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昼寝ネコの雑記帳

「気仙しぐれ雪」・・・なかなか進まない舞台脚本

astor piazzolla remembrance


枕元にはいつもiPadを置いている。
音楽を聴きながら寝るのが習慣化しているが
やはり、圧倒的にピアソラが多い。

途中で目覚めて眠れないときは、最近購入した将棋ソフトを開く。
「実戦詰め将棋」というのがあって、毎日問題が更新される。
入門、初級、中級までは順調に解くのだが、
上級は十数手詰めになるため、さすがに簡単ではない。

今朝、ぼんやりと目が覚めかかっとき、耳馴れた曲が聞こえる。
まだ意識が朦朧として、どうしても曲名が出てこない。
確認したら「Remembrance」(思い出)だった。
数年がかりの構想である舞台用の時代劇脚本で
冒頭に流れる予定の曲だが、改めて聴いてみると
やはりいい曲想だと思う。

主人公の女性は、生まれてから十数年を
気仙で過ごした、という設定であり、
小さい頃は喧嘩で男の子を泣かせ、近所から
苦情が入るほど、活発で勇猛な性格だった。
おまけに将棋が滅法強く、父親をして
「なぜ男性に生まれてこなかったのだろう」と、
嘆かせるほどだった。
江戸から将棋の指導に来た棋士と対戦したとき、
非常に独創的な序盤の定跡を編み出していたため、
「気仙流を指す女の子」として、江戸でも話題になった。

実際に舞台上で将棋を指す訳ではないのだが、
こだわってみたくてあれこれ考えていたとき、
師匠の堀川修指導棋士五段から、
初手「6六歩」を勧められた。プロ棋士は誰も指さない
初手だそうで、そこから「立石流」に持っていくことも
可能だ、との説明を受け、いつか将棋ソフトと対戦し、
この「気仙流定跡」を形にしてみたいと考えている。
そこまで凝る必要はないのだが、将棋が趣味なので
敢えて追求してみたいと思っている。

幸いに、涼暮さんが協力してくれているので、
ブログ上での棋譜再生も、いずれ実現すると思う。

伊達政宗公の命により、気仙から江戸へ住まいを移す。
やがて成人した頃には、かつてのやんちゃな女の子も
あでやかな女性に成長して、舞いの才を発揮する。
「気仙しぐれ雪」と、タイトルがほぼ決まり、
主人公の舞う女性、登場人物の名前、語り部、
ピアソラの曲想、藤沢周平の作風など、素材は揃っている。
・・・そしてうまくいけば、最適な振付家や制作家の
協力も得られるかもしれない。
あとはただ、脳内で映像化されたイメージを
文章にすればいいだけなのだが、やはりそこが難しい。
今まで、時代小説を手がけたことがないため、
言葉遣いに自信がない。それと、気仙とはいっても
大船渡周辺に数度お邪魔しただけなので、
江戸時代の気仙の雰囲気など、まるで分かっていない。
ましてや、当時の伊達政宗公、伊達藩についても
ほとんど理解が進んでいない。

この先、どれぐらいの時間を要するか
皆目見当がつかないけれど、諦めずに進めたい。
次回、気仙に行くときは、少し時間を確保して、
地元の巡礼路なる道を辿ってみたいと思っている。

改めて、ピアソラの曲を聴いてみると
「和の雰囲気」と融合する曲想だと、確信を深めている。
by hirune-neko | 2013-04-13 16:19 | 創作への道 | Comments(0)
<< 書きたいことがあるのだけれど 棋譜再生の実験中で見苦しいのを... >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

by hirune-neko
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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