昼寝ネコの雑記帳

負け惜しみ⇒強がり⇒居直り⇒技術の精錬


Ástor Piazzolla Chanson De La Naissance


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順風満帆vs逆風満帆それぞれの功罪

最初に、掲出した楽曲について紹介したい。
これは、コロンビア在住の福岡貞夫さんが
ピアソラの未発表作品を丹念に調べて
資料として送ってくれた、多数の曲のひとつだ。
労作に改めてお礼申し上げたい。
作曲の背景は知らないが、ユニークな曲想だ。

さて、本日はきわめて真面目に人生観を述べたい。

私は自分でサイトをゼロから作る技術を学んでいる。
独自ドメインを取得し、サーバーに
専用のフォルダを設置し、ホームページ作成の
ソフトをインストールし、バナーもボタンもすべて
QuarkXpress、Photoshopを使って自作し、
加工してサイトにレイアウトする。

なぜそんな面倒なことをするのか?
外注する予算が取れないからだ。

過去に、仕事やボランティア、道楽を合わせると
すでに10種類以上のサイトを作り、更新も管理している。

新たに、ある研究所を作ることを決心したのだが
名前がなかなか決まらなかった。
日本語である程度まで固めた。
研究所の独自ドメインを取得するには
当然だが英字での表記が必要なので、
3人のアメリカ人に意見を求めた。

最初に「小さい」という日本語を
Little、Small、Tinyのどれを選んだらいいか
それぞれに聴いてみた。
驚いたことに、3人とも答えが異なった。

最後の手段で、ニュージーランドから来日し
ある大学で先生をしている男性に相談した。
彼はもともと村上春樹作品を研究しており
漢字なんてバンバン読むし書きもする。

その彼によれば、3つの単語が並ぶため、
「小さい」のは、すぐ次の単語とも取れるし
最後の単語を説明しているようにも取れる
曖昧さがある、と指摘されてしまった。

最終的には彼の意見を尊重し、ようやく
英語表現の正式名称が決定した。
お礼はミネラルウォーターの
Evian・1.5リットル・12本入りを3ケースに
まけてもらった。
ずいぶん水くさい謝礼だと思う。

どういう訳か、いつも前置きが長くなってしまう。
退屈に思われた方は読み飛ばして、
一気に結論に進んでいただきたい。

この研究所は、完全非公開のため、
サイトも同様に非公開であり、認証プログラムで
部外者をブロックするように作りたかった。
そんな味も素っ気もないサイトは初めてなので、
何度試しても、動作不良が発生した。

丸二日間を費やして、考えつく限りの試行錯誤をした。
迷路の中に入り込んだら、また迷路だった。
なのでしゃくだったが、開発元にメールサポートを
お願いすることにした。もちろん有料だ。

今日、回答があった。素っ気ない回答だった。

「当プログラムには、そのような機能はありません」
だってさ。

そこで思い出した。
昔、自衛隊と米軍で組織された情報機関に
勤めていた人の講演会を聴きに行った。
そのときの印象的な言葉を思い出した。

「その国に何があるか、というのは重要な情報だが
その国に、何が無いかというのは、もっと重要な情報だ」

つまり、必死にある機能を構築しようと努めたが
不可能だということを知らなければ、相変わらず
あと数日は、結実しない労力を費やし続けたただろう。

しかし、不可能と分かった時点で、
可能性のある、別のアプローチ方法に
切り替えることができた。
不可能だという事実の発見は、実に重要な情報だった。

一見、無駄な時間を過ごしたように思えるが
これは決して、負け惜しみや強がりや居直りではなく、
このような試行錯誤を繰り返しても、諦めずに
努力と研究を継続することにょって、精錬が行われ
職人的技術を習得することができる。

人生でも同じことがいえると思う。
順風満帆という人生は、それはそれで快適に違いない。
しかし「逆風満帆」の人生には、逆境にしか存在しない
精錬の機会が確かに存在すると思う。

逆境に陥ったときに、
失意落胆して生きることを放棄するか、
あるいは踏みとどまって、いずれ嵐が止む時を想像し、
できる努力を重ねるか。
人によって価値観も人生観も異なるので、
押しつける訳にはいかないが、私自身は
この数十年間の逆風や苦境によって鍛えられ、
仕事に必要な技術を(外注予算がなかったので)
独学である程度習得することができた。

この研究所は、永年の構想が稼働する場となる。
完全に非営利で収益を生まない機関なのだが、
少なくとも数年がかりで情報体系を構築して、
さまざまな分野に提供したいと考えている。

いずれ時期が来たら・・・いや、おそらくは
公に報告する機会は到来しないだろうと思う。
誰の目にも触れることのない、無色透明な
コア・エンジンのようなものを目指しているから。

最後までお読みくださり、お礼を申し上げる。
どうせまた、アホなことを考えているのだろうと
笑い飛ばしていただきたい。
 
 

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by hirune-neko | 2014-10-10 00:30 | 心の中のできごと | Comments(0)
<< 脳内思考停止の贅沢なひととき 小学生の投稿が雑誌に掲載された >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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