昼寝ネコの雑記帳

発達障害って・・・おいらのことか?


Seascape Bill Evans Trio


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発達障害って・・・おいらのことか?


10日ほど前、ちょっとした集まりがあった。
児童心理学を、アメリカの大学院で学んでいる女性を中心に、
子どもの心理についてディスカッションをしたらしい。
で、そこに出席した女性二人が、出版について私から
話しを聞きたいというので、セミナー終了後の会場に行った。

不勉強な私は、発達障害という意味をまったく理解していない。
アスペルガー症候群という言葉には聞き覚えがあるが、
それも含むらしい。
映画のレインマンをご存知ですか?と聞いたら、
当然だろうという表情で頷かれた。

そういう専門的な話し合いが目的なのではなく、
NPO法人を作り、親たちに「発達障害」の実態について
啓蒙したいのだが、その一手段として、
出版物を活用したい、ということだった。
何人かのお母さん達が設立メンバーだそうだが
ほとんどが、発達障害の子どもを持っているとのことだ。

規格や基準を定め、その範囲に含まれていれば「健常」で
周りの考えや行動規範からはみ出さず、輪を保って
行動すれば、正常な部類に入る・・・これは
いかにも日本的な考えであり、そんなのは親や教師の
自己満足に過ぎず、子どもの個性が埋没するどころか
独創性や才能・能力が枯渇してしまう、などと
珍しくハイテンションで自説を述べた。
「発達障害児」を持つ、一人のお母さんは深く頷いていた。

なんか、いろいろな事例を聞くうちに
なんだ、おいらはひょっとして発達障害だったのかなと
そんな気がしてきた。
人と一緒にいるのが苦痛で、独りで何かするのが心地良く、
団体行動は神経的に疲労してしまうし、
何も考えず、ただ言われたことに盲従するのには抵抗がある。
何も考えず、群れをなして画一的な行動をするのは嫌だ。
成績や順位や地位など、どうでもいいじゃないか。
人目を気にするなんて、自己喪失も甚だしい。

そんな考えで生きてきたのだが、ひょっとしてもしかして、
単に当時の周りの人に知識がなかっただけで、
今の時代に生まれていたら、正真正銘の発達障害児として
認定されたのではないかという気がしてきた。
もしそうなのなら、私は「発達障害児」に認定されている
子どもたちの方に親近感を覚える。

専門家の皆さんに苦言を申し上げるとすれば、
誰に何の権利があって、「発達障害」なんていう表現で
命名したのか。何を基準にして正常範囲を決め、
どの部分が適応していないことを障害というのか。
画一的な基準を定め、画一的に成長すれば正常で、
どこかが遅れていれば「障害」を持つと認定するのか。

一人の人間の持つ側面は非常に多面的であり、
変化に富んでいる。それと、人間の人間たる所以は、
「変化する」生き物だということだ。
人間は周りから受ける影響と、それ以上に
自分の内面から、無限に湧き上がる「ひらめき」により
試行錯誤を繰り返して成長する。
いつ、どのように変化するかは、ほんの微細な兆候から
洞察するしかない。
どのように変化するかを、あるときは洞察し
あるときは想像しながら、励まし育てるのが
周りの大人の責務なのではないだろうか。

ある一瞬だけを切り取って、その人の一生に対し
レッテルを貼って認定してしまう。
人間は、ときには長い時間をかけて進歩し
成長するという視点を放棄していないだろうか。
人の生きる過程の一瞬だけを捉えて、
固定化してしまっていないだろうか。

目が足に対して、お前には見る能力がないといい、
頭が手に対して、お前には考える能力がないという。
発想と視点に柔軟さが求められいるのは、自分こそは
「正常な部類」に属していると思い込んでいる
大人の方なのではないだろうか。
そんな気がしてならない。



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by hirune-neko | 2013-08-26 21:43 | 心の中のできごと | Comments(0)
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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