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昼寝ネコの雑記帳

難題〜小学5年生の家庭教師


Liliana Herrero - El viaje (Astor Piazzolla)


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難題〜小学5年生の家庭教師


小学校5年生の男の子の、家庭教師を依頼されている。
学生の頃から進学塾で10年以上教えた経験があるし、
何人かの中学生の家庭教師経験もある。
とくに英語だったら、今でも教える自信はある。
しかし難題なのは、なんと「インテリジェンス」を
教えてほしいという要望だ。

確かに私はここ数年、インテリジェンスに関心を持ち、
日本語で出版されている単行本は、ほとんど購入している。
昨日は、紙媒体では既刊の、小谷賢・著
「インテリジェンス〜国家・組織は情報をいかに扱うべきか」
が、電子ブックとして刊行されたので、
早速、amazon.comで購入した。
しかし、なかなか読書時間を確保できず、
完全に「積ん読」状態であり、インテリジェンスに関しては
まだまだ入り口で、うろうろしている初学者だ。
しかし、機会あるごとにインテリジェンス手法の
重要性を強調し、ボランティア活動でも応用を試みている。
なのでおそらく、周りの皆さんは
私が、インテリジェンスについての知識が豊富だと
美しい誤解をしていらっしゃるようだ。

小学校5年生の男の子の、家庭教師を依頼してきたのは、
ご両親ではなく、頭脳明晰で行動派の若々しい祖母上だった。
この方は、私のブログ読者であり
また、ボランティアで提案している、緊急時対応計画なども、
参考資料としてお送りしているので、
ここでもまた、美しく誤解されたようだ。
おまけにこの男の子は、まだ小学校5年生なのに
「国際国家関係」に関心が高く、防衛大学を目指しているという。
はぁっ!? まだ小学校5年生なのに、防大志望?
そこで、以下の内容でメールを送り、翻意を促した。

「インテリジェンスの世界は、私自身がまだまだ
初学者段階であり、教えるなどということは
おこがましくてできません。

インテリジェンスの基本は、情報収集と分析なのですが、
基本的には情報収集する対象から、信頼に足るものを
選定することから始まります。
知識と知恵と洞察力、想像力、直感力があって
ようやくスタートラインだと思います。

ですから、お孫さんは普通に学校の勉強を
しっかり続けて、興味のある分野の本を読んで
見識を拡げるという基本を継続されたらいいと思います。
もう少ししたら、映画を通して
現実の世界構造に触れることもできるでしょう。
スターウォーズも面白いですが、戦争、スパイ、
刑事・警察、法廷などをテーマにした、いい映画が
たくさんありますので、いい意味での疑似体験に
なると思います。私は、これらのジャンルの映画が好きで
以前はレンタルショップにあるほとんどの作品を観ていました。

それと、もう1点お薦めするのは、将棋です。
武家社会では、将棋は戦略思考を学ぶツールでした。
趣味としてでいいので、将棋を勉強すると
少しずつ自然に、『表面現象に惑わされず、相手の
手の内を読む』ことが感覚的に養われます。
インテリジェンスや国防、国家関係などを
判断する上でも、そのような思考方法は不可欠です。」


お孫さんの教育に熱心な祖母上の依頼だが、
ご両親をすっ飛ばしての申し出なので、確認をお願いした。
ご両親の自発的承諾なのか、
あるいは頭脳明晰で行動派の若々しい祖母上の
気迫に押されての承諾なのか確認はできないが
どうやら本人を含めて、インテリジェンスの
家庭教師を希望されていることを再確認した次第だ。

防大を卒業し、将来は幕僚長とかの要職に就くかもしれない
男の子に、無責任な家庭教師をしてしまったら、
それこそ日本の国防を損ねるかもしれない・・・ではないか。
でもまあ、私にとっても完全に孫の年齢なので、
ささやかな「遺産」として、一人の人生の将来に
一粒の種を進呈するのも悪くはないかと思っている。

以下が小学校5年生の男の子用に考えたカリキュラムである。

1.特別講師:昼寝ネコ・世界昼寝ネコ一族大会議認定インストラクター
2.講座テーマ:「ジュニア世代の全人格的な成長とインテリジェンス」
3.開講目的
 ・柔軟な思考ができるようになる
 ・論理的な思考ができるようになる
 ・国際的な視野と視点を持てるようになる
 ・自分の考えを人に説明できるようになる
 ・世界の大切さと一人の人間の価値を認識する
 ・感受性、感性の大切さを認識する
4.基本必須カリキュラム
 ・言語の基礎を学ぶ(日本語、英語、フランス語、スペイン語)
 ・感覚的思考方法を学ぶ(将棋の実体験)
 ・歴史や社会構造の基本知識を得る
   (推薦課題図書の読書)
 ・疑似体験で人間の本質を洞察する訓練を積む
   (推薦課題映画の鑑賞)
 ・文章作成で論理性を育成する(レポート提出)
 ・自分の意見を主体的に持つ訓練をする(レポート提出)
 ・創作する源泉を維持する(マンガや創作活動)
 ・感性を維持する(音楽、美術、文学、詩に親しむ)
 ・宗教的視点、感性を維持する
   (宗教活動への参加、聖典読書、祈り)
5.受講条件
 ・メールの送受信ができること
 ・インターネット閲覧、検索ができること(推奨・google)
 ・必要に応じて、skypeまたは固定電話で通話できること
 ・親権者の承諾と協力が得られること
 ・可能であればiPad(32GB推奨)とWIFI環境があれば望ましい
 ・いやになったらいつ止めてもいいので、自由に申し出ること


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by hirune-neko | 2013-12-14 11:52 | 現実的なお話し | Comments(4)
Commented by ayrton_7 at 2013-12-14 12:38
筋肉頭の僕からのアドバイスです。
健全な魂は。、健全な体から生まれると言います。
成長期に強靭な体を作ることも大事だと思います。
頭脳的な活動も、最後はそれを支える体が左右すると実感しています。
Commented by hirune-neko at 2013-12-14 12:49
ayrton_7さん

アドバイスを有難うございます。
その点は、まったく同感です。一緒にスポーツをする訳にはいきませんが、
私ですら、ウォーキングを日課にしていますので、
ジョギングも忘れずに勧めるようにします。
軍事教練に備えるためにも。
Commented by El Bohemio at 2013-12-20 00:25 x
昼寝ネコさん、

どうやら大学教授たちより講義の
内容が優れているようです。
ただし、スパイ育成にも役立ち
そうですね...
Commented by hirune-neko at 2013-12-20 11:08
El Bohemioさん

真面目な取り組みですが、基本的には「情報分析官」を
育成するような考えでいます。
情報収集から分析という流れを考えますと、
確かに情報部員になるための基礎訓練になるかもしれません。
<< 知れば知るほど狭まり、そして拡... 今の時代の「孤立無援の思想」 >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

by hirune-neko
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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