそうだ。現在の私の年齢と同じだ。

健康を損なったこともあり、今でも自分の人生の
残余の年数がそんなに長くないという感覚は強い。
しかし、あの義父の年齢に並んだということに
不思議な感慨を持っている。

今日、久しぶりに会った三男とエレベーターの中で
短い会話を交わした。
「お父さんは60歳を過ぎてから、段々
進むべき方向がはっきり見えてきて、
この年齢からさらにいろいろ勉強しようと
しているんだよ」

亡くなった義父が私を見たときは、ほぼ
こんな年齢差だったのではないだろうか。
しかし、私はまだ生涯を終えることはできない。
やりかけのこと、学びかけのことがいくつもあり、
その使命感や折々の達成感が、自分を支えている。

頭脳も肉体機能も衰退する一方の年齢になっているが
来年の2015年は、さらに新たな課題を自分に加え
命脈が尽きる最後の一瞬まで、前向きに生きていたいと
・・・まあ、文章で表現すると悲愴感が溢れてしまうが、
適度以上に睡眠時間を確保しながら、ずぼらな楽観主義で
また来年も、なんとか師走を迎えたいなと希望している。

さて、どうなることやら。

この曲はピアソラのRemembrabce(思い出)で
Oblivion(忘却)と一緒に、「エンリコ4世」
というイタリア映画のために作曲されている。
いずれも、最も好きな作品の一部だ。
思い出と忘却。
人生の晩年には、誰でもが悲喜こもごもに
思い浮かべるシーンなのではないだろうか。

久しぶりに子どもたちの家族と会い、孫の顔も見られて
改めて佳き晩年だなと感じられたひとときだった。


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by hirune-neko | 2014-12-28 00:42 | 心の中のできごと | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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