昼寝ネコの雑記帳

メールアドレスから推測できること


Astor Piazzolla - Tristeza de un doble "A"



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メールアドレスでも、かなりのことが推測できるものだ。


数ヶ月前に知り合ったアメリカ人男性がいる。

あるとき、何人かで会話している最中に、
彼がひと言、意見を述べた。
「人生は簡単ではないんですね」
流ちょうな日本語だった。
そのひと言に、私は彼の仕事上の苦労を感じた。

定期的に連絡を取り合うことになったため、
メールアドレスを交換した。
アドレスを見ると、どうやら会社のドメインのようだ。
あくまでも個人的な趣味の関係なので、
どんな仕事をしているかなど、関係はない。
でも、これから個人的な接触をすることになるので
少しでも理解しておきたいと思った。

googleで検索すると、すぐに特定することができた。
住所からストリートビューで、どんな建物かも分かる。
私は自分自身でサイトを作り、いろいろな機能を
付加するので、相手のサイトを一通り閲覧すれば、
経営基盤、営業の勢い、事業規模などが
ある程度は推測できるようになっている。

サイトを閲覧したところ、彼はその会社の
創業者であり代表者でもあった。

閲覧した結果、会社の業績が
あまり思わしくないようだと判断するに至った。
思慮深くシャープであり、頭脳も明晰な人物だ。
言葉遣いに説得力があり、緻密さも兼ね備えている。
かなり仕事もできそうな、能力の高さを感じさせる。

どんなにいい商品でも、あるいはシステムでも、
世の中に広く認知され、評価されるまでには
長い年月を要することはよくあることだ。
私の知り得ない業界なので、何も力にはなれないが、
なんとか追い風が吹いてほしいなと願っている。

日本がバブル崩壊と呼ばれる局面になったのは
何年前だっただろうか。
まだ世の中で一般には誰も話題にしていなかった、
その1年ほど前、親しかった都市銀行の支店長から
「もうじき日本が大変な経済状態になるから、
今のうちに資産を売却して、できるだけ
債務を圧縮した方がいい」と助言を受けた。
そして支店長自ら、誰でも知っている量販店の
社長に会って不動産の購入を勧め、次いで
誰でも知っている自動車メーカーの社長にも
会ってくれた。

その頃はまだ、市井の一般人は
バブルに浮かれていたのかも知れないが
有名企業の経営者ともなると、とうに状況を
把握していたに違いない。
支店長の努力はことごとく空振りに終わった。

そこから私自身の苦難の時期が始まった。
まだ完全に終結してはいないが、とにかく
散々痛めつけられたので、すっかり
痛みに対する感覚が麻痺し、打たれ強くもなり、
居直りの性質を後天的に身につけた。

なので、人の苦労に対してはとても
敏感になったように思う。
人の痛みが、比較的見抜けるようになったと思う。
もし、何の苦労も経験せずバブル前の楽な環境で
ぬくぬくと過ごしてきていたら、
人のふとした表情や選ぶ言葉を、
ことごとく見過ごしてしまう人間になって
しまっていただろうなと思う。

人並み程度の苦労に過ぎないのだろうけれど、
とてもいい経験だったなと、
ようやく振り返ることができる心境になったようだ。



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by hirune-neko | 2014-07-29 00:13 | 心の中のできごと | Comments(0)
<< 今日、やっとギターが戻って来た 戦時国際法の存在を知らなかった >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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